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Bontrager TLR Flash Charger


 
numero_nero  2015-1-7 14:18
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Bontrager TLR Flash Charger
購入価格 ¥13,899 (@ 上野アサゾー)

チューブレスタイア(以下TL)は文字通りエアを保持するためのチューブがありませんから、ホイールのリムとタイアビードを確実に密着・固定させることが大命題となります。きちんとタイアビードとリムが密着しないといつまでたってもエアはダダ漏れですし、万一走行中にリムとタイアに隙間が出来て一気にエアを失うようなことがあればタイアが外れて生命に関わりますから、TLタイアのビードはWOタイアと比べると冗談のようにキツく固く作ってあります。このビードの扱いは巷で言われているように非常に厄介で、新たにTLタイアをリムに装着する時・パンクなどが原因でリム側のフックからビードが外れてしまった時、再びタイアに空気を送り込んでビードを押し出しリムに密着させてやる必要に迫られると、そこには悪夢のような作業が待ち構えています。リム内壁の形状は普通平滑ではないですし、ビード自体にそもそも折皺がついているなど邪魔臭い要因がいくつもあるせいで、一般的な自転車用フロアポンプではいくら頑張ってもエアが漏れるばかりでTLタイアのビードは微動だにしてくれない、というシシュッポス状態に陥いることがあります。自らの手でやったことがある方はきっとあの泣き喚きたくなる気持ちがフラッシュバックすることでしょう。

有効な解決策としては、CO2カートリッジを使う・大型のエアコンプレッサーで大量のエアを一気に送り込んでケリを着ける、といったところなのですが、前者は必ずうまく行くとは限らず、後者は価格だけでなく騒音・重量・メンテナンス等一般家庭で使うには障害が多すぎ、ガソリンスタンドなどでコンプレッサーを借りようにもシーラントやら石鹸水やら色んな道具と準備を必要とする作業を屋外で行うのはなかなか難しいものがあります。TLタイアの運用はコンプレッサーに自由にアクセスできる環境でないとなかなか気軽にできるものではないので、TL導入を躊躇っている人も未だに多いことでしょう。



そんなジレンマを解消してくれるものとして登場したのが、このTLR Flash Chargerというポンプ。普通の高性能フロアポンプとしての機能を備えながら、いざという時はTLタイアに業務用エアコンプレッサー並みの勢いと吐出量でエアを送り込むことができる、というのがうたい文句。Trek取り扱いのあるショップでなければ手に入らない・価格がやや高めというアキレス腱はありますが、チューブレスのビード上げを何とかして省力化したいけどコンプレッサーは無理だし、と思っていた方にとってはまさに渡りに舟なポンプです。

<フロアポンプとしての基本性能>
まず通常のフロアポンプとしての性能について触れておきます。リザーバータンク側のエアゲージ真下に切り替えレバー(兼圧縮エアのリリースレバー)が備わっており、これをリリース側にしたままポンピングすればエアはリザーバータンクを素通りして普通のフロアポンプと同様に使用することが出来ます。


(写真の状態ではタイヤ直結モード)

レバーを下ろせばエアはバルブから開放される前にリザーバータンク内で圧縮され内圧は上がり続けるようになり、レバーを戻すと瞬間的に圧縮されたエアがリリースされる、という仕組み。リザーバータンクで圧縮を行わない場合の最大許容圧は14barで、リザーバータンク利用時の最大許容圧力は160psi(約11bar)となっています。それぞれの目盛りはbarとpsiで別々に切られており、160psi以上がレッドゾーン表示になっているので、混同してしまう心配は不要。



メインバレルは長い部類(バレル高61.5cm)ですが径は細く、一回のポンピングで吐出するエアボリュームは拍子抜けするほど貧弱。それもそのはず、メインバレルはSKSレンコンプレッサーよりさらに細身で、実はこのポンプはボリュームを捨てハイプレッシャーでの運用に機能を絞り込んだものであることが伝わってきます。インナーシャフトを最大伸展すると119cmの高さまでくるので、径より長さで圧縮比を稼ぐタイプですね。小柄な私(身長162cm)ですと、超高圧域でのポンピングはちょっと遠慮したくなるサイズです。リザーバータンクにエアを溜め込まないフリー状態で700x22Cチューブラータイアを8barまで充填しようとすると、およそ50回のポンピングが必要でした。8bar位なら動作感は特に重くないし、ベースがどっしり安定しているおかげで苦痛とまで表現するほどの作業ではありませんが、他のハイエンドポンプの楽チンさ加減に慣れてしまっていると"メンドクセェ"と感じてしまいます。参考までに同条件下での必要ポンピング回数はSKSレンコンプレッサーが25回、Lezyne CNC Floor Driveは18回。フロアポンプとしての性能だけを切り取ると、全然価格に見合わないように映ってしまいますね。10bar近くにもなるとノッポで体重を預け難いのも手伝って動作感が一気に重くなるので、14barまで目盛りが切られているもののこのポンプで10bar以上シュコシュコやる気は、私にはちょっとおきません。

ヘッドはBontragerオリジナルのオートセレクトヘッドと呼ばれるもので、バルブやパッキンの組み換えをせずともバルブステムに差し込むだけで米・仏を判別してくれる仕組みがそなわっています。これがなかなか良く出来ていて、ヒラメの様な絶対的安心感こそないものの保持力も機密性も大きな不満のないレベル。ヒラメに差し替えるとバレルに備わったホルダーが使えなくなることもあって、交換はせずそのまま使っています。

ベースの安定感の高さは特筆に価します。



メインバレルとロケットランチャーみたいなリザーバータンクが備わっているおかげで本体がかなりぶっとい上、3本足タイプベースの安定性も高くて安心して体重をかけられる点は素晴らしいです(バレルもインナーシャフトも長いので私のようなチビには扱い難いですが)。重量はアルミ合金や樹脂の多用で大きさの割には抑えてあり(2.83kg)、車載などのために持ち運ぶのもそう苦にならないでしょう。細部の出来はかなり完成度が高いです。

細かいところは本当に良く出来ていますが、いかんせん吐出量が貧弱すぎるのがネックとなりフロアポンプとしての基本性能が心許ない。これ1本だけですべてまかなう様な使い方はあまりお勧めできません。ぶっちゃけ、TLタイアやMTBタイアを使う予定がなければ最初の一本としてこのポンプを買うのはやめて、レンコンプレッサーかFloor Driveでも買ってヒラメ化したほうが安上がりだし、余程楽ができます。

<人力コンプレッサーとしての性能>
と、ハイエンドフロアポンプとしてのみ評価すると辛口になってしまいますが、赤いレバーを下ろして人力コンプレッサーとして使用すると、評価は一転して変わります。端的に言って、これは燃料も電源も要らず非常に静粛なだけでなく気軽に持ち運べて室内でも使えるミニコンプレッサー。自転車用TLタイアの装着だけに的を絞れば業務用のコンプレッサーよりも便利な道具として活躍できる性能を秘めています。

30回位シュコシュコやると115psi(約8bar)位まで上がるのですが、動作感はまずまず。レンコンプレッサーやFloor Driveと比べると確かに不利ですが、タイアに直接送り込む時とは違ってリザーバーに圧縮するだけなら別に面倒には感じません。溜まったらレバーを上げて開放…!!(掛け声入れるかはお好みで。メリケンブランドのBontyなので、私のお気に入りはyippee ki yayとCome on, make my day...)。



リリースレバーとは別にブリード用スイッチも付いているので、ちょっと圧縮しすぎても簡単に微調整出来ます。レバーをパチンと戻すだけで、まさに傘をボタン一つで操作するがごとくエアがリリースされ、パン!と開くような感覚でビードが上がります。こいつはキモチイイ。700x23Cタイアを相手に115barまで圧縮されたエアを開放すると、3秒程で全てのエアが送り込まれます。リリース後のタイア空気圧は約4.5barでしたから、これはもう業務用コンプレッサーに迫るパワーでしょう。石鹸水やシーラントを併用すればほとんどのロード用TLタイアは100psi程度で動かせそう。

MTBやCX用TLタイアだとおそらく120psi~の圧縮が必要になるんじゃないかと想像します。参考までにリザーバータンクへ145psi(約10bar)圧縮するのに要するポンピング回数は40回。かなり動きが渋く重くなるので、私はそれ以上続けたいと思いませんでした。手元にその手のタイアがないためきちんと確認できませんでしたが、DHやフリーライド用の極太タイア、29erではどうかわかりませんが、26inchや650bは大体1~2発でケリがつけられるのではないか、と想像します。圧縮中の動作感ですが、私の力と体重では120psi位から全体重を押し込めなくなるので、最大圧まで上げようとするとかなりのパワーと体重が必要になります。まあそこまで必要になるのはレアケースだと思うので、自転車タイア用としては十分な性能を持っていると言えるでしょう。

気になるのは耐久性。これだけ高圧に対応するタンクが備わっていると、シール類への負担や水の処理がちょっと気がかりです。チャチなつくりにはなっていませんが、アルミや樹脂を多用しているのでレンコンプレッサー並にはまずならないでしょう。不具合が起きれば都度追記していきます。

<まとめ>
すでにそれなりのフロアポンプを所有していて、独力でのTLタイア運用を真剣に検討している方には手放しでお勧めできます。反面フロアポンプとしての基本性能は褒められたものではないので、これ1本だけですべてをまかなうのは無理とは言いませんが快適とは程遠くなるでしょう。TLシステムに特に興味がない方は他のフロアポンプを買ったほうが幸せになれる、というのは特に記しておきたいと思います。

価格評価→★★★☆☆(フロアポンプとして考えれば。コンプレッサー代わりと考えれば★x5のバーゲンプライス)
評   価→★★★☆☆(フロアポンプとしての総合評価。TL用補助ポンプとして考えれば現在最高のもの)
<オプション>
年   式→2014
カタログ重量→ -g(実測重量 2.83kg、最大高119.0cm)
最大許容圧 メインポンプ部14bar/リザーバータンク部160psi
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