購入価格 ¥3200(ワールドサイクル)
・アダプタ不要、防水、大容量のサドルバッグ
・そのままでは不満点が多いので改造推奨。
・購入動機
普段使いのサドルバッグはオルトリーブのSサイズで問題がなかったが、
サドルレールにアダプタをつける必要があり、他のサドルバッグとの付け替えが面倒。
アダプタ不要で、オルトリーブの代わりになるものが必要だと思い、本製品を購入した。
防水、かつ大容量、という点では問題ない製品だが、
実物をチェックしないまま通販で購入したため、
それ以外の使い勝手面で気に食わない点が出てきた。
・問題点
まず重量。
実測値でなんと270gもあった。
サドルの後ろに、もうひとつサドル(それも重量級のもの)をつけているかのような数値だ。
自分が使っているスペシャライズドのAvaterExpert143cmが246g、
決して軽くないこのサドルよりも重量があるのは、普段使いとしては差支えがある。
次に間口。
荷室が縦長のため奥に詰めた物は掻き出す必要があるが、
後ろ側の間口の幅が狭く、荷物の出し入れが非常にやりづらい。
入れづらいので、見た目より積載量はずいぶん少なくなっているのも問題である。
日常用としてはあまりに使いづらいので、改造を施すこととした。
壊して使い物にならなくなったとしても値段が安いのでそれほど悔いが残らないこともあった。
・改造
まずバッグのインナーフレームを取り外す。
フレームはやわらかい樹脂でできており、カバーに引っかかっているだけなので、
変形させればすぐに引き抜くことが可能だ。
カバーとフレームを分離させた図。
このフレームだけで175gもあった。
カバーもある程度整形されているため、これだけで運用することも可能と思われるが、
重量物を入れた際に型崩れする可能性があったため、フレームを加工することにする。
フレームの左右にカッターナイフであたりをつけて、はさみでザクザクと切り取っていく。
左右にはチューブ一本ぐらいが収められるポケットもついているが、これも切除。
(このポケット、出し入れし辛い上にフレームと別パーツのため重量増加の原因になっている。設計者に問い詰めてやりたい)
根元の一部を残して左右フレームの大部分を切除した。
イメージはオルトリーブのサドルバッグ、上下にのみフレームがついている形を目指した。
切り口はみすぼらしいが、バッグの中に隠れるし、切り口で内容物を傷つける恐れもなさそうなのでそのまま。
これを外した時と逆の手順で、カバーに取り付ける。
重量は187gにまで低減、またフレームが邪魔しなくなったため、間口も広くなった。
荷物を詰めた時の横方向への膨張・型崩れが懸念だが、上下フレームは残しているので大きく変形することはないと思われる。
・まとめ
そのままでは日常使用が憚られるものだったが、改造することで及第点まで戻すことができた。
防水かつ大容量のサドルバッグは種類が少なく貴重なので、使っていく中で必要があれば更なる改造、性能向上を図りたい。
価格評価→★★★★★(防水サドルバッグとしては安い)
評 価→★★★★☆(そのままだと★2つ、改造して★4つ)
<オプション>
カタログ重量→245g(実測重量270g、改造後187g)