購入価格 ¥28000(ヤフオクにて購入)
あのトッププロのカヴェンディッシュの要望で作られた、ピュアサイクルアイウェア。
自転車で、特にロードレースで使用するときに必要なことをじっくりと時間を掛けて開発したフレームで、実際ロードバイクで使用する時現時点では最高のポテンシャルを持ったアイウェアと言っていいだろう。
フルフレームでレンズ1枚の構成は、視界を広くもたせると同時にレンズの外からの紫外線の侵入を極力防いでくれる。それだけの密閉感だとレンズの曇りが心配だが、レンズの上下にエアフローが開いているので曇りとは無縁。またレンズと眼の間で乱流が発生することもなく、コンタクトレンズをつけて使用しても眼に違和感や乾きを感じることもない。
フレームは上方に広く視界を取ってあり、低い姿勢からでも前方を容易に見ることが可能。上目で見る体制でもフレームが視界の邪魔をほとんどしない。
またヘルメットを装着しての使用が前提なので、クロージャーに干渉しないように
ステムの長さを調節できるのもポイント。フィット感もよく、走行中ギャップなどで振動してもずれることもない。
セットになっているレンズは「PRIZM ROAD」
サイクルスポーツでのアイウェアの役割は
眼への異物の侵入を防ぐ
紫外線対策
視界のギラツキを抑える
の3点が重要だと思う。紫外線対策は昨今のアイウェアではUVカット100%が常識とも言える所だし、視界のギラツキも大半のアイウェアで対策できる所だ。
こうなるとこの「PRIZM ROAD」が他のレンズに比べて更にどこが優れているのかを確認したくなる。
一見普通の赤系のミラーレンズに見えるが、実際に装着すると
多少赤紫に全体が変色して見えるが同時に必要以上に暗くならず、またアスファルトの陰影が強調されて路面状況を確認しやすくしてくれる。
勿論レンズが原因の視界の歪みも使用中は確認できないくらいレンズの精度はよく、タイトな走行を要求されるレースでこそこの性能は生きてくる。
レンズの交換もノーズパッドをフレームの上半分に持ち上げて金具を外し、下半分が開いたら取り出し、装着、再びノーズパッドを上げてフレームに金具を引っ掛けるだけで完了という簡単さ。慣れれば30秒とかからない。
と、ここまでいいことずくめのように書いてきた。
しかし当然ながら欠点も存在する。
否、性能については欠点らしいものは見受けられないのだが、フレームの形状からどうしても
顔の形で似合うかが完全に別れる
これだけは避けようがない。フルフレームは頬骨にフィットするラインで切り欠きの様にカットされているが鼻が低いとUSフィットのノーズパッドだとどうしてもフレームが当たることになるだろう。勿論アジアンフィットのパッドも付属しているので交換すれば避けられる話だ。
ボリュームのあるフレームなので、多少顔が大きくても違和感を感じさせないのは助かる所。ステムが正面から見て見える事もそうそう無いと思う。
ただこのフレームについて言うなら、
似合うか否か、よりも
必要か否かで選ぶべきフレームだろう。
自転車に乗るにあたってアイウェアに求めるものを私にとっては全て満たしてくれている。そこには似合うか否かさえも大きな問題にならないと思う。
幸い私の場合はやや大顔で彫りが深めだったのでその点も大きく外すことはなかった。むしろ外した時よりかっこいいという意見も有ったが。
これだけの物なのだが敢えて欠点を言うならやはり値段だろう。
定価でおよそ40000円
コレはさすがに高いと思うが、逆にこの性能が必要と感じるのならそれだけの価値があるといえるだろう。
価格評価→★☆☆☆☆(さすがにちょっと高すぎ)
評 価→★★★★★(文句なしの性能)
<オプション>
年 式→2015