BONT A3
購入価格 ¥6800(2012年あたりのCRCの投売り)
投売りのときに購入。 サイズは41。重量は実測片側265g。BONTの中では重いけど、当時のシューズの中ではかなり軽量。 A3でも軽量級で、上位のA1はオクタンSLやS-WORKSより軽くて一般市販ロード用としては最軽量に 近かった記憶が。トラック用を含めるとZEROとかクロノがぶっちぎりで軽かったですね。
<素材、成型> サイズ選択はメーカーの指定通りにしていますが、足の測定を適当にしてしまったので、結局ハーフ サイズほど大きかったのが失敗。成型でどうにかしましたが。 ソールがグラファイトになっているんですが、これの成型についてはかなり癖があり、70~100度で 温めるとものすごくグニャグニャになります。クリートを取り付ける厚い部分まで歪んでしまうほど。 上位のカーボンソールの場合はここまで柔らかくなりません。 アッパーも硬質で、慣れないと痛いかも。 なんとか成型してもカカトの靴ずれが酷くてしばらく使い物になりませんでしたが、結局プロショップに 持ち込んで直してもらいました。カカトだけじゃなく全体的に成型をしてもらったほうが断然良いです。
<インプレッション> スピードプレイので使用。走り出しの最初はスピードプレイのクリートの動きの滑らかさに驚きました。 つまりソールがかなり硬くて全く歪まないということ。 S-WORKSも使っていましたがここまでの滑らかさは無かったです。 驚くほどストレスがないとは言われますが、成型しても硬さは感じます。痛みは出ないけど硬い。 ダイレクト感は期待するほどでは無かったです。三つ穴だし、普段S-WORKS使ってたからかな? 硬いだけセッティングにシビアで、カントとかQファクターとかの修正が必要になりました。 剛性はあるけどタイムが縮んだとか長距離がラクとかありません。強いて言うならTTのタイムが安定 しました。これはいいこと。
<総括> 硬さに慣れないとゴミ箱行きになります。それと、自分のシューズセッティング観を持っていないと 成型を繰り返すばかりになるかもしれません。通常のシューズのような感覚ではどうやっても満足が 行くものにはならないので、人間側が慣れたり合わせたりする必要があります。 ごまかしが効かないぶんだけステップアップをサポートしてくれる良いシューズです。 個人的にとても気に入ったので、上位のヴェイパーを4足も購入してしまい、今や完全なるBONT フリークになってしまいました。 おすすめするけどおすすめしにくい、そんなメーカーです。
そうそう、当時はベルクロのA3を指名買いする選手が多かったそうです。理由はベルクロが好きだから ってだけだそうで…。確かにA1と重量差はそんなに無いからいいっちゃいいかもだけど…
価格評価→★★★★★ 投売りだから良かったけど、定価なら上位を買うべき 評 価→★★★☆☆ 癖が強いので
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