購入価格: ¥441 (3M スコッチカル: ¥179、結束バンド: ¥154、デザインカッター: ¥108)
『結束バンドにスコッチカルを貼って、自転車のワンポイントアクセントにする』
■ 結束バンドをワンポイントアクセントにしてみる
自転車の隅々まで手を入れたからか、私はサイコンのブラケットやセンサーを固定する結束バンドが気になるようになった。黒い結束バンドならそれほど目立たないが、どうしても後付けした感じが出てしまうのが残念だと思っていた。
サイコンをスッキリ取り付けられるサードパーティー製のブラケットがあれば使ってみたいのだが、私の使っているGIANT NEOS PROというマイナーなサイコンでは望めそうもない。また、GIANTのロードバイクの上位モデルなら、RIDESENSEというチェーンステー埋め込み式のセンサーが使えるが、街乗りモデルの私の自転車には当然センサー取り付け台座は用意されていない。
それならば、スッキリした取り付け方法を考えるよりも、逆に結束バンドを目立たせてワンポイントアクセントにしてみようと考えた。私が試したのは、結束バンドに3Mのスコッチカルを貼る方法だ。スコッチカルはフレームやパーツに何度も貼ってきたが、結束バンドに貼るのはなかなか思いつかなかった。
3M スコッチカルは東急ハンズなど入手可能だ
■ スコッチカルを貼るだけでカラフルな結束バンドが完成
スコッチカルは薄手の塩ビ製マーキングフィルムで、一般的にはカッティングシートとも呼ばれている(※)。自転車のフレームやパーツ、ヘルメットなどに貼り付けて個性を出すのに便利で、アイデア次第で様々な用途に使える。このスコッチカルを結束バンドに貼り付けて、カラフルな結束バンドを作ってみた。※カッティングシートは中川ケミカルの商標
方法はとても簡単で、結束バンドにスコッチカルを貼り、余った部分をデザインカッターで切り取るだけだ。デザインカッターの刃の側面を、結束バンドに押し当てながら切ればうまくいく。また、普通のカッターナイフでもやってみたが、デザインカッターの刃ほど柔軟性がなく、スコッチカルの端面があまりきれいにならなかった。スコッチカルのカットでは、デザインカッターを使うのがきれいに仕上げるコツだ。
スコッチカルを貼り付け、余った部分をデザインカッターで貼り付けるだけでカラフルな結束バンドができる
剥がれないようにするために、素材への攻撃性が低いパーツクリーナーで脱脂したほうがいいかもしれない(左)
スコッチカルを貼り終えた結束バンド(中央)
スコッチカルは薄手なので、バンド部を通しても剥がれることはない(右)
■ サイコンのブラケットやセンサーの取り付け例
スコッチカルを貼り付けた結束バンドで固定したサイコンのブラケットやセンサーは以下の通りだ。2ヶ月以上使っているが全く問題ない。以前、私がフレームやパーツに貼り付けたスコッチカル同様、硬化後は簡単に剥がれることはないだろう。屋外用のスコッチカルは耐候性5年だが、スコッチカルの耐久性を感じる前に、何らかの理由で結束バンドを切る方が先になりそうだ。
【サイコンのブラケットの結束バンド】
ピンクとグレーのスコッチカルを貼り付けた結束バンドで固定。左右違うカラーにして個性を出した
【センサーの結束バンド】
センサーを固定する結束バンドは、フレームやロゴの色を使ってみた。自転車の右から見ると結束バンドがチラリ
■ 手軽な割に視覚効果が高くておすすめ
スコッチカルを貼った結束バンドは、手軽にできる割には視覚効果が高いのでオススメだ。しかも、リスクはないに等しい。ホームセンターにはカラフルな成形色の結束バンドも売られているが、成形色の質感が高くなかったり、質感は良くても色が微妙に違ったりすることが多い。スコッチカルなら色数が豊富で、塗装したかのような質感を再現できる。スコッチカルを使う量は少ないので、フレームやパーツ、ヘルメットなどをカスタムした際に、スコッチカルが余っていたら是非試してほしい。
価格評価→★★★★★ (コスパは抜群)
評 価→★★★★★ (手軽な割に視覚効果が高い)