購入価格:¥750 / 25m巻 (@楽天市場、送料別)
バーテープの下にグルグル巻きつけてケーブルを保定する目的で購入しました。
これまでは絶縁用ビニールテープやハーネス結束用の自己癒着テープ等を使ってきたのですが、汗や雨水を吸って接着剤がグズグズになるのが気になっていました。ウレタンフォームや合皮系のテープはもって精々1シーズン、早々に換えるからまあいいかと代替は探さなかったんですが、耐久性が期待できる本革のバーテープを入手したのを機にこちらも何とかしようと色々検討してみた結果、たどり着いたのがこれ、アイスホッケーのスティックに巻くバンデージっぽいテープです。
重要視した性能は3つ。
・水に濡れても剥がれ難い
・軽い
・薄い
アイスホッケーは全然詳しくないんですが、近頃はホッケースティックも軽量なカーボンコンポジット製が増えてきているそうで、滑りやすい表面にしっかり貼り付いて軽く、取り扱いも簡単なテープが求められているんだとか。
軽いしバーテープの下に巻けば滑り止めにもなるし、しかも水に濡れることを想定しているテープだからお勧め、としてホッケーテープをケーブル固定用途に推しているビルダーもいて、それじゃ試してみようととりあえず手近なところで入手できたのがこのRENFREWのテープ。レビューを書くに当たって改めて調べて知ったのですが、このメーカーはかなりのシェアを誇るそう。
・各種スペック
重さは一巻125gでしたので、メートルあたり>5gといったところです。比較参考までに、3Mのプラスチックテープ(3.17mx19mm幅)は14gだったのでメートルあたりに換算するとおよそ4.3g。幅はホッケーテープのほうが少し太い(24mm)ので、プラスチックテープと比べてさほど変わらない重さです。表面の繊維はコットンです。厚さはデジタルノギス実測で0.25mmと極薄なので、ハンドルバーの感触に影響する心配は無用。
・固定力と使い勝手
ロールから剥がす際はかなりの力で引っ張らないと剥がれませんが、粘着面を手で触っても拍子抜けするくらいべとつきが少ないので、こんなの巻いて剥がれず使えるのか?とちょっと不安になりますが、バーテープを巻く時と同じ要領でテンションをかけながら巻きつけると固いケーブルハウジング(カンパ純正、シフト用はかなり頑固)も
これこのとおり。
しっかりカーボンハンドルの溝に固定できるだけの強さを発揮します。かなり強く引っ張ってもほとんど伸びないので、バーテープの下で強い摩擦を受けてもへこたれないで済みそうです。それと、一番気に入ったのがグリップの強さ。布地のテープを一巻き下に巻いておくだけでバーテープがズレにくくなるので、巻きつける際とても位置決めしやすくなって助かります。裏面に両面テープがないタイプでは特に効果が顕著でしょう。
・欠点は…
一方でちょっと厄介に感じることがなかったわけでもありません。
それはは曲面でのシワのよりやすさ。
一度巻きつけてしまえば緩んでシワがよることはないのですが、巻きつけている最中はその薄さから細かい縦ジワが入りやすく、とくにアールのきついドロップショルダー部では伸びにくい性質もあいまって、綺麗に密着させながら貼るにはちょっとしたコツが必要になります。ビニールテープなら適当に引っ張れば伸びて密着してくれますが、こちらはそうはいかずシワが寄った状態のまま粘着面同士がひっついてしまうので、引っ張る力を微妙に加減しながら丁寧に巻かないとバーテープ上から触って判る位の異物感を残してしまいます。幸い貼り直しは受け付けてくれるので、焦らずじっくり丁寧に巻きつけることを心がけるといいでしょう。ちなみに剥がした跡には糊は残ることもありません。
最終的には実使用を経ないと耐久性や汗・水分による粘着力の変化などが確認できませんが、アイスリンクで激しく扱っても平気なようですから恐らく問題はないでしょう。何か不具合が出れば追記していきます。
・まとめ
今のところ好感触なので、耐久性と接着剤が湿気で溶け出さないことさえ証明できれば、これはかなり理想に近いケーブル仮固定用テープだと言えそうです。
・オマケ
ちなみに軽量化命でクッション性をかなぐり捨てられる人なら、ヒルクライムレースなどでバーテープの代わりに使えるかもしれません。グリップはかなり良好なのですが、クッション性はゼロ、そしてまず間違いなく長時間ノーグローブで使用すると手の皮がボロボロにするレベルの摩擦係数があるので、常用は到底お勧めできませんが…
価格評価→★★★★☆ この値段なら不満はありません
評 価→★★★★☆ 耐久性と接着剤が溶けないことさえ証明できれば、★x4.5。雑に扱うとシワが寄りやすいのだけが弱点。
実測重量 125g (1ロール24mmx25m)