購入価格¥300
実測重量50g〜60g
自転車でラーメン二郎を巡るのがジロ・デ・二郎なので、ツール・ド・ケーキは自転車でケーキ屋を巡ること……ではない。ツール・ド・ケーキは東戸塚のパティスリー「リフイユ」で手に入る、本格的なフランス菓子の技法で作られたエナジーバーである。本職のパティシエが開発したとあって話題となり、ウェブ系のサイクルメディアで紹介された。
パティスリー「リフイユ」
http://www.rizfeuille.jp/通信販売で買えるのは4本セットの箱入りだけだが、店頭ではバラ売りされているので1本から購入可能だ。1本ずつ乾燥剤と一緒に個包装されている上に、成分表示と賞味期限のシールが貼られているので安心できる。走りながら開けて食べることは考慮されていないパッケージなので、眺めのいい場所で一休みしながら食べたい。
ひとくち食べると、まずチョコの風味が香り立つ。チョコの味はしっかりしているが甘さは控えめである。レモンピールとジンジャーが爽やかなので、疲れていても喉を通りやすいだろう。予想に反して生地は柔らかく、ほろほろと崩れる食感である。もさもさしていて喉に詰まるのを覚悟していたので、嬉しい誤算だ。
焼菓子としてきちんと普通に美味しいので、ライドのモチベーションアップにもってこいだろう。逆にその美味しさが欠点かもしれない。家にあるとつい手が伸びてしまいそうになる。米軍は軍用のチョコバーの開発にあたって、兵士が無闇に食べてしまわないよう「茹でたジャガイモよりましな味」を要件にしたと読んだことがあるが、その理由がよく分かった。
メディアでの紹介によるとカロリーは約300kcal。一般的なエナジーバーやジェルと同じくらいの値段なのに、それらよりも高カロリーである。消化吸収などの機能性ではさすがに負けていると思うが、味が段違いに、次元違いに美味しい。新味の開発や、他のパティスリーの追随にも期待したい。
価格評価→★★★★★
評 価→★★★★★