購入価格 ¥1,300 +税
この本は、主に産業機械や自動車に使われるベアリングについて解説されている入門レベルの専門書です。
タイトルの通り図解が多く、自転車をきっかけに機械のメンテに興味を持った方にも分りやすいと思います。
この本を読みながら、カップアンドコーン方式と深溝ベアリングの優位点と弱点、BBの規格乱立についてのあれこれ、GOKISOの衝撃吸収構造が有効な理由、等々を想像するととても楽しいです。また、ベアリングの故障や潤滑油、グリスの選定方法や使い方について解説されている項目もあり、愛車の回転部品のメンテナンスにもとても役立つ本です。
個人的に目から鱗だったのはベアリング用ケミカル類の解説。
『このケミカルは〇△っていう添加剤入りだから凄いんだぜー!!』 的なお決まりの謳い文句に対して、 『自分の使い方はこうだからこのベースオイルでこの添加剤が入ってるオイルがいいと思います。』 という明確な意思と冷静な選別眼を持てるようになった。(ような気がする)
一応専門書なので文章だけ読んでるとなかなか難しと思いますが、イラストや写真が多めなのでイメージは掴みやすいです。自転車のメンテ入門本に飽きてきて、もうちょっと踏み込んだ内容の本が欲しくなってきた方にもおすすめです。
自転車の色々な所に色々役に立つ、良い本だと思いました。
価格評価→★★★★☆(このテの専門書の中では安い)
評 価→★★★★★(勉強になりました)
<オプション>
年 式→2011年初版
カタログ重量→?g(実測重量406g)