購入価格 失念 (wiggle。エッ、買ったの2012年かよ・・・)
規格デビューから5年はたつのに、全然盛り上がってこない(海外の某サイトでは、underwhelmingとまでw)ロードチューブレスタイヤのレビュー。愛用している自分としては、投稿が全然増えてこないので材料、というか燃料投下と言う感じ。
本品は2代にわたって使用したFusion3(以下Fusion)から移行してみたもの。価格帯としては同じようなラインにある。
HUTCHINSONとSCHWALBEでは、けっこう性格の違うタイヤづくりをしているようなので、興味を持って浮気というかお試しというか。同じホイール、同じシーラント、ほぼ同じ空気圧で半年、1500km弱を使用した感じを記していく。
(全然見栄えしないし、撮って加工してが面倒なので写真は無しねw)
○乗り心地はFusion=8、本品=9
高級タイヤには上があるというのは承知。その上で、こう評価してみた。どちらも、私が体験しているなかでは最上の乗り心地。Fusionのほうが少しカサカサしているというか、シルキーでもちょっと乾いた感じ。本品はなんだかしっとりしている感じ。
○グリップ(感)はFusion=9、本品=9
本品では限界まで攻め込んだり、降雨時に峠を下ったりしていない(Fusionでもそんなにしていない)ので、あくまでグリップ「感」の評価。どちらも、サンデーライダーがロングライドやツーリング、エンデューロに取り組むにあたって不安になる要素はない。グリップに特化したタイヤがほかにあるらしい、ということで満点をつけていないだけ。
●装着の評価はFusion=6、本品=5
そもそもロードチューブレスの装着自体、なかなかハードルの高い代物ではある。力でどうにかするものではなく、慣れとスキルの問題なのだけど、一定の力はいるので、女性には厳しいかもしれない(IRCの専用レバーを使えばどうにかなるかな?)。非力な部類の自分でもどうにかなる、とは言っておく。
評点の差は取り付けの難易度ではなく、ビードアップ後に空気圧低下が落ち着くまでにしばらくかかったという点を汲んでのことである。ビードアップの証である「パキパキ」音がしなかったのが、装着時における最大の不安点。おそらくビード部分の形状が微妙に違うためだろう。余談だが、ロードチューブレスはシマノとHUTCHINSONとの間で標準化を進めたものであるらしい(ゴム製品であり、他社から参入しないと普及もしないという性質上、特許化や規格化はしなかった模様)
詳細はこの辺が詳しい。英文だけど。
http://www.bikerumor.com/2015/01/14/why-isnt-road-tubeless-popular-part-1-how-did-we-get-here/http://www.bikerumor.com/2015/01/29/why-isnt-road-tubeless-more-popular-part-two-current-options-challenges-whats-coming-down-the-road/空気圧低下については、リム側の問題(シーラントがこびりついたのを完璧には除去できなかった)かも知れない。初期の空気圧低下問題が落ち着いてからは、それほど違和感なく運用できている。・・・が、空気圧の低下ペースはFusionよりもホンの少し早いような気もする。まあどのタイヤシステムを取るにせよ、週末限定のライダーに取っては乗る度に空気の補充は必要だから、あまり目くじら立てることでもなかろうと思う。
●耐久性の評価はFusion=9、本品=7
Fusionは本当に摩耗しにくいタイヤであった。グリップ感は高いのに、見た目全然へこたれていかない感じだったのである。乗り換え前のFusionは、トレッド面にヤバそうな傷が入ったために念のため廃棄処分にしただけであって、4000kmほど走ってはじめて、台形化が見過ごせないレベルに達してきた感じだった。
対して本品はセンターのモールドのバリが完全に消えるのが意外と早かった。コンパウンドが柔らかい分若干乗り心地がしっとり、その代わり減りが早め、ということかなと思っている。
◯●とくに軽いってわけでもない
重量はFusionと同様ではなかろうか。あと20gくらい削ってもらえると、チューブレスタイヤの魅力が増すと思うのだが・・・
総評、HUTCHINSONの乾いた乗り心地がイヤなら見当の余地あり。でも特出した何かがない感じ。
価格評価→★★★★☆(忘れておいて評価すんのかよ!)
評 価→★★★☆☆(重量面でいまいち)