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http://altbikes.jugem.jp/?eid=1060 (オルタナティブ バイシクルズ)
MTBのハンドルに取り付け、ポジションを増やすプラスチック製の小さなアタッチメント。
過去に、XC MTBのハンドルにバーエンドバーを取り付けるのが流行ったことがある。
長い登りでポジションを変え疲労を軽減させ、ハンドルを引き付けやすくすることが目的だったが、
最近はタイヤグリップの向上に伴いレースが高速化。バイクを抑えこむためハンドル幅は昔のDHバイク並に広がり、バーエンドバーは一般的でなくなった。
私も、ハンドル幅が560mmだった頃はエンドバーを取り付けていたが、600mm、630mmとワイドになるとエンドバーを握っても変なポジションになるし、エンドバーを立木に引っ掛けやすくなるので、自然と使わなくなった。
今やハンドル幅680mm。むしろ、ブレーキレバーのクランプ付近に手を置くことが多くなった。ちょうど、ロードバイクで上ハンドルを握る感覚に近い。
TOGSは、MTBの「上ハンポジション」を補助するパーツ。
グリップ内側に取り付け、親指を引っ掛けてサポートすることで安定感を高める。
エンドバーと異なり、TOGS自体に大きな力がかかるわけではないので小型軽量にできる。
取り付けは六角レンチ1本。ただし、グリップを外す必要がある。
また、グリップとブレーキレバーの取り付けバンドに隙間が無い場合はレバーを少し内側に寄せる必要がある。
ツノの角度は結構シビアなので、乗りながらしっくりくる所に合わせる感じ。
バッチリ取り付け位置が決まると、緩くカーブしたツノが親指に絶妙にフィットする。
締付けトルクは低いが、緩んでくることがあるのでたまにチェックして増し締めしたほうが良い。
雌ねじ部分には金属製のエンザートが挿入されているので、ちょっと強めに締め付けたくらいでねじ山がバカになることは無い。
普段から、舗装路の巡航時や登りではハンドル中程に手を載せることが多かったので、
取り付けてから数回は「なんだ、普段から使ってるポジションに注目しただけで、別にこんな突起必要ないじゃん」と思っていた。
ただ、何度かトレイルに行くと、アプローチのガレた林道でメリットに気づく。
親指と手のひらの間に小さなプラスチックの突起を挟んでいるだけなのにずいぶんと安定して前輪を段差に弾かれても手が外れにくくなるし、
路面状況にあわせてハンドルを左右に切ったりバイクを左右に振る操作が握力に頼らずできるので、上半身はずいぶんリラックスする。
今シーズンはCoupe de JaponのMTB XCレースに参戦しているが、体幹の筋肉を使って淡々と踏んでいく登りではいつもTOGSポジション。
脇を締め、普段乗り慣れたロードバイクと同じようなポジションで踏めることもあり、登りのペースで下りのテクニック不足をカバーして戦績に貢献した。
TOGSポジションのままでもブレーキやシフト操作は可能なので、市街地の移動時も殆どTOGSに手を添えている。
ファーストインプレッションでは「手のひらのマッサージができる」なんて酷いこと言った気がするけど、XCレーサーでもトレイルライダーでも役立つというのが今の感想。
はっきり不要だと思えるシチュエーションは、常にハンドルを握ってアグレッシブに走る場合。
具体的には、ダウンヒル系や、ジェットコースターのような短いアップダウンが繰り返すXCレース。
逆に、それ以外の状況が想定できるのであれば取り付けておいて損は無いかな、と。
価格評価→★★★☆☆ 生産数が少ないから仕方ないけど、ちょっと試してみるには躊躇するw
評 価→★★★★☆ 用途によりけりだが、長い林道を登る時なんかには役立つ
カタログ重量 19g