・購入価格
¥2,400
◆購入動機
アルテグラグレードのスプロケットCS-6800には11-23T, 11-25T, 12-25T, 11-28T, 11-32,そしてジュニアカセットの14-28Tと、豊富な6モデルが展開されています。
私のDEFYにはこの中の11-28Tが初期装備されていて一年ほど使用してきました。変速はスムーズで重量も軽く性能には何も不満はありません。
ただ一点、ギアの組み合わせが惜しい。
11-28Tの組み合わせは11-12-13-14-15-17 / 19-21 / 23-25-28T。トップ側11Tから15Tまでは良いものの、その次の16Tが飛んで17Tと1枚飛び。ここが曲者です。
私はFC-6800の50/34Tのコンパクトクランクと組み合わせて使用しており、平地の巡航は大体ケイデンス80~85程度で30~35km/hを維持して走ります。
下のテーブルを見てもらうとわかるのですが、私のような走り方ではちょうどこの50x16Tが常用域のど真ん中にあたります。
ここが無いのが平地巡航では地味にストレスです。あと一枚重く/軽く…!というところで一歩行き過ぎてしまい、脚に余計な負担がかかっていました。
12-25Tであればこの問題はクリアできるのですがそうなると今度は峠がキツい。
ロー側が28Tまであり、さらに17Tまでがクロースレシオとなると該当するのは必然的にデュラエースグレードのCS-9000の12-28Tということになってしまいますがお値段なんと2万円。
CS-9000 12-28T
ギア一枚のためにそこまでは出せないので、今ある11-28Tをベースに作ってみることにしました。
(※ギアテーブル画像は『多摩の坂』さんの
http://twelve.rgr.jp/tama/tool/roadbike-gear.html から使用させていただきました。)
◆組み合わせ
11-28Tから12-28T化するにあたって、単純に11Tを抜いて16Tを足すというわけには行きません。同じCS-6800シリーズの同じ歯数のギアでも、変速精度向上のための切削加工が組み合わせによって異なり、誤ったものを合わせると適切に変速しないためです。
CS-6800の展開図を見ると、12,13,16,17Tがそれぞれ2種類(AとB)あることがわかります。
今回の12-28T化は、現状11A-12A-13A-14A-15A-17B / 19-21 / 23-25-28T となっているところに、17T以下の部分を12-25T用の組み合わせを持ってきて、12B-13B-14A-15A-16A-17C / 19-21 / 23-25-28Tとすることで実現しようというものです。
新たに購入するのはこの4点。スモールパーツで普通に購入できます。合わせて¥2,500円もいきません。
ロックリングは共通です。
左)11-28T交換前 右)12-25T換装後
◆使用感
変速性能は特に変わらず。懸念されるのは純正と異なる組み合わせとなる17-19の部分ですが別段問題ありませんでした。強いて言えば17→19へのシフトが他とくらべて僅かにチェーンの浮き上がりが大きいかな?という程度。それもメンテの際に気をつけてみればわかるくらいの微々たるものです。そもそもが素人整備なので誤差の範囲でしょう。
ギアの繋がりは予想通りスムーズで平地での巡航がとても楽になりました。トップの11Tはなくなりましたが、45km/hを超えて脚を回すなどという乗り方をすることはほとんど無いので不便は全く感じていません。
◆総評
アルテグラグレードに純正で12-28Tを用意していないのはシマノの販売戦略なのでしょうか。少なくとも11-28Tよりはよほど需要があるように思うのですが…
おとなしくデュラ買えということかもしれませんが、組み合わせさえ気をつければ定価で2万円以上も安く同じギア構成を実現できるので同じような悩みのある方は試してみてはどうでしょうか。
価格評価→★★★★☆(スモールパーツで揃えると安価)
評 価→★★★★★(オススメのカスタマイズ)