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『CNC加工とアルマイト処理が美しい。デザインは好みが分かれるかもしれない』
■ シマノのクランクボルトをKCNCのものに交換
私はクロスバイクにシマノ DEORE FC-T611というクランクセットを取り付けている。トレッキング用に外観を重視したキャップレスデザインが美しく、グレードの割には質感が高い。だが、外観上気に入っていない部分もある。ひとつは塗装仕上げのボトムブラケット、もうひとつは樹脂製のクランクボルトだ(※)。目立ちにくいパーツだが、質感の低さはちょっと残念。そこでクランクの質感を高めるために、他社製のクランクボルトを使うことにした。※正式名称はCrank Arm Fixing Bolt
私が選んだのは、KCNC Crank Boltというものだ。BazookaやReset Racingなどのブランドからも同様のクランクボルトが販売されているが、Bazookaはロゴが好みではなく、Recet Racingは外側キャップ全周に文字が羅列されていてシンプルさに欠ける。つまり、私はできるだけシンプルなものを求めて、消去法でKCNCを選んだ。
KCNC Clank Bolt (左)
DEORE FC-T611のクランクボルトは樹脂製 (右)
■ CNC加工とアルマイト処理が美しい
KCNC Boltは、シマノホローテック2の左クランクに取り付けるドレスアップ用のパーツだ。6061アルミ合金をCNC加工したもので、アルマイト処理された全6色がラインナップされている。DURA-ACE、XTR、DEORE XTなどのM20のクランクボルトと互換性があるが、M15の方は販売されていない。カタログ重量は5gだ。
シマノ純正のクランクボルトとの比較。純正のクランクボルトと違って、中央の穴が貫通している
■ シマノ純正工具で取り付け
Bazookaのクランクボルトはアーレンキーで取り付けるタイプだが、KCKCはシマノの純正工具であるTL-FC16 クランク取付工具を用いる。純正と同じ取り付け方法なので、取り付けに関して特に難しい点はない。ただし、このクランクボルトには”MAX 3Nm.”と書かれているが、シマノの説明書では、締め付けトルクが0.7〜1.5N・mと指定されている。
シマノの純正工具 TL-FC16 クランク取り付け工具を使う
■ 悪くはないが、個人的にはもっとシンプルな方が良かった
実際にKCNC Crank BoltをFC-T611に取り付けてみると、クランクボルトやロゴの質感が見事にマッチする。純正のクランクボルトを取り付けたときよりも、左クランク全体の質感は明らかに高い。ただ、私にはこれでもシンプルさが足りないと思った。やはり、ロゴや文字がクランクとクランクボルトとの一体感を損なっているように感じた。
結局、私はこのクランクボルトを塗装することにした。染めQテクノロジーのミッチャクロンマルチを下塗りし、SOFT99のボデーペン トヨタ用 202(ソリッドカラー)を上塗り、1週間乾燥させてから液体コンパウンドで仕上げた。これでクランクボルトを純正品のような一体感にすることができた。
ブラックのクランクにKCNC Crank Boltの相性は決して悪くはない (左)
結局、クランクボルトを塗装して一体感を高めることにした (右)
■ 好みが分かれるデザインかもしれない
KCNCのクランクボルトに限った話ではないが、この種のカラーパーツは却って外観を損なうこともある。その経験からパーツとの一体感を得やすいブラックを選んだのだが、私はもっとシンプルなデザインの方が好みだった。他社製のクランクボルトのデザインは好みが分かれるところ。KCNC Crank Boltは、単体で見ればCNC加工とアルマイト処理が美しく、自転車用のアクセサリーとしての品質は高いので、デザインが好みならオススメできる。
価格評価→★★★★☆ (リーズナブルな価格)
評 価→★★★★☆ (ブラックならそんなに悪くない)
<オプション>
年 式→ ー
カタログ重量→5g