追加購入等の必要はなし。
Garminのヒット商品、Edge800をカスタマイズするちょっとした裏技をご紹介します。
内容はべつに新しいものでもなく、DC Rainmakerなどのブログでも出てきている海外では割とメジャーな技なんですが…日本語圏ではほとんど情報がないです。 もしかしたらEdge xxx Jでは出来ない技なのかもしれません。自己責任にはなりますが、まあそう大それたことするわけでもないし、うまくいかなくてもすぐに元に戻せるはずなのでお気軽に試してみて下さい。
小技その① 任意の背景画像を表示できる。
スパナマークのSettingメニューに入ってSystem→Displayを選択すると、Background xxxx.jpgという項目が出てきます。ここを変更すると、予めEdge800内に保存されている画像10種ほどの中から好きなものを選ぶことが出来るのはすでにご存知かと思います。
この画像、ご想像の通り普通のJPEG画像なので、適当な画像をPCやMacを使ってサイズさえ適合するものに加工し所定のフォルダへ放り込めば、Display Settingメニュー内でそれを選択することで上の写真のように表示させるが出来ます。
・やり方
まず使いたい画像をPCまたはMac上のどこかに用意する。
ペイントやiPhotoなど画像を加工できるアプリケーションを使って240X160pxにトリミングし、JPEG形式で上書きするなり書き出すなりして保存する。
ファイル名は任意に決定できますが、英語版Edgeを使っている場合は漢字やかななどの2バイト文字を用いると正しく表示できないと思うので、アルファベットや数字を用いてください(800Jやアジア市場向けモデルだとこの限りではないかもしれません)。
Edge800本体をUSBケーブル経由でPC・Macに接続する。外部デバイスとして認識が完了すると、PC・MacからEdge800の内部メモリ領域にアクセスできるはずなので、"GARMIN"フォルダ内にある"Backgrounds"という下部フォルダを開き、そこへ先程作った画像ファイルを放り込む。
→
元々入っている画像を消したり上書きしたりする必要はありません。他のファイルは一切いじらず、そのままフォルダを閉じてEdge800本体の接続を解除する。USBケーブルを抜いたらEdge800本体を再起動させる。
再起動後うまく行っていれば、Setting→System→Display→Backgroundとたどって行くと保存した画像ファイルが出現するようになっているはずなので、通常通りの背景画像選択のやり方でそれを選べばOK。Backgrounds内には複数の画像を保存しておけるので、バイクを乗り換えるたびにメーカーのロゴの入った画像へ切り替えるなんてことも可能なわけです。サイズ以外、表示させる色やコントラストに特に制限はないみたいですが、液晶画面の解像度がヘボいですからあまり高精細なものを表示させようとしても満足いく結果にはならないでしょう。
800以外の機種、例えば810や500、510(多分705や1000も?)等では背景画像の指定がそもそもできないようです、残念。
小技その② 電源投入直後のロード画面にメッセージを表示させる
マップローディングしている最中の画面にはGarminロゴが表示されますが、この上に任意の短いメッセージを表示させることができます。
・やり方
上の背景画像追加と同じようにPC・Macを介してGarmin本体の内部メモリにアクセスします。先ほどと同じ"Garmin"フォルダ内にStartup.txtというテキストファイルがあるので、これを一旦デスクトップ上へコピーします。このファイルの中身をちょっといじりますから、何かしくじって元に戻したくなった時の為コピーをどこか別のフォルダにでも保存しておくとより安全でしょう。いじるのはこのStartup.txtだけ、他は触っちゃイヤン。
保存したStartup.txtをワードパッドなどのテキスト編集可能なアプリケーションで開きます。
抽出すると、以下のような内容の文章です。
<!-- Edit this file to display a message while your unit is powering on -->
<!-- Allow one full power cycle after editing for your message to be updated -->
<!-- Set the display number to the minimum number of seconds your message is displayed -->
<display = 0>
<!-- Type your message on the next line -->
注目して頂きたいのが最後の2行。
まず<display = 0>。
この0を他の数字に置き換えれば最小表示時間(x秒)が指定できます。0のままだと表示されませんので1以上入れることになるのですが、起動画面が表示されている間にはバックグラウンドで地図データなどのロードも行っているので、その読み込み時間内に収まるように指定するのがいいでしょう。標準付属のマップだと2~3秒で終わってしまいますが、UUDのマップ等では20秒程度かかります。何を表示させるかにもよりますが、ちゃんと判読できるようにしたければ10~15の間で指定するといいでしょう。上の画面キャプチャではピンクにハイライトされている部分、15秒表示する設定になっています。
次に<!-- Type your message on the next line -->。
改行して下に表示させたい文章を入力します。長すぎる文章は途中で途切れますので簡潔に。最大5行まで、一行あたりには半角20文字まで表示できます。文字サイズの指定はできないので5x半角20=半角100文字が限度。私は英語版Edgeしかいじったことがないので確認していないのですが、日本やアジア圏向けの2バイト文字対応モデルは漢字やかなも表示できるんでしょうか?
画面キャプチャ内グリーンにハイライトされているのが実際に私が書き込んだ文章。
好きなメッセージを書き込んで保存したら、元の"GARMIN"フォルダ内へドラッグして上書き保存します。ファイル名やファイル形式を変更しないでください。編集にMS Wordを使ったりMacを使ったりする場合、保存時に.docや.rtfなど他のファイル形式に変換されてしまわないように注意しましょう。
最後に背景画像の時と同じくEdge本体をPC・Macから切り離して再起動します。Edge実機の写真をもう一度ご覧いただくと、そのまま表示されているのが確認できるでしょう(!!が抜けてしまっていますが気にしないでください)。
最初の電源投入ですぐにメッセージが出てこなくても慌てずに。もう1度再起動してみて下さい。それでもまだダメならどこかで間違っています。
こちらの方は800以外の機種、例えば810や510でも出来るようです。(200・500・705・1000はx?)
これを何に使うかと言いますと、例えば名前や緊急時の連絡先や血液型を記しておいてもしもの時の救急対応に役立ててもらう(そんな事故起こしてEdgeが無事である保証などどこにもありませんが)とか、失くした時運良く良識ある人が拾ってくれたら連絡先が分かるようにしておくとか(まぁーこれもあまり期待は出来ませんが)、全然関係ない自分のモチベーションアップのための喝を入れておく、といった用途が考えられるでしょう。
価格評価→★★★★★ (ロハですからね)
評 価→★★★★★ (見つけた人はエラい!!)