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普通のスポークにネジを切り足してネジ部分を延長したスポークです。使用するハブ、リムおよびこのスポークで一度ホイールを組んでみて適正なスポーク長を探ろうというものです。スポーク長は約300mmです。
ネジ部分は5センチほどあり、首から一定の長さのところに印(黒い線)をつけています。ネジ部分が長くニップルの可動範囲が大きいので多様なハブ、リム、組み方に対応することができます。
使用方法としてはこのスポークでホイールを組んでみて振れ取り、センター出し等をして完成時の状態にします。そして印のところからニップルまでの寸法を測ります。
首から印までの寸法、ニップルの中に入る寸法はすでにわかっているので、それらと先ほど計測した印からニップルまでの寸法を足せば適正なスポーク長が判明するというわけです。その後、本番用のスポークで組みなおします。
このスポークでホイールを組むとまず間違いなくニップルからスポークが飛び出すわけですが、そうするとマイナスドライバーでニップルを回すことができません。それは不便なのでアルミパイプを削って、スポークが飛び出てもニップルを回すことができる工具を自作しました。このスポークを使う際にはこの工具は必須であると思います。
このスポークはホーザンのスポークネジ切り器「C-700」で作りましたがデフォルトのままではネジを切り進んでいくとスポークの先端がダイスが装着されたシャフトに突き当たってしまい3センチ程度しかネジが切れませんのでシャフトを中空のアルミパイプに変更するという改造を施して作りました。これですとネジが切られたスポークはパイプの中を通っていくのでいくらでもネジを切り進むことができます。
スポークの長さは自分が使うであろうスポークで一番長いものを想定して決定すれば良いと思いますが700cホイール用であれば300mm程度でよいのではないでしょうか、ネジ部の長さですが長ければ長いほどスポーク長の短いケース(ラジアル、ディープリム、小径など)に対応できるので究極的なことをいえば以前私が投稿させていただいた馬鹿あなパー「全部ネジスポーク」
https://cbnanashi.net/cycle/modules/myalbum/photo.php?lid=619みたいなのがいいんでしょうがネジ部が長くなるほど手間が掛かるので製作者のやる気と根気に応じて決定すれば良いと思います。(笑)
「スポーク長決めるのに一回組んでみるとかってどんだけアナログだよ」って感じですがこれほど確実な方法もないですし、左右のスポークテンション差やスポークヘッドへの他のスポークの重なりなど、組んでみないとわからないこともありますので組数を変えたりしていろいろ試したい方や変則的な組み方をする方にはよいのではないでしょうか。スポーク先端がリム内に収まっていれば試走とかもできると思います。(私はしたことはないですけど)
評 価→★★★★★