購入価格: ¥974 (税込)
標準価格: ¥1,031 (税込)
『自転車にも使える屋外使用に対応したラッカースプレー。簡単かつ非常に美しく仕上げることが可能』
■ ヘルメットの上塗りにアスペンラッカースプレーを使用
私はGIROの街乗りヘルメットREVERBを愛用しているが、REVERBのつや消しブラックは塗膜が弱く、小傷などの使用感が目立つようになってしまった。そこで私はこのヘルメットを塗装することにした。
当初、ヘルメットの上塗りには自動車の補修用のボデーペンという塗料を使おうと考えていた。私のような素人でも美しく仕上げることができ、屋外での耐久性も高いからだ。ところが、ボデーペンには自動車のボディの色は豊富だが、基本的な色は意外に少なく、ヘルメットの塗装に使えそうな色を見つけることはできなかった。
そこで私が選んだのは、アサヒペンのアスペンラッカースプレーをというものだ。数あるラッカースプレーからこれを選んだのは、基本的な色が揃っているだけでなく、商品説明では用途に自転車の塗装も含んでいるからだった。これでヘルメットを塗装すれば、高い強度と耐久性が得られると考えた。
アサヒペン アスペンラッカースプレー 420ml 紺
■ 基本的な色が揃う屋外に対応する塗料
アスペンラッカースプレーは、美しいツヤと日光や雨への強さを謳ったアクリルラッカースプレーだ。300mlと420mlがある。用途には「機械器具・電気器具・家具・自転車などの屋内外の鉄製品・木製品」とあり、自転車のフレームだけでなくパーツの塗装にも十分に使えそうだ。
色数は28色とやや少なめだが、色鉛筆や絵の具のセットのように基本的な色が揃っている。GIANT ESCAPE Rのカラーバリエーションに使われそうな色が多いが、アスペンラッカースプレーの色なら様々な車種にマッチすると思う。
自転車に使われているような基本的な色が揃う (左)
用途に自転車が含まれているのがポイント (右)
■ 使い方は他のラッカースプレーと同じ
アスペンラッカースプレーの使い方は、他のラッカースプレーとほぼ同様で、特に難しさを感じることはなかった。噴射パターンを縦・横に切り替えられるのも他のスプレー缶と同じ。塗装は晴れた日に行う、寒い日にはスプレー缶をお湯で温める、薄く2〜3回重ね塗りする…といったコツも変わらない。ここまでなら普通のラッカー塗料といった感じだが、アスペンラッカースプレーの良さは、次に述べる塗料や溶剤にある。
縦・横の2つの噴射パターンを選べる
■ ダストになりにくく、非常にきれいな塗面
このラッカースプレーの良いところは、塗料がダストになりにくく、しっかりと対象に付着することだ。塗料の粒子は霧のように細かく、空気中で乾燥する前にヘルメットに付着し、しっとりと濡れたような状態になる。ラッカースプレーをきれいにスプレーするコツは、重ね塗りの際に液ダレのギリギリまで吹き付けることだが、これだけしっとりと塗料が付着するなら、普通に薄く塗り重ねるだけできれいに仕上がる。
アスペンラッカースプレーは、溶剤の乾燥時間の長さが絶妙だ。スプレー缶に書いてあるような超速乾ではないが、乾燥時間を少し遅らせることによってダストになることを防ぎ、平滑な塗面を簡単に実現できるような気がした。これは模型用のラッカースプレーのGSIクレオス Mr.カラースプレーに似ている。やや乾燥時間を遅らせ...と書いたが、乾燥時間は十分に早く、重ね塗りするまでの待ち時間は全然長くない。
尚、他のラッカースプレーでも同じような結果が得られるわけではない。一度、DIYであるホームセンターのプライベートブランドのラッカースプレーのホワイトを使ったことがあるが、スプレーした瞬間に塗料が乾燥してダストになり、服も床もダストで真っ白になった。このスプレーは長く吹き付けなければしっとりした塗面にならず、しっとりした塗面にしようとすると液ダレするという悪循環に陥りやすい。値段が安いだけあって仕上がりも使い勝手も最悪。このような悲惨な経験があるからこそ、アスペンラッカースプレーの良さがよく分かる。
塗装直後のGIRO REVERB。実物は写真よりずっときれい (左)
下塗りにはSOFT99 ボデーペン ホワイトプラサフを使用。紺は隠蔽力が強いので、グレー色のプラサフでも良いはずだ (右)
■ クリアーなしでも十分に美しい
塗装の保護のためにSOFT99 ボデーペン クリアーを吹き付けたが、アスペンラッカースプレーだけの方が塗面は平滑。クリアーなしで簡単に済ませても、十分に美しく仕上がると思う。また、表面にザラザラ感が少ないので、これならコンパウンドで仕上げる必要もほとんどないだろう。
写真では分かりにくいが、ザラザラ感が非常に少なく、きれいで平滑な塗面に仕上がっている
■ 仕上がりの美しさと作業性を両立した良い塗料
アスペンラッカースプレーの紺で塗装したヘルメットは、まさに私の理想通りの仕上がりになった。塗装してもうすぐ2ヶ月になるが、塗装の剥がれや色のくすみといったことは一切ない。下地のプラサフや仕上げのクリアーと相まって、元の塗装よりも強固で発色の良い塗面になったと思う。
今回、ヘルメットの塗装にアスペンラッカースプレーを選んだのは大当たりだった。一番重要な塗料や溶剤そのものが高品質で、作業性の高さと美しい仕上がりを両立しているのが良い。ヘルメット以外には使ったことはないが、この使い勝手なら自転車のフレームやパーツの塗装にも良さそうだと感じた。試す価値はあると思う。
アスペンラッカースプレーで塗装してからスコッチカルを貼ったGIRO REVERB
価格評価→★★★★☆ (この仕上がりならリーズナブル)
評 価→★★★★★ (素人でも簡単にきれいに仕上がる。非常に使いやすい)
<オプション>
年 式→ ー
容 量→420ml