購入価格 ¥1400
前々からデザインが優秀なので気にはなっていたが、重量と価格を考えると買うほどではないなと思っていた本品。この度余程売れないのか投げ売りされているのを発見したので購入してみた。
カーボンベースでInox(ステンレス)のアームを接合してあり、デザイン性は非常に高い。接合部分はグラデーション塗装されており、異素材を組み合わせているにも関わらず境目を意識しないデザインになっている他、アーム先端のチップにもきちんとカーボンが使われている点も好印象だ。引き合いに出すのが適切かどうかはさておき、OGKが同じ構造を取ってもこうはならないだろう。この辺りは流石Designed in Italyといったところ。
同じくEliteのMoyene Inoxを取り付けたのが上の写真。Elite同士という事もあってか、装着感は抜群で、突起とくぼみの合い方やホールド具合が非常に気持ち良い。
アームの回り込みは思った程でもない為、専用ボトル以外は取り付けできない。台座自体は上下反転でも使えるように対称だが、ロゴは逆さになる点は注意が必要。基本的には右出し専用と考えたほうが良いだろう。
ハイエンドモデルでは少ないサイドエントリーなのも魅力だと思うが、この点に関しては使う場所が場所なので評価は難しい。斜めに引いてもスムーズに取り出せるが、あまりアームを広げるような使い方をすると段々緩くなるらしいので、普通のボトルケージのように上に引いて使う方が長持ちすると思われる。緩んだら曲げればいいじゃん、と思われるかもしれないが、実際は物凄い剛性なので、緩んだら寿命と考えたほうが良さそうだ。少なくとも、フルカーボンでバネのようにホールドしてくれるタイプとは異なる。
・まとめ
カーボンとInoxのハイブリッドが性能的に優れているかどうかは微妙なところで、敢えてこの組み合わせを採る必要は無いと思うが、見た目は唯一無二で素晴らしいと思う。使用感も専用ボトルとの組み合わせならスムーズで使い易い。ただ、構造上使い込むと緩んでくるようなので、夏場などボトルケージを酷使する人にはあまり向いていない。デザイン重視の街乗り用や頻度の低い方だけに使うなどした方が良さそうだ。そうなると結局他のを2個、とか街乗りだしもっと安いものを、となるので、売れ残る理由は分からなくもない。
価格評価→★★★★★(文句なし。でも出して2500円かな)
評 価→★★★☆☆(デザインは良いが、耐久性や汎用性は低い)