購入価格 ¥教会は入場無料。隣の博物館は5ユーロ前後。
新婚旅行でイタリアに行った際に、サイクリストの聖地とされる場所に行ってきました。
【解説】
Santuario Del Ghisallo (通称:ギサッロ教会)とは、イタリアの北部、ロンバルディア州のコモ湖の近くにある教会。
1949年ローマ法王により正式に「サイクリストの聖地」と称号されました。
Ghisalloの発音については色々な表記が見受けられますが、本レビューでは現地の発音に合わせて「ギサッロ」と表記します。
【行き方】
今回の旅ではミラノを中心に行動したのでミラノ市街からの行き方を説明します。
※日本からミラノまではもちろん空路です。
まずはミラノ市内を走るメトロ(地下鉄)に乗り、
イタリア国鉄 Milano Nord Cadorna 駅 (ミラノ・ノード・カドーナ駅)
まで行きます。
Milano Nord Cadorna 駅に入線した列車
Milano Nord Cadorna 駅からギサッロ教会の最寄り駅である
イタリア国鉄 Canzo-asso 駅 (カンゾ・アッソ駅)
まではR16路線で乗り換え無しで行けます。
のどかで美しい景色が広がるCanzo-asso 駅
鉄道の乗り方(券売機の使い方や手順等)については、細かい方法はここに記すより「地球の歩き方」等のガイドブックを参照して頂いた方が分かりやすいと思いますので割愛します。結論だけ言うと、メトロも国鉄も英語対応可の自動券売機があるので割とあっさり乗れました。
ちなみに国鉄は自転車持ち込み可です。(輪行袋不要)
私は他の日程の関係もあり今回飛行機輪行はしませんでしたが、可能であれば是非皆様の愛車で行く事をお勧めします。
なお、イタリアの列車は基本的には時刻表通りに動いてますが、時々遅れたりストライキで運行が止まる時もあるので注意。
Canzo-asso駅からギサッロ教会までは、地元バスのC36系統に乗ります。
ギサッロ教会は地元じゃ超有名なので、ギサッロ教会に行きたいと運転手さんに伝えて料金を支払えば普通に連れて行ってくれます。
イタリアはミラノ等の大都市をちょっとでも離れると英語はほぼ通じませんが、イタリア語と英語は少し似ているのでカタコト英語とジェスチャーでも一応通じます。
バスはサイクリストが行き交う道をのんびりと走り、途中の村の細い路地を滑らかに抜け(この運転手さん、凄腕。)、峠の頂上で止まった。
ここがサイクリストの聖地だ。
ちなみに、ミラノからここまで片道12ユーロぐらい。(安っ)
【教会&博物館】
ここからは、写真を見て頂ければ十分に魅力が伝わると思います。
アルプス山脈とコモ湖をバックに佇む小さな教会。
その傍らに立つ、有名選手の像とサイクリストのモニュメント。
この景色を見に行くだけでも十分過ぎる価値がある。
教会は開いていれば無料で入れます。
中には数々のサイクリストの写真や、彼らが使用した品々が飾られています。
こちらは有料になりますが、自宅で飾るためのプラスチック製のカードもあります。(1ユーロ/枚)
教会の隣には、自転車博物館があります。
入場料はおおよそ5ユーロぐらい。(イベント等によって変わる)
中には、自転車レース黎明期に使われた機材(もちろん実車)や特別モデル、おもしろ自転車、名選手が実際に使った品々がずらりと並んでいます。
資料で読んだ事がある自転車史において重要かつ有名なマシンも1台や2台どころじゃありません。
圧巻なのは、歴代マリアローザコレクションと歴代アルカンシエルコレクション。
これ、全部サイン入りの本物なんですよ...?(震え声)
中には落車のダメージを負ったジャージもあります。
かと思えば、日本人にとって馴染み深い某社製品もちゃんとあったり。
スタッフの方は気さくな方々ばかりで展示品について色々教えて下さいます。
博物館の出入り口はお土産コーナーがあります。
入り口から少し入った所にもカフェ兼物販コーナーがあり、オリジナルグッズも購入可能です。
ところで、カウンターの横のオブジェを某自転車番組のOPで見た覚えがあるのは私だけだろうか...
教会と博物館は年月や曜日、行事等によって開館時間がコロコロ変わったりするので事前に確認することをお勧めします。
【まとめ】
私はこの地で、『サイクリストの聖地』という存在を確かに見た。
これぞ聖地というに相応しい、素晴らしい場所でした。
価格評価→★★★★★(飛行機代も宿代も電車代もバス代も、ここに立てばどーでもよくなる)
評 価→★★★★★(次こそは愛車と共に!!)