購入価格: ¥778 (税込)
標準価格: ¥1,090 (税込)
『サドルの後退幅の測定などに最適な小型の下げ振り。糸も付属してコスパが高い』
■ サドルの後退幅の測定のために下げ振りを入手
最近、私は新しいサドルやシートポストを試している。だが、元のポジションを再現したつもりでも、実際に乗ってみるとどうもうまくいかない。そこで、できるだけ正確に元のポジションを測定することにした。そのために購入したもののひとつが「下げ振り」だ。
下げ振りとは逆円錐形の錘に糸をつけた道具で、柱や壁面などの測定物の垂直を確認するために用いる。下げ振りを手に入れたのは、正確にサドルの後退幅(セットバック、サドル先端〜BB中心)を確認するためだ。これまでは糸の穴あき硬貨でサドルの後退幅を測定していたが、硬貨では先端部分がはっきりとわからないため、垂直を指し示す位置を読み間違えてやりなおすことがあった。
下げ振りの代用品の「寛永通宝」
■ 糸が付属する小型の下げ振り
「タジマ ピーキャッチ下げ振り 100G P-SF100」は、数ある下げ振りの中でも小型かつリーズナブルな価格であることが特長だ。ネット通販やホームセンターなどで容易に手に入る。他社の下げ振りは糸が別売りになっている場合が多いが、タジマの下げ振りには最初から糸が付属する。錘の上部のキャップを外せば糸が交換でき、錘の先端には保護キャップを取り付けられる。
タジマ ピーキャッチ下げ振り 100G P-SF100
■ 専用品ならではの使いやすさ
タジマの下げ振りの使い勝手は、専用品だけあって素晴らしい。100gもある錘は空中で安定しやすく、鋭い先端は垂直の位置を正確に指し示してくれる。逆円錐形なので、穴あき硬貨のように水平方向にくるくると回るのが気にならないこともポイントだ。他にもサドルの先端やドロップハンドルを正面に向けたり、ペダル軸と膝の距離を測ったりするのに使える。
ただ、この下げ振りは特に静止機構を備えているわけではなく、振れが止まる時間は穴あき硬貨と変わらない。できるだけ錘の振れを小さくするためのコツは、床に錘を置いてからゆっくりと糸を引っ張り上げることだ。そうすれば垂直を早く読み取ることができる。
また、ポジション出しの際には錘をフレームにぶつけないように注意する必要がある。さらにサドル先端にテープで糸を固定した場合、テープの粘着力が弱いと錘が床に落ちることがある。気をつけるのはこの2点くらいで、他には不便な点もなく使いやすい。
買ってよかったと感じる使いやすさ
■ 無理に買う必要はないがあれば便利
結局、サドルの後退幅は、穴あき硬貨を用いたときとほぼ同じだった。慎重に作業すれば、穴あき硬貨でも下げ振りと同じ結果を得ることはできる。ただ、下げ振りの方が安定感があって使いやすく、錘の先端が鋭くて正確に垂直を読み取れる。作業の効率の良さなら、穴あき硬貨よりも下げ振りの方が一枚上手だ。
自転車のポジション出しには、低価格な「タジマ ピーキャッチ下げ振り 100G P-SF100」でも十分に役にたつ。さらに糸が付属することも考えると、穴あき硬貨ほどではないがコストパフォーマンスは高い。無理に買う必要はないがあれば便利。効率よくポジションを出したいなら、持っておいても損はないはずだ。
価格評価→★★★★☆ (コスパが高い)
評 価→★★★★☆ (これといった弱点もなく使いやすい)
<オプション>
年 式→ ー
カタログ重量→100g (錘の重量)