[TU] Panaracer RACE C (classic) EVO2 TUBULAR 23
購入価格: ¥7931(税込)X2本 Amazonで購入 標準価格: ¥9420(税抜)
「ヨーロッパの荒れた路面に対応する、RACE A Evo2 チューブラーのミックストレッドパターンバージョン」というキャッチに惹かれ、「アッラーフ アクバル」と叫びながら1-Click。以下、約170Km走行後のレビューです。 ■目的
舗装の荒れた区間を含む200Km位のライド。山岳路線や未舗装道路と高速巡航は想定せず、エア抜け対策のためインナーチューブはブチルという条件からこの製品を選定した。
■仕様
質量は公称値280gのところ、実測で281g/283g。料理用秤での計測値なので誤差の範囲だと思う。
インナーチューブはPanaracer R'AIRでバルブはネジ無し、コアは外れる。コアを外した状態でのバルブ長は実測で40mm。規定のエア圧は7-9Bar、9Barからのエア抜けは12時間放置後で0.5Barだった。
トレッドパターンはセンターが進行方向に対して平行な3本線、ショルダーが杉目。ネットで調べたら、26Cだとセンターがヤスリ目らしい。
質感はもちもち風でリムへ乗せる前の伸ばし作業は不要。タイヤ単体でエアを入れるとふんどし側が外側にひっくり返る。縫い目のデコボコは無い。バルブ周りの処理も丁寧だった。
センター出しは柔らかな故に、難易度高だと感じた。廉価版チューブラーにありがちな精度の問題ではない。リムセメントはパナレーサーを使ったが、強力かつ速乾性のため、タイヤを摘んで引き上げた部分だけが動くので厄介だ。筆者がTufo S33 Proという、センターが勝手に出るタイヤを常用しているため、そう感じただけかも知れないが。 ■実走行インプレ
エア圧は前後とも限界いっぱいの9Barだと、荒れた路面で暴れる。乗り手の体重は82Kg。フロント7.5Bar、リア8Barで出発するのがベストなようだ。振動吸収性はVittoria Stradaより遥かに秀でているが、ラテックスチューブのCorsa CXには僅かに及ばない。
通常の舗装路ではタイヤが路面にペタペタとひっつく感じだが、平地で疲れる程ではない。ヒルクライムをやらないので想像だが、登りは苦手っぽい。一般道の下りで40Km/h出したが、今まで使ったタイヤの中で一番安心感がある。
柔らかいタイヤなので小石などの食い込みを心配していたが、今のところその気配は無い。小石をパンパン弾くのではなく、乗り越えていく感じ。何か踏んだな、という感触がハンドルバーとサドルから伝わって来る点が面白いと感じた。
パニックブレーキ時の挙動は特筆すべきものがある。リアをロックさせるとグッ、グッっと粘った後にズルっと来るが、スピンは発生しない。トレッドも無傷。W/Oだが、Continental GP 4 Seasonに似ている。
路側帯が進行方向に対して平行に波打っている区間で、恐怖感を全く感じさせない。路面の起伏に、柔らかなタイヤがしっかり追従しているような感覚。その代償は耐摩耗性と、平地でのパワーロスなのかも知れない。
■問題点
テスト後にタイヤを剥がしたら、褌にニップルホールの痕跡がくっきりと残っていた。今までW/Oのインナーチューブ及びチューブラーで見たことのない症状なのでちと、心配。
自転車タイヤ2本で約16000円という購買価格は、我が家においては反動ブルジョア帝国主義な爆買いと見なされる。Amazonのコンビニ受け取りという配送オプションを利用するなど機密保持には万全を期したが、まぁこれは僕の稼ぎが原因ですね。
■総評
乗り手がヘボなので、うっかり危険な路面に突っ込んでも何とかなる点を高く評価したい。柔らかなコンパウンドが路面の凹凸を吸収しているみたいだ。長時間乗った時の疲労感と雨天での挙動が未確認だが、期待して良いと感じている。耐摩耗性は低いだろうが、月に1,2回程度しか使わないのでノープロブレムであることを切に願う。
価格評価→★☆☆☆☆ 消しゴム系なので、2000Km持ってくれれば満点。 評 価→★★★☆☆ 濡れた路面での検証が出来てないので。第一印象はとても良いです。
<オプション> 年 式→2015年購入 重 量→280g(メーカー公表値)
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