[名所名物] 錦糸町魚寅
購入価格: ¥380〜
『自転車で訪れる価値のある魚屋。新鮮でおいしい魚を安く買える』
■ JR錦糸町駅前の魚屋
「錦糸町魚寅」は、東京都墨田区にある鮮魚店だ。JR錦糸町駅の南口を出てすぐの場所、マルイの隣に店を構える。ここで取り扱っている魚はどれもおいしく、以前はわざわざ電車で買いに来るほどだった。最近は自転車で訪れるのが私の楽しみになっている。京葉道路沿いにあるので、自転車でも立ち寄りやすい。
錦糸町魚寅
■ おいしい魚を安く買える
錦糸町魚寅(以下、魚寅)は、鈴木水産というマグロ問屋が経営している。錦糸町魚寅以外にも複数の系列店があるようだ。マグロは大量に仕入れることで、お手頃な価格を実現しているのだとか。有名なのは本マグロのぶつ切りで、店の前にはいつも行列ができている。マグロ以外の魚の鮮度やおいしさも抜群。その上、量が多くて安いのがうれしい。
■ おすすめの魚(貝)
○マグロ
本マグロのぶつ切りもうまいが、おすすめは生の本マグロの切り落としだ。めったに店に出ない上、すぐに売り切れてしまうらしい。切り落としとはいえ、元のマグロが上等なので本当においしい。1パック900円くらい。夕食の1品として一家で食べるには足りる量だ。他のマグロの刺身やパックの寿司もイケる。
○ハモ
夏になるとハモが店に並ぶ。魚寅のハモは身が厚く、私の近所で買うハモよりもずっと量が多くて安い。これを湯引きして、自作の梅のタレをつけて食べると最高。ハモはさっぱりしているがうま味が強く、高級感のある味だ。 400〜800円くらいで買える。
ハモの湯引き。片栗粉をまぶしておくとうま味が逃げない
○ふぐ
高級食材のとらふぐではなく、私が食べたのは「ごまふぐ」だ。鍋で食べると淡白で品のある味。最後に食べる雑炊は、うま味が凝縮されて一番うまい。唐揚げにすると力のある味になる。2、3匹入って800〜900円と、値段の割にはかなりおいしい。12月に何度か食べたが、いつも店にあるわけではないらしい。
○ヤガラ
ヤガラの刺身は、魚寅で買った魚の中で一番おいしかった。一口食べると、上品なうま味が口の中いっぱいに広がる。ハモにも通じる味で、食感は鯛にも似ているような… ただ、魚くささは一切ない。どの魚より優先して買いたいところだが、一度しか見たことがない。このような珍しい魚に出会えるのも魚寅のよさだ。
○アナゴ
800円くらいで10切も入っている。近所で買うと同じ値段で、1パックに1/5くらいしか入っていない。アナゴは塩と流水でぬめりとくさみをとり、天ぷらや天丼で食べる。一度では食べきれないので、残りのアナゴは冷凍で保存して後日楽しむ。
○ホンビノス貝
最近、私が好きな食材。白ハマグリとも呼ばれる二枚貝だ。見た目もハマグリそっくりだが、ハマグリよりもはるかに安い。20個以上入って450円くらい。これをクラムチャウダーにして食べる。あさりとハマグリを合わせたような味で、くさみも全くしない。
○その他
イワシ、サンマ、アジ、サバ、アサリ…などの身近な食材もとてもおいしい。魚自体も上質だが、魚が傷まないように丁寧にパックされているのがポイント。魚寅は魚の扱い方が上手だと思う。
■ 駐輪できる場所
自転車で魚を買いに来る人は店の前に駐輪しているようだが、キックスタンドのないスポーツバイクを立てかけるような場所はない。ちょっと離れた場所にあるが、駐輪は「錦糸町駅北口地下駐輪場」がおすすめ。ここには複数人の管理人が常駐しているので、安心して利用できる。しかも、利用料はたったの50円だ。
錦糸町駅北口地下駐輪場が便利。事務所の近くに駐輪すればより安心
■ 自転車で行く価値のある魚屋
土日は午前9時に開店するが、開店直後は十分に魚が揃っていないことがあるので注意。16時くらいには魚が少なくなるが、タイムセールが始まるのでお買い得だ。また、保冷用の氷は店の外でもらえるので、真夏でも問題なく魚を運べる。安定して魚を持って帰るために、バックパックかトランクバックを用意しておきたいところだ。
自転車で食材を買いに行って、自分で料理のも自転車の楽しみ方のひとつだと思う。錦糸町魚寅はそのような楽しみ方にぴったり。自転車で魚を買いに行くと、おいしい魚がますますおいしくなるような気がする。機会があったら、是非寄ってみてほしい。
価格評価→★★★★★ (おいしい魚が安く買える)
評 価→★★★★★ (鮮度、味、量のどれも満足)