パーツ構成の変更と乗り方も一部掴めたのと、カーボンフレームとの比較のため再評価、修正します。
比較フレームはGIANT TCR Composite3、ホイール・タイヤはそのまま移植しています。
【構成】
フレーム:サイズ530mm スカイブルー REYNOLDS 530
Fフォーク:BASSO Original Carbon Fork 1”
ハンドル: Dixna J-Fit ever 400mm
ステム:Dixna vシェイプ 100m
B.B:SHIMANO ULTEGRA 6800 JIS
サドル:SELLE ITALIA フライト
シートピラー:ノーブランドアルミシートポスト
タイヤ:S-WORKS Turbo
ホイール:シマノ WH-6800
コンポ:ULTEGRA 6700 10速
チェーンホイール:105 5600,チェーンリング sugino (52/39T)
クランク長:172.5mm
スプロケット : CS-6700 (11-25T),6600+5700 (14-28T)
【インプレ】
フレーム剛性が柔めな印象は変わりません。
シクロクロス東京でホイールが同じ東洋フレーム ROAD-Sに試乗した際に
明らかに漕ぎ出しと低速で流しているときの印象がかけ離れていたことに驚きました。
これはスタッフの方とお話した中にあった『フレームセンター』が大きく影響していると思います。
台湾で製造される大量生産用フレームと、職人が丁寧にひとつひとつ造るフレームの大きな違いですね。
現在の構成になりより走行時に真っ直ぐでなく、やや寄ってる気がするのがセンター精度によるものだと考えています。
ホイールが同メーカーの1つランクアップしただけなので特性に大きな差がないこともあり
ケイデンスを高めに意識したペダリングの方が進みがいいです。
ダンシングの時ではウィップ感が少しわかってきて、一瞬溜めるように踏むとリズムよく進んでいきます。
ダンシングで加速する際はトルクを駆けてギアを重くしていくよりも、ある程度のギアでケイデンスを上げていく方が速度のノリがいいです。
下りでのブレ・振動の強さはホイール・タイヤを変えて、少しフロントが跳ねる印象はありますが気にならなくなりました。
ただ、カーボンフレームに比べるとやはり跳ねる気はします。
タイヤがグリップするようになり下りでの安心感がありますが、やはり剛性がやや気になるところです。
1インチフォークはワンバイエスやコロンバスから出ているので比較してみたいと思っています。
“デメリットとしてはコラムが1インチなのが
しかも純正ステムもスペーサーを噛ませている始末……おいおい
また、シートポストも26.6mmと異例の径(ないけど!)”
と書いていましたが、現在14,000kmを走って問題ありません。
アルミコラムなので適当なトルク管理でもクラックや緩みなどは1度もないです。
カーボンコラムにスペーサーを噛ませた場合どうなるか気になります。
シートポスト径は14年モデルではすでに27.2mmのオーソドックスサイズになっていましたね、自分でも書いてあるのに勘違いしていました。
1ボルトから2ボルトのヤグラに変更できたのでポジションの自由度が上がり助かっています。
デザインは綺麗ですが、塗装はそこまで強くはありません。
前オーナーが元々傷有り品で購入していたトップチューブの禿げもありますが、使用していてアウターケーブルと擦れてヘッドチューブの塗装が削れていました。
飛び石などでもクリアが剥がれているところも多いのが目立ちます。
TCR+RS21とVIPER+6800の組み合わせであっても登りのタイムはTCRの方がいいです。
パーツ構成と持った感じから重量的にはVIPERの方がやや軽いと思います。
乗り心地などはどちらも大差ない、乗っていて違いがわかりにくいくらいですが登りではTCRの方が軽く感じます。
これはフレーム素材のもつ応答性の違いから来ていると推測しているだけで確実であるとは思えません。
【総評】
このフレームはGIOSのクロモリフレームと中身は一緒です。
同じく台湾で一括製造されペイントだけが違います。
フレーム精度はカーボンでも言及されていることがあり、正しくセンターが出ているか微妙なところ。と言った印象を受けました。
ホイールセンター同様にフレーム精度は思ったよりも影響が大きいと思います。
ロングライド向きであるのは確かですが、山間部の多い日本では登りが多いのである程度登りを軽くこなせるフレームの方が結果的に距離を走れる気がしています。
金額は違いますがエントリーカーボンフレームでも登りは明らかに楽さがあります。
また、踏み足気味のペダリングの時には思ったよりも進まないので平坦であってもインナーを使うシーンがあります。(向かい風など)
そのためペダリングがある程度綺麗に回せないと重く走る感覚しか得られない気がします。
倒しても割れない、エンドまでスチール、アルミコラム・エンド、など初心者が多少荒目に使っても壊れない意味ではいいです。
上記の通り、ある程度のペダリングスキルがないと重い印象だけになってしまうかもしれないところはセカンドバイク向けかもしれません。
何度か倒してしまったため、ハンガーが完全に斜めになっていたのが目視でわかったので
自分でどうにか修正を試みたら真っ直ぐになり、乗ってみても変速に支障がないのでアルミハンガーに比べたら耐久性は高いと思います。
いろいろデメリットの方が目立つかもしれませんが気に入っています。
自転車生活を楽しく過ごさせてくれる相棒であることに間違いはありません。
相変わらずカラーリングは気に入っています。
価格評価→★★★★★(←交換パーツ費用を考えても同コンポのエントリーカーボンよりも安い)
評 価→★★★☆☆(←カーボンフレームと良いスチールフレームを知ってしまった故)