購入価格 ¥14000(海外通販)
快適性を維持しつつ、空気抵抗を考慮した、近年流行のオープンエアロヘルメットです。
プロチームではディメンジョンデータや宇都宮ブリッツェンが使用しており、気になっていました。
店頭で試着したところフィット感も良かったため、購入を決意。
希望の色が在庫していなかったので、海外通販で取り寄せました。
●重量、サイズ感
実測重量はLサイズで257g。
カタログ値が250gなので、ほぼスペック通りでしょう。
エアロ系ヘルメットとしては優秀な数値。
筆者の頭は典型的なアジア人形状で、OGK、KASK、LASのLサイズが合います。
上記の、「日本人に合いやすい」といわれている製品群とほぼ同じサイズ感です。
●形状
エアロ性能を考慮しているためか、隅の尖っていない、丸い形状をしていますが、
シェル全体がコンパクトに作られているためか、”キノコ”状態にはなりにくい形です。
ヘルメット前方が張り出しているため、斜めから見たときに縦長に見え、
横幅が相対的に狭く見えることも影響していると思われます。
●フィット感
METのヘルメットというと横幅がとにかく狭く、Lサイズでも被れないというイメージがありましたが、
本製品はそんな前例を覆すほど、すばらしいフィット感です。
シェル内部の横幅が明らかに広くなっているのももちろんですが、
アジャスターが刷新されたことが要因のようです。
このダイヤル調整式のアジャスターが、
後頭部だけでなく頭部全体を一周するように覆っており、
ダイヤルの調整で頭全体を、均一の力で締め付けることができます。
これにより後頭部、前頭部のシェルに頭が押し付けられることなく、
一部に無理な負荷がかからないようにできています。
後頭部のアジャスターは上下3段階に移動させることができます。
KASKやLASほどの自由度はありませんが、必要十分な調整幅です。
●使用感
少々ですが、実走で使用してみました。
重量が軽く、形状的にも通常のものと大差ないので、使用する上では違和感ありません。
頭の上から聞こえる風切音が少なく、空力を実感することはできます。
極端ですが、頭を下げてベンチレーションが無い部分を正面にすると、違いは顕著にわかります。
(素人の走力で速度に反映されているかは不明)
エアロヘルメットというとベンチレーションでのデメリットを意識せざるを得ませんが、
現時点では不快になるほどの違いは感じられませんでした。
これについては夏のロングクライムなどで試してみたいところ。
●その他
見た目もフィット感も良好な本製品ですが、何よりすばらしいのは値段でしょう。
定価で購入しても税込約18000円。
他社のオープンエアロヘルメットが軒並み30000円近くするのに比べれば破格とも言える値段です。
思うに、空力を優先した丸型でシンプルな形状なことが、価格の安さの要因と思われます。
しかしながら野暮ったいデザインになっていないのは、流石イタリア製品といったところ。
●まとめ
見た目、フィット感、価格、どれをとっても良好な製品です。
上記のどれかに惹かれた方、オープンエアロヘルメットに興味がある方にお勧めできる製品です。
※長時間・長期間使用してからのレビューは後日書きたいと思います。
価格評価→★★★★★(プロコンチネンタルチームも使う製品がこの値段)
評 価→★★★★☆(通常のヘルメットから移行しても違和感ない)
カタログ重量→250g(実測重量257g)