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東京・荒川河川敷近くに、その車止めはある。下の写真のように直進ルートはかなりの狭さで、普通なら自転車から降りるべき難所と思われるが、休憩がてら定点観察しているとほとんどの人が乗ったままこの狭い隙間をまっすぐ走り抜けていくのである。
スポーツバイクだけではない。ママチャリに乗ったおじさんおばさん・中学生男子・女子高生らが巧みな足さばきを見せつつ、全く速度を落とすことなく弾丸のように通り抜けて行く。自転車にRed Bullのステッカーが貼られているわけでないので、ごく普通の人達だろう。恐らく地元在住の方々で、何百回何千回と通過しているうちに自然とマスターしたスキルなのだろう。人間の能力は素晴らしい。
だが待って欲しい。下の写真の右上に映っている、数台の壊れたママチャリ。あれは何か。
あれはこの車止めへの挑戦にしくじった者たちが、この場所で倒れ救急車で運ばれるなどして、壊れた自転車があそこに積み上げられているのではなかろうか。これは私自身による仮説に過ぎないが、それなりに説得力があるような気がしている。失敗したらただでは済まないような速度でここを走り抜けていく猛者をよく見かけるからである。
この廃自転車たちは数年前からそこにある。時々数が増えたり減ったりしているような気がする。
価格評価→★★★★★ そのスキルと勇気はプライスレス
評 価→★★★★★ Red Bullがエンドースしてもいいレベルのライダーをたまに見る