久々にヒルクライムがしたくて我慢できなくなり、行ってきました。二口林道。
蔵王よりは標高も斜度も楽だろうと安易に選んだのですが、・・・・・バカバカバカ!俺のバカ!!! もう少し、考えるとか調べるとかすればイイのに・・・
今回は国道286号から457号に折れ、まずは秋保を目指します。目的地よりは随分と手前ですが、457号沿いのセブンイレブン仙台秋保店が最後の補給ポイントです。
街中から20キロ少々走ったところで、関山街道方面との分岐点が現れます。
この看板までは片道一車線で路肩も狭く、それでいてトラックが多く気を遣います。ここを右折して関山街道に向かうと、山形に入るまでずっと同じ状況が続きます。
しかし、直進して二口方面に向かうと、嘘のように交通量が少なく、道幅も広くてかなり走りやすくなります。
分岐から5キロ少々で秋保大滝が現れます。
日本三大名瀑とは初めて知ったので、まあ寄っとこうかなと思いきや・・・
徒歩で20分! 0.1秒ほど考えて見送り決定。
しかしここ、トイレや食事出来るとこがあるので休憩ポイントとしては良いかもしれません。私には混み過ぎて近寄る気になれませんでしたが。
再び走りだすと、すぐに道幅が狭くなります。
こんな道を走っていると
私の頭の中に流れ出すのは
山口百恵www
なんて事を考えていられたこの辺は、ホント平和でした。
ほほお・・・・・
この辺からもうベル連打、人も車も皆無なんで気にせず連打。
秋保大滝から6~7km走って二口林道入り口に到着。
この通行カレンダー、これで一年分なんです。2015年は一年間で通行出来るのが、緑色で塗られているたった30日だけ。
しかも、それでも例年よりは長くなっているという事実。そりゃあ幻の林道とか呼ばれるわなwww
道の反対側を見てみると
うわぁ・・・木の実とか混じった緑色の糞見つけたら即逃げ帰ろう。
おまけに雨まで降ってきた。
ビビリながら林道を走り始めると
設計速度って何? しかも20km/hなのw?
林道入り口近辺はこんな感じで単なるオフロード、道幅も余裕があって状態も良いです。上の方を考えると、もう夢のようw
しかし磐司岩の看板を過ぎた辺りから、ガレガレのラフロードへと一変します。
けど!
この湧き水はホント美味しかったです。グルメじゃない私でもハッキリ分かるくらい。
ボトルに残っていた水を飲み干して、ここであらためて満タンに出来ました。頂上まではまだ7km程度もあるので、これはかなり助かりました。
そうして走りだしてすぐ、視界がひらけました。
うおっ、これが噂に聞いていた磐司岩か!
画像では迫力が伝わらないのが残念ですが、高さ150m、長さ3kmにも及ぶ岸壁です。
あまりにスゴかったので、ここで補給食を食べながらコーヒーを飲みました。
ゆったり景色でも眺めながらと思い、家からポットで持っていったのですが、熊さん怖くて急いで流し込んだ感じでしたけど。しかもこの頃には雨も本降りで、熊がガサガサ近づいても全く分かりそうにないので、周りをキョロキョロしながらベルも連打w 味わうどころじゃなかったwww
林道入口までは登り基調のアップダウンが続き、林道に入ってからは完全に登りになりました。舗装されている区間は四割あるかないかです。
私の貧脚ではここまででも十分にキツかったのですが、ここから先、私の想像を超えて道路状況は悪くなり続けます。
ここで一台、乗用車が進むのを諦めて戻って行きました。
私ももう写真を撮っている余裕もなくなりまして、これ以降は只々ペダルを回すことしか考えられなくなりました。路面の凹凸に加えて転がっている石も大きく、ちょっとした段差を超えるだけでも大きな負担になってきました。
しかもミニベロで出かけたため、ハンドルが近すぎて腰も痛くなってきた!
大型車はおろか、3ナンバーの車ですら厳しい九十九折を延々と登り続けていると、唐突に雨がやみました。
おお! ちょっと元気出たかも!
で、また前方を見上げてみると
おお・・・・・あの向こうに、まだまだ道が続いてんだよなあ・・・・・
前からも後ろからも全く車が来ませんので、族のローリングなんか目じゃないくらいに道幅いっぱいに蛇行しながらユルユルと登ります。
山が燃えているかのような紅葉も目に飛び込んでくるようになりました。
もうすぐ頂上だ!と思いながら何十回も裏切られ、すっかり諦めた頃に唐突に山頂が現れました。
おんやあ? 山形県って書いてある。県境って過ぎちゃったのか?
ゲートの反対側を見てみると
肝心なとこが消えてる・・・・・なんで裏にまわってみると
おお!ここが山頂で、尚且つ県境なのか!
つうコトは、ここまでが仙台市、100万人都市の仙台市、政令指定都市の仙台市w
この景色も遥か彼方までぜーんぶ仙台市w
政令指定都市にするために、こんなとこまで合併しまくったんだな。仙台市、お前も頑張ったけど、今日は俺も頑張ったんだぜ!
しかし、山頂はかなり冷たい風が強く吹いており、感慨に浸っている余裕はすぐに失せました。
リュックに入れていった長袖とフルフィンガーグローブを身につけて、今登ってきた道を今度はダウンヒル・・・
のつもりだったのですが、路面が悪すぎて全くスピードが出せません。
たまに現れる舗装路はそれなりにスピードが乗りますが、未舗装路では振動が酷くて指先にしびれが出るほどでした。
山形側は全て舗装されているので、シクロなどで登る場合は山形まで抜けて、あとは輪行で帰ってくるか、笹谷峠か関山峠を抜けて帰ってくるのが良いかと思います。
今回のように再び宮城側を下る場合には、絶対にサス付きのMTBがおすすめです。
評 価→★★★★★ 終わってみれば最高でした