購入価格 ¥3810+税 (全国共通)
SHIMANOのSPDシューズ、SH-XC70を購入しました。このシューズは熱成型を行う「カスタムフィット」に対応。
成型しなくても結構なフィット感でしたが、折角なので成型してもらってきました。施工して頂いたのは、SHIMANOのシューズを全種類全サイズ在庫しているらしい「Y's Road 新宿ウェア館」です。
■プロセス

SHIMANOのカタログに載っている「カスタムフィット成型プロセス」。ただ、私が受けた手順はちょっと違いました。ざっくり言うと、以下の手順。
1. インソールの成型
2. アッパーの成型
SHIMANOの公式手順では1回の加熱でやってしまうようですが、2回に分けていました。確かにその方がインソールをしっかり成型出来て良さそう。
また、公式手順では両足一緒にやるように書かれていますが、実際には片足ずつ成型を行いました。
■レポート
実際、どんな感じでカスタムフィットを受けたかをレポートします。
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(1) 購入
・シューズを購入して、カスタムフィットを行いたい旨を伝える。
・専用のシューズ用オーブンを温めるまで20分ほど待機。
(2) アーチパッド選択
・カスタムフィット対応シューズには、土踏まずのアーチを支えるパッドが2種類(赤: 厚い、黄: 薄い)付属。
・パッドを抜き差しして、しっくりくるパッドを選択する。私は薄い方のパッドを選択。
(3) インソール成型

・オーブンが温まった所に、片足のインソールだけを入れ、しばらく待つ。ストップウォッチで時間を測っていたので、そこは公式のマニュアルがあるのかも。
・温まったインソールを取り出して、靴に戻して履く。
・「拇指球あたりに力を掛けるように」片足立ち。「ペダリング時の重心の掛け方で」って事かと理解し、2分くらいそのまま待機。結構疲れる。
上記手順を、残りの片足でも行う。
(4) アッパー成型

・オーブンに片足のシューズを入れ、しばらく待つ。
・温まったシューズを取り出して、履く。この時、専用のヒールカップを装着する。多分、均等に締め付けるための道具。
・足首から先を専用のビニールバッグの中に入れ、マジックテープで密閉する。
・ビニールバッグの中の空気をバキュームで吸い出す。インソールの時と同じく、片足立ち。
・想像よりもかなり強く締め付けられて痛いほど。2分ほどこのまま。カカトをフィットさせるために、店員さんの手による締め付けも加わる。徐々に足先が痺れてくる……。
・ビニールバッグを外し、冷めるまで5分ほど立ったまま待つ。
上記手順を、残りの片足でも行う。
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以上でカスタムフィットの行程は終了。

家に帰ってクリートを取り付けて、ちょっと漕いでみましたが、今までのシューズ(XC30)とは比べ物にならないくらいのフィット感。変に当たる所も無いし、カカトもしっかりフィットした良いシューズが出来ました。
■まとめ
4000円の熱成型代は、「ちょっと高いかなー」と施工前は思っていましたが、これは私には無理ですね。施工してくれた店員さんは自分のシューズを自分で施工したそうですが、
「カカトの締め付けは自分一人では行えず、カカトのフィット感がイマイチになってしまったんです」
と、零していました。確かにバキュームを管理しながら、カカトの成型までを自分でやるのはちょっと無理だと思います。これだけ手間もかかっているし、4000円の熱成型代は納得でした。
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カスタムフィット、ちょっとバキュームは痛いですが、なかなか面白い体験でした。
価格評価→★★★★☆(納得の工賃)
評 価→★★★★☆(フィット感は素晴らしいけど、ちょっと痛い)