購入価格:¥2,446 (@ワールドサイクル、送料別)
ディスプレイ専用のスタンドです。シルバーとブラックの2色展開。
ご覧のとおりハブアクスルを押さえて固定するタイプなので、小径車のようにアクスル位置が低いものや、ディスクとキャリパーがあってハブ周りにスペースがないディスクブレーキ仕様車には残念ながら使えません。29erもタイア太さ次第では高さがちょっと足りないかもしれません。
バイクのリアホイールをヒョイと持ち上げ、フォーク状になったスタンドの先端にリアハブシェルのアクスルを収めると金属製スタンド自体の重さとバイクの自重でリアホイールが安定して押さえられる構造です。ベースの裏面には滑り止めとフロアの傷防止を兼ねたゴムパッドが貼られていて、屋内での使用にもちゃんと配慮されています。リアタイアがスタンドのベースに接して固定されるので空転せず、整備に向いているとは言いがたいですが、バイクのリアを持ち上げてスタンドに収めるだけのシングルアクションで簡単に自立させることができるので、ライドへ出かける前の準備中もしくは帰宅直後一時的に停車させておく時などに重宝します。つかの間だと思って面倒くさがり、壁や棚に立てかけて...(;´゚д) ズルッ...ズルッ...ガラガッシャーンをやってしまう方は、コレの導入検討をオススメしておきたいと思います。
頼りない外見とは裏腹に安定感はなかなかのもので、クイックを挟み込むタイプのディスプレイスタンドのようにレバーの収まりが悪くてグラグラ→はずみで外れてしまうこともなく、安心して使うことが出来ると私は思います。フォークの部分はゴムでちゃんと被覆されているので、フレームやハブに擦れて傷をつける心配もありません。なにより、リアを持ち上げるだけで脱着が完了するので使用が全く億劫にならない点が最大のメリットであり、手近なところに1本置いておけばつい面倒になってバイクを立てかけてしまい、倒しそうになってヒヤリとする瞬間とオサラバできます。
横からぶつかって押すような力が加わってしまうと倒れるリスクはありますが、それは簡易スタンドならどれも抱えている問題で、このタイプのスタンドに限ったことではありません。大震災の時にも実証された事ですが、この手の簡易ディスプレイスタンドは横からの入力であっさり倒れてしまうものと割り切って、絶対倒したくないバイクは固定ローラーかメンテスタンド、天井突っ張りや壁掛けタイプのスタンドに乗せておくしかありません。
ホイールが空転しないので軽整備にも向きませんが、メンテスタンドもしくは固定ローラー台を既に持っている人はクイック固定タイプのスタンドよりもこちらを使用したほうが幸せになれるでしょう。
整備性にも配慮したのかTacxからはシートステーとチェーンステーにフックをかける要領でリアを持ち上げるスタンドが出ていますが...最近のカーボンバイクは乗り心地向上の為シートステーを極端に華奢にする傾向があるので、万一倒してしまったときの損害が心配になりますね。
価格評価→★★★★☆ (クイック固定タイプと比べるとやや高価)
評 価→★★★★☆ (ブッチぎりの使いやすさで、意外と安定性も高い)