アナログ時計の方位磁石代用
購入価格 1インナーチューブ~15DE ROSA位(アナログ時計の単価)
日時計というものが有る。 小学校の校庭にたまに見られる、正しい方位に設置した器具で、日光の影が時間を指し示すものだ。 大概は据え置き式だが、正しい方位を向いていれば、影の伸びる方向から時間が割り出せる。 コレは逆を言えば、正しい時間がわかれば、影が伸びる方向から方位が割り出せるということになる。 ただ、ちょっとだけ問題が有る。 一日は24時間だが、大半のアナログ時計の文字盤は12時間周期なのだ。 そこはうまいこと修正を施す方向で、活用方法を以下に示す。
まず先に、もし24時間周期のアナログ時計が有ったとしよう。 この場合、時計の中心(針を止めている部分)に棒を立てて、それの影を短針と重ねあわせると、文字盤の正午の方向が北になる(北半球の場合)。 これは日時計の原理の逆であり、理解して頂けるだろう。 具体的に説明するなら、時計の短針の時間あたりの移動角度と、太陽の時間あたりの移動角度が等しくなるからである。
ここで話を通常の12時間周期の時計に戻す。 この場合、短針の円運動は地球の自転の倍のケイデンスになる。 つまり、太陽は地上から見て時間辺り15°動くのだが時計の短針は30°動くので、簡単に言えば、 短針の動きの半分を見られればいい。
つまり、具体的な使い方はこうなる。 1.時計の針を止めている部分に爪楊枝など「細くて太陽の影ができるもの」を立てる。 2.出来た影を時計の短針に重ねる。 3.その時、文字盤の12時と短針の中間(9時なら10時30分、2時なら1時の方向)が北になる。
ただし、いくつか注意点が有る。 1.通常と逆の回転をする時計では使えない(こともないけどめんどくさい) 2.日照時間しか使えない(夜になったらアウト) 3.フランク・ミュラーのクレイジーアワーのように太陽の動きとリンクしない時計だと使えない(リンクしてないわけじゃないけどわかりにくすぎるので)
コレさえ守れれば、たとえ実在のアナログ時計ではなく「スマホのアナログ時計アプリ」でも当然使用可能。 …だけどスマホが有るならGPS使えばいいんじゃない?というツッコミはなしの方向でお願いします。
価格評価→★★★★★(アナログ時計を持ってさえいれば無料) 評 価→★★★★☆(日照時間帯しか使えないのでマイナス1つ)
|