購入価格 ¥52500+@
まず、このホイールを組むにあたって目標を定めました。
1:55000円以下で走れる状態にすること
2:カーボンチューブラーリムを使用すること
3:以前に一目ぼれして買ってしまったエアロ2(282mm)を使用すること
上記の3点です。
しかし、実際には大幅オーバーとなってしまいました。
ホイールにかかった値段は以下のとおりです。
シマノ5800フロントハブ36H:2354円
シマノ5800リアハブ32H:4082円
メカニコMSL24リム 前後:約40500円
星 エアロ3 279mm×36本:約2500円
星 エアロ2 282mmm×36本:約2000円
星 アルミニップル×72個:900円
と、この時点で約52500円……。
この時点で目標はほぼ潰えました(笑)
次に乗るために必要なパーツを追加していきます。
ミヤタTTP-1:約3000円
カーボンブレーキシュー(BBB):約2800円
Panaracer Practice Dual 270×2:約4200円
Panaracer Practice Dual TG 300:約2500円
上記に加えシマノのブレーキシューも1セット買ってしまったので約1400円追加されます。
52500+13900円で約66400円ほどかかってしまい予算を大幅にオーバーしてしまいました。
シマノのブレーキシューを除いても65000円ほどと、ほぼ1万円オーバー。
正直な所、ちょっと見通しが甘かったかなという所です。
さて、気を取り直してホイール組みへいきます。
エアロ2を如何に使うかということで苦労しました。私が持っていたこのエアロ2なるスポークは282mmとラジアルで組めるホイールがほとんどないためです。
このエアロ2なるスポークは実測3mm×1mmというかなり細いスポークなのでフロントホイールに使いたかったのですが、結局リアホイール、それも2to1組みという変則ホイールに使う事態となりました。
まあ、2to1になってしまったのは、どうしても頑丈なシマノハブを使いたい。それも低価格のという事情もあったりするのですが。
メカニコさんのリムは確認した所オフセットリムは今後も含めて扱うつもりはないとのことなので通常のリムを発注しました。
一応左右に穴はふれれているのとの事ですがはっきりいってほとんどわからないレベルとのことなので2to1でいく事にしました。
実際に実物を確認してみましたが、確かに事前にお聞きしたとおりほとんどついていないに等しいものでした。
さてさて、選定場面でも苦労させられたエアロ2なるスポーク。
しかし、組んだことのある方で「ん?」と思われた方もいらっしゃるのではないのでしょうか。
そう、シマノの通常ハブの穴は2.5mmしかありません。そしてこのスポークは実測3mm×1mm。
穴に入らない(笑)
本来であればエアロ仕様のハブを買わなければだめな太さなんですよねぇ。完全に失念してました。
そこで100円ショップへ行き、手芸用のダイヤモンドヤスリを購入。
2to1組みなので、必要な穴に一番右の緑のヤスリを使って穴を広げました。
最初の1穴はどのくらい空けてよいかわからなかったので30分ほどかかりましたが、慣れてくると1穴5分かからないくらいで加工できるようになりました。
ちなみに私の場合は穴の淵よりほんの少し余計に削るぐらいでした。
削る対象もアルミなので、さびなども気にしないですむので気が楽です。
ただし、カスがいっぱい出るのでハブの内側に入らないようテープを貼ってあげるなど結構気を使う面倒な作業でした。
さて、2to1組みでどの組み合わせにするかいろいろ検討はしてみました。
正直理想としては様々なリムハイトでフロントラジアルのスポークと同じ長さででき、駆動剛性を反フリーで確保できる以下の組み合わせでしたかったのですが、
リムハイトが低いやつなら左右とも同じ長さ、且つ282mmでいけるこいつ以外選択肢になりませんでした。
綾取りなども初めてエアロスポークでやったので、つぶされている所と通常の丸い所で曲がり方がぜんぜん違うためこれは大丈夫なのか?など組んでいる途中で心配になりましたがテンションをあげるとあまり気にならない状態になり一安心。
反フリーは1クロスにしたので1mmの薄さを最大限生かせるとすべてのスポークを某ラボ言葉ヌポークにすると、ああ、やっちまった。
この画像見たことある人もいるかと思いますが、潰す接続部で重なると音鳴りの原因になるそうです。
まあ、制約がある以上しょうがないですね。このまま組みました。
フロントも、一応ヌポークで組んでみたのですが、このリムは反ヌポーク用らしく、リムの穴がが左右にあまり振られていないのでニップルの角度が結構きつきつになりました。
ついでに、ハブに36穴を使った弊害ですが、通す穴が完全な真ん中にこない。本来は飛ばした穴の真反対に穴が開いていなければならないのですがハブの構造上、そうはできていないので仕方ありません。
おかげで、JIS組みのようにわずかとはいえ片側が反対方向にねじれてしまいあまりよろしくない感じです。
18本は4本組みや2本組みなどできないので対策しようがないという始末。
まあ、フロントなのであまり気にする必要はないでしょう。
ちなみにシマノは手組みについてはラジアルは推奨しないそうですが、もっとやわいハブを作っているメーカーが平気でやっているので、わざわざやめる理由はどこにもないでしょう。
まあ、今回はネタ組み的要素もありますし。プロショップもDURAで平気でラジアル組みしてますし。
組んでいる間にアルミニップルの思わぬ利点と、弊害が出てきました。
利点としては、リムからニップルの角度が余りつかない状態でもやわらかいため、かなりニップルが吸収してくれました。
弊害は、やわらかいためなめやすいことです。ただこれについては私もニップルをひとつ完全になめてしまったのですが
上記で紹介したダイヤモンドヤスリで削ってやり、より小さいニップルと同じ太さにしてやると他の2辺は太いままなのでさらに高いテンションで上げられるニップルを作ることができるなどメリットもあります。
特に星はニップルそのものが他のメーカよりもおそらく太めなので、このメリットが顕著です。
まあ、完全になめてしまったニップルは、結局そこだけニップル回しの太さを変えるのも面倒なのではずしてしまいました。
スポークのネジ部にはグリスを塗ってやっていたのですが、このなめてしまい外した箇所には、軽くスポークを入れてあげた後に
かつてレビューしたVipro's De Graissage(グレサージュ)
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=8107&forum=83を少量塗布してあげるとびっくりするレベルで簡単に回っていきました。
はじめから、こいつを使っていけばよかったです。まあ、めんどくさくなって結局使わなかった気もしますが。
さてそれでは、できたものの重量ですが以下のとおりです。
リム重量が、軽すぎて怖いです。公証値は260gでUD仕上げは若干重たくなるはずなのですが。
実際にMSLは公証値よりも軽い場合は薄すぎて割れたという話も出ています。
某ラボの方も、zippの一戦限りのリムと似ていると言っていたそうで(不評のために廃盤品になったそうな)ちょっと怖いなと感じます。
まあ、こいつはリムハイトの低いですし、今回はネタ組み的要素も含むので、ここまで来たら何でもござれですが。
実測は前後で1330gでした。
持ってみると、軽・・・・・・くはない。
比較対象は、ULTEGRA6700ホイールです。
正直、このレベルですと両方持ってみればすぐに軽いことがわかりますが、単品で持った場合あまり実感できません。
テンションはパークツールの以下のサイトがあっていると仮定するならば
http://www.parktool.com/wtbフロント100~110kgf
リア、130~140kgf
で組んだのですが、タイヤをはめて空気を入れてあげると
フロント90~100kgf
リア、110~135kgf
に下がってしまいました。
チューブラーは空気を入れると内側に圧力がかかりリムが内側に変形するため?テンションが下がることは有名ですが、
やはりここでも、穴の間隔の少ないバルブ周辺が20kgf近く下がってしまうなどすごいことになっていました。
そのためバルブ周辺の縦ブレ横ブレが結構出てしまうという事態に。
ちなみに他の部分は10kgfぐらいでした。
チューブラーは、はじめて使うのですが本当に大丈夫なのか?
まあ、こいつに限っては細かいことは気にしません。
せっかくなのでとりあえず3本ローラーに乗ります。
・・・・・・・・・。
なんかガタガタしますねぇ。
フロントとリアを取替えて乗ってみますとフロントがなんかガタガタするようです。
リアは最初ガタガタしていたみたいですが、少し三本ローラーで走ってみると安定してきましたが、フロントは安定する気配がありません。
まあ、通常の道なら気にならない?程度なので、このまま乗ってきました。
長くなりましたのでいったん切ります。
価格評価→★★★★☆(目標価格にぜんぜん届かなかったので★-1)
評 価→★★★★☆(手組みは面白かった。)
<オプション>
実測重量 1330g