購入価格 ¥450くらい(2個入り)
参考価格 ¥477円 (税抜)
フレンチバルブキャップとコア廻しが合体した製品。乗車前点検とか、携帯ポンプでバルブコアを曲げてしまった時に有用かと思ったのだけど・・・結果は微妙というお話です。
■仕様
同社のバルブエクステンダー2本入りに1個付属している他、今回のように単体で購入するとシルバー、ブラック、ゴールド、ブルー、ピンクと5つのカラーバリエーションが選択出来ます。
ロゴの「r」側をバルブにねじ込むとバルブキャップになって、↓
「P」側を差し込めばコア廻しになるというアイデアには座布団3枚あげてもいいと思います。↓
■使用感
僕の場合、指の力では回せなかった。断面形状が6角形で7mmのスパナが有れば難なく外せるけど、取説には「スパナなどの工具は使わないでください。」と明記してある。アルミ製なのでスパナでエイヤ~すると変形してしまうのかも。スパナと通常のコア廻しでどちらがコンパクトか、という問題もある。↓
悴んだ手で蝶ナットが回せなかったトゥーリオ・カンパニョーロ氏みたいな心境で暫し黙考。
バルブ位置を上にして、下からバルブコアツールをつまみ、ホイールを回せばコアの付け外しが可能ということは分かった。要はアーム比の問題だ。外すのは問題ないが、締め付けはちょっと甘い感じ。長さ14.8mm(この製品の実測値)の鉛筆で「薔薇」を100回書けと言われた気分。小さすぎて、掴みにくいのがこの製品の弱点だ。
ホイールを外さないとこの手は使えないので、コアの締まり具合を確認する用途には使いづらい。普通のコア廻しと予備のコアをセットにして携帯工具キットに入れておけばいいだけの話なので、この製品はバルブキャップとして利用することにした。
■結論
断面形状が改善されればマストアイテムに化けると感じた。楕円形にすればいいのだろうが、締め込むと平らな面が進行方向に対して直角に交わるなど空力的に良くないのかも。エアロ効果など難しいことを考えずに、全体の形状をサイコロとか将棋の駒みたいにすればより実用的になるのではないだろうか。実際、サイコロ型のバルブキャップを見たことがある。上下を入れ替えるだけで工具になるというコンセプトは絶対に間違っていないので、御一考頂きたいところです。
ヘッドワークが必要な工業製品って、自転車関連では滅多に出会わないので楽しませてもらいました。手持ちの機材ではフロアポンプのSILCA Super Pistaに匹敵してます。決して嫌味ではありませんので念の為。
価格評価→★★★★☆ アルミのバルブキャップ2個としては普通だと思う。
評 価→★★☆☆☆ インドアクライマーとか、スパイダーマンならコア廻しとして普通に使えるかも知れない。