シフトやブレーキの性能を最大限に引き出すためには、適切なアウターワイヤーの処理が不可欠です。完成車のワイヤー交換、新車を組む際には必ずワイヤーを切断しなくてはなりません。
私の行っている方法をご紹介したいと思います。
(※作業には必ずワイヤーカッターをご使用ください。)
その①
アウター内部にあるチューブを潰さない方法
やり方はとても簡単です。アウターワイヤーを切断する際、左右約1cmずつ長めにカットします。
カットしたアウターワイヤーに使い古したインナーワイヤーを通し、インナーワイヤーごと切断します。これだけ。
(インナーワイヤーを挿入する向きにご注意ください。写真と逆の向きで入れると、アウター内にワイヤーの切れ端が残ってしまいます)
写真の通り、中のチューブはつぶれません。リーマや千枚通しも通しやすくなります。
※アウターの末端は必ず平ヤスリで平らにならしておきましょう
その②
ブレーキ用アウターワイヤーの切断
ブレーキ用のアウターはらせん状になっていて、切断すると潰れやすいのが難点です。
そこで、写真のように一度被覆をはがしてしまいましょう。
ワイヤーカッターの刃を浅く入れて1~2回転させれば外皮がむけます。
次にらせん状の隙間にカッターの刃を合わせて切断します。
(ここでもインナーワイヤーを挿入しておけばアウター内のチューブが潰れません)
それほど力を入れずに切断することができます。
※こちらもアウターの末端を平ヤスリでならしておきましょう。
皆様のワイヤーが快適な動きを得られますように!
評 価→★★★★★