購入価格 ¥3,011
二台の自転車でSHIMANO BR-R463を愛用しています。
他製品との比較は、SHIMANOのコンパクトVブレーキBR-R463を対象として書かせていただきます。
今回、カンティブレーキのミニベロにフロントキャリアを付けたくて、アーチの干渉がないミニVブレーキTEKTRO RX6へ交換することにしました。
SHIMANO BR-R463(Tiagra)を気に入っていることから、今回も同じものを使おうかと思って商品を探したのですが、もう市場から消えているようです。
上級グレードのSHIMANO BR-R573(105)は、あまりにも高価で手が出ず、下位のBR-R353(SORA)は、カートリッジ式のシューへの交換を考えると、コストパフォーマンス面で不満でした。
今回は、同価格帯のRX6を注文するのでした。
アーム長はSHIMANO同様の90mm。
クロスバイク同様の太さのタイヤでのマッドガードとフロントキャリアの併用に問題はなく、理想的なサイズでした。
外見上の雰囲気は、SHIMANO製とどことなく似ていて憎めないのですが、表面処理にいまひとつ上質感が感じられません。
組み付けは、特に問題なく、普通に今時のVブレーキ(Tiagra,ALTUSやDEORE比)同様の感覚で組みつけて調整が完了しました。
アーム端を持って揺すると2mm程度動くようなピポッド部分のガタツキがあり、気になります。
参考までに、SHIMANOの場合では、だいたい0.5~1mm程度に収まるしっかり感があります。
ワイヤーの固定は、ワイヤーに優しい感じで、エッジでブツブツ切れて毛羽立つようなことには、なりにくそうです。
この点では、SHIMANO製よりも優れていると思うのでした。
保持力は不明ですが、少し使ってみた範囲では特に問題もなさそう。
ブーツには、独特の工夫があり、二段階のクリック感で、はめ込むことが出来るようになっていました。
組み付け後は、ブーツを完全に外さずに、ワンクリック分スライドでアーチの開放が可能になっていました。
このあたりの工夫も、SHIMANO製よりも優位性を感じる嬉しい部分でした。
ロードに適した短めのシューは、ミニベロにもぴったりでした。
シューはSHIMANOのロードブレーキと互換のパッドを使えるカートリッジ式になっていて、利便性は高そうです。
(ただし、形状が劣化コピーの可能性あり)
使用環境は、フラットハンドルバーにTiagraのブレーキレバーです。
Tiagraのブレーキレバーは、2タイプのブレーキに対応可能で、ロード向けMTB向けのブレーキ両対応になっています。
今回は、引きの重さからも、通常のVブレーキ用のポジションではなく、キャリパーやカンティブレーキと同様のポジションで使用開始しました。
使ってみて気になったのは、SHIMANOのブレーキと比べると、リターンスプリングが強めなことです。
スポーツ自転車向けなりの品質のケーブルを使用する限り、ここまで重いスプリングは必要なかったと思えます。
スプリングの取り付け位置変更を試みたのですが、可動範囲を満たさなくなくなるだけで無効でした。
スプリングの質は、素人一個人の手におえない箇所なので残念です。
タッチは、4本指全部で握る軽快車と同質の、重くて握り心地が悪くシャキっとせず、長時間乗車は疲労につながります。
「ぐにゅっ」
ブレーキとして十分に性動力を発揮し機能はしますが、ただそれだけの感じ。
ロードのSTIで引く分にも、使えなくもないはずですが、決して心地よいものではないはずです。
変速操作とブレーキ操作の力のバランスが違いすぎて、感覚的に相容れない部分が大きいかと想像します。
SHIMANOのコンパクトVを知っている印象からは、リターンスプリングの強さがマイナスイメージの品でした。
価格評価→★★☆☆☆
評 価→★★☆☆☆