購入価格 ¥4,006
"なんだこの惜しい感じは…。”
今回のライト探しは、懲りもせずブルベ用ライト。CATEYE の VOLT シリーズが出て
充電池を用いるライト全盛期ではあるけれど、何かあった時にコンビニですぐ買うことが
できる「単三電池」でのソリューションは残しておきたいというのがコンセプト。
なにも考えず、HL-EL540 を選択するのが筋ではあるのだろうけれど、単三電池4本
ってのはなかなか重量的に凶悪。DOSUN A250 も考えたけれど、同じ理由であまり
食指が動かない。高いしね。
カタログスペックだけを見ればこの GENTOS XB-356B は素晴らしい。単三電池2本で
200lm が 5 時間持つ。さすがに5時間コンビニなし地帯を走ることもないだろうし、
スペアの単三電池2本なら持っていても苦痛じゃない。素晴らしい。
対抗馬としては CATEYE HL-EL340 になるだろう。
これは既に二つ持っていて、ブルベではハブ軸ライトとして近距離を照らす用途に、
通勤ではメインライトとして使用しているが、まったく文句のつけようのない製品。
素直にこれをもう一個買い足せば済む問題なのだけど…あらあら CBN にXB-356B
のレビューがないではないの。
「何てことだ……cbnにすらレビューがないとなれば、またライト沼の犠牲者が増えてしまうではないか……!!」
じゃあやるしかないよね、とポチッとな。また俺は、懲りもせず GENTOS 製品に
夢を託すことになったわけだ。
さて、実物。電池入りで 200g ちょい。重くもないし、見た目もチープではなく
「お、なかなかやるんじゃね?」という期待を持たせる外観ではあるが、見た目じゃねえ、
中身だ…と早速点灯テスト。
点灯時 HL-EL340 のハイモードよりずっと明るい
1時間後
2時間後
3時間後
4時間後
4時間半後に電池残量が少なくなった赤ランプが点灯
5時間後
と、カタログ通り 5 時間までは電池は持つようだ。5時間経過で HL-EL340 の
ローモードとほぼ一緒。あらやだ意外に行けるじゃない。
最初の1時間はパッと明るいが、それ以降暗くなり、その暗さを何とか維持しようと
しつつゆーっくりだら下がりしていく感じ。これまでの GENTOS のだら下がり製品に
比べれば天地ほどの差。素晴らしい。
なお、スイッチを一度きり、再度点灯すると明るさが若干戻る。連続点灯ではなく、
休憩ごとに一度スイッチを切るなどすれば意外に使い物になるのではなかろうか。
ライトとしてはなかなか悪くはない。配光パターンも若干スポットな気がするものの
庇があることで対向車の迷惑にもならないだろう。XB-356B で遠くをてらし、
HL-EL340 で近場を照らす…でメインライト故障時でもなんとか走り切れるくらい
だとよいなあ。
ただ、大きな問題がある。
Limey師が詳しく指摘されているブラケットの問題。
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=11368&forum=89 実物を見て驚いた。このブラケットがライトを保持出来るかが、直径0.5mm の
プラ棒にかかっているという恐ろしさ。ハンドルに着ける部分の七面倒くささ。
これはもうなんていうか…一体何を考えて設計されたのかと。
ただまあ、この製品の救いは、ライト本体から「受け」部分をアーレンキーで外せる
ところ。
外してしまえばいわゆる SG-355 とか SF-353x3 と同様、こうしちゃえば無問題。
ライトとしては及第点。ブラケットはナンバーテン。安定性を求めるなら HL-EL340、
明るさを求めるなら XB-356B だけど、ライトホルダーがあることが大前提。
(実走はまだなので、耐久テストはこれからです)
(文中、一部 Limey師のお言葉をお借りしました。ご容赦ください。)
価格評価→★★☆☆☆(ライトホルダーの料金を考えないといけない。)
評 価→★★★★☆(単三電池2本でこの明るさってのは確かにすごい。)
<オプション>
年 式→ 2014年9月生産
カタログ重量→ 190g(電池抜き)