購入価格 ¥360 (くず桜・麩まんじゅう各2個ずつ)
https://www.tokachi-tachibana.co.jp/%E5%A4%A7%E5%88%A9%E6%A0%B9%E5%BA%97/和菓子工場併設の直販店舗、営業時間は9:30~18:30で年中無休だそうです。
埼玉県在住の方ならご存知でしょうが、十勝甘納豆本舗は中仙道沿いを中心に県内に販売店をいくつも抱えている和菓子の最大手チェーン。十勝と名乗れども本店は川口市。商品はここで作っているようです。
私は普段、自宅から往復100km以内でサクッと走って帰れるコースを組む時、利根川CRを部分的に利用することが多いです。下流の江戸川と違って人もライダーもそれほど多くなくて割と走りやすいんですが、加須~行田の20km程の区間上には補給やトイレが使える休憩ポイントがとても少ないのが難点。目立つのは羽生と大利根の道の駅位で、どちらも広くて綺麗なのですが休日はショッピングモール並に人と車でごった返しており、どうにも落ち着きません。なので、道の駅に立ち寄るのは緊急(トイレ)利用と酷暑時の飲み物補給と避暑位で、ほとんどの場合はすこし離れますが十勝甘納豆本舗の工場直売所を軽食補給と休憩ポイントとして組み込むことが多いです。このお店は幹線道路からもちょっと外れているので、車も人も大分少ないのが○。
アクセスについて
具体的な場所は利根大堰から左岸のサイクリングロードを10km程南下したあたり。本気でレース活動をしている方には、年一度工事用管理道路を使って行われる埼玉県自転車タイム・トライアル大会会場のすぐ近くと言うと伝わりやすいでしょう。毎年5月、こどもの日直前に天候が許せば全長100m超のバカバカしい程巨大な鯉のぼりがクレーンに釣られ空を泳ぐ(風が凪いで泳がない年もありますが)加須市民平和祭が行われる河川敷緑地公園もこのすぐそばです。注意したいのは、普段このあたりは人も自転車もまばらで比較的快走できるエリアなのですが、こういったイベント開催時は自転車を降り押し歩くのさえ困難な程に人と車が殺到してひしめく点。
西から来る場合は加須サイクリングセンターからサイクリングロードを降りて、隣接する県道60号を道なりに東へ進む→上樋遣川の流通団地を抜け県道46号線砂原交差点にたどり着いたら右折、というのが安全なルートだと思います。しかしこのあたりの県道は蛇行してまっすぐ繋がっていないので、曲がるところをひとつ間違えると迷うこと必至。サイクリングロードが埼玉大橋を通過する地点が県道60号なので、道の駅童謡のふる里おおとねを目指し左手に見ながら加須方面へ進み、砂原交差点をそのまま直進してたどり着くのが一番分かりやすいでしょう。道の駅周辺は車の出入りが多くよそ見したりぼんやりしているドライバーも少なくないので、十分警戒しておきましょう。
店舗内の雰囲気はまさに高速道路サービスエリアのみやげ物といった感じ。贈答用の菓子折販売がメインですが、その傍らにはおはぎや練り菓子をはじめとするお菓子がバラで買えるコーナー、奥にはうどんを出す和食ファミレス的なスペースもあります。加須はうどん屋が多いことで知られていますが、ここのうどんがどの程度のレベルにあるのかは食べたことがないので不明。評判が全く聞こえてこないので、多分大当たりでも大ハズレでもないのでしょうか。敷地内にはテーブルと椅子が置かれたテラス風のコーナー、屋外にも何脚かテーブルが置かれています。ラックや駐輪スペースがないのが惜しいですね…敷地の外れには数台の飲料自販機が置かれた東屋的な建物があったのですが、いつのまにか撤去されてちょっと不便になってしまいました。テーブルと椅子もあって落ち着いて休憩出来るスペースだったのですが。
工場脇にはなぜかグリーンハウスがあって植物が栽培されていたり、藤子不二夫漫画の金満家邸宅に出てきそうなロココ調の謎の置物が置かれていたり、なにやら遠きバブル景気の残滓がうかがえます。前述の自販機コーナーも洗面台を撤去した跡が残っていたりするので、元々は何か宿泊施設的な用途だったのではないでしょうか。
通常ならお店的には歓迎できない立地条件でしょうが、メインが製造工場ということもあってスペースの使い方もある意味道の駅よりずっと贅沢です。売り子の方たち(多くは近在のおばちゃんたちのパートシフト)も、ジャージにヘルメットといういでたちでおはぎを買い求めるのがもの珍しいのか、どこから来たんですか、今日は暑いですね、みたいな世間話を振る位に暇を持て余しているご様子。餅菓子やどら焼きなどほぼすべてのお菓子が1個から買えます。工場限定販売のものもあったり。大体¥150~200位のものが多く、ソフトクリームやアイスも売られています。人が少ない日の夕方にはスーパーの惣菜コーナーよろしく見切り販売もやっていたり(中には半値になるものも)。いろいろ売っていますが、つきたての餅やおはぎがやっぱり食べやすくておいしいと思います。写真の生菓子は麩まんじゅうと桜くず(各¥180のものが半値!)。
逃げ場の全く無い利根川CRで、太陽直火焼きにされる日も冷たい赤城おろしにもみくちゃにされる日も、ここまでたどり着けばお餅とお茶でまったりできるオアシス。利根川河川敷をちょっと離れないとたどり着けないので、CRをよく走っている人でも知らない方が多いのではないでしょうか。
価格評価→★★★☆☆ (セールの時間帯を狙えばかなりお得)
評 価→★★★★☆ (ものには多少アタリハズレが…でも総じて美味しい)