購入価格 ¥10,000程
私の自作手組ホイール1号
[手組み] KINLIN XR-19W 32H + 5700系105 +星#15(F)#14(R) プレーン
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=10226&forum=30の11速化を計画するも散々な結果に。
【製作工程】
[当初の計画]
①後輪のみ改造とし、リムは元のホイールから移植。前輪は継続使用。
②後輪のハブは5700系から5800系に変更。
③10速と11速ではハブフランジの寸法(=オチョコ量)が異なるため左右のスポークテンション差が前より大きくなると予想。
④組み方を両側6本組みからヨンロク組みに変更。
⑤それに伴いスポーク長を再検討。スポークの太さは前回と同じ。(φ2.0mm)
[組んでみた結果]
最初の振れ取り&センター出しが終わった時点でフリー側はガチガチ、非フリー側はユルユル状態。
左右のスポークテンションのバランスが悪くここまで組むのに非常に苦労した。
一旦振れ取り台からホイールを外して床に置き、リムに体重を掛けてスポークを馴らそうとしたら、リムとスポークがフリー側のスポークテンションに負けてグニャグニャに変形しホイールは崩壊。
中古リム1本とスポーク32本が天に召されました。(合掌)
考えられる原因は、私の腕がショボいのと、リムが比較的柔らかいことと、10速と11速ではハブのオチョコ量が違い過ぎることだと思われます。
巷で11速規格は手組み殺しと言われている所以を身を以って体感できました。
[別のリムで組み直し]
11速化のためにはとりあえずこのハブを使うしかなかったため、そのまま使用。
リムはXR-240に変更。
スポークパターンもヨンパチ組みに変更。
それに合わせたスポークを発注して組み直し。
組み上がったホイールは結局残念なスポークテンション差となってしまったが、今度は丈夫なリムが耐えてくれた。
しかし、気付いてみたら当初とは全く別のホイールが完成していた...
【走行インプレッション】
前輪は自作ホイール1号をそのまま使用。
タイヤ(GP4000S)とチューブ(ミシュランのブチル)もそのまま流用。
スプロケも流用したためギヤ比も同じ。
後輪のホイールだけ入れ替えました。
この条件下でのレビューです。
結論から言うと、手組ホイール1号の軽快かつ愉しい走りは失われ、ただの練習用ホイールになってしまった。
ガチ踏み時の反応も直進性もイマイチ。
緩い坂は普通に走るが、激坂はかなりしんどい。
常に踏力が逃げている感じがする。
乗り心地は若干悪化。
長距離を走ればホイールからの反力が脚に地味なダメージを蓄積させる。
クロモリフレームとの相性も悪いようだ。
ここまでの評価はボロカスですが、一応トラブル無く普通に走ります。
約1年使いましたが、変な振れが出たりする事もなかったです。
もちろん振れ取りもしていません。
耐久性は充分なので単なる練習用と割り切るなら十分使えます。
ただ、前のホイールは自転車道楽用自作ホイールとしては奇跡的な性能を魅せてくれただけに今回のホイールはちょっと残念です。
【総評】
一応11速化への対応を果たしたものの、苦労して作った割には走ってくれなかったホイール。
次は苦肉の策で非フリー側のみ結線して使ってみるつもりですが、望みは薄い気がします。
11速規格の闇の部分を色濃く出したホイールでしたが、いい勉強にはなりました。
価格評価→★☆☆☆☆(天に召されたリムのせいで高くついた。)
評 価→★★☆☆☆(組みにくかったし、あまり走らなかった。)