購入価格 ¥6500(エントリ費用)
信州と越後の県境、豪雪地帯として知られる信州・栄村で行われる真夏のオンロード山岳サイクリング、
「グルッとまるごと栄村」
2006年に始まったこのサイクリングイベントは、東日本大震災の翌未明の栄村大地震による影響で、2011年は変則的な開催となりましたが、2012年から100kmサイクリングが復活。新潟県境が近いこの村の村営スキー場をスタートし、秘境・秋山郷の深奥部まで足を延ばし帰還する100km余りのオンロード山系サイクリング。私は2007年から参加しています。
2014年8月4日。
今年のコースは昨年と同じ。走行距離116kmに対して、獲得標高は2400~2500m程度。というわけで平坦部がとても少ないコース設定です。栄村大地震の影響がまだ残っており、県境を接する新潟県津南町を経由するルートでした。
http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=3eed3e303a5d39ce51e41bb6aa1d12c0(地図拝借御免)
中年オヤジの私にとってこれはすでに、
「年に一度の体力測定」
という様相を呈しており、成人病検診以上に重要な(?)年中行事になっています。
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例によって途中、チェックポイント兼エイドステーションがあります。私設のエイドステーションもいくつかあり、そこに携わる地元の方々も、いただけるものも、それぞれが味わい深く、しみじみしてしまいます。
昨年は途中、夏とは到底思えないような冷たい雨が本降りとなりましたが、あれはあれでとても印象深い、よい思い出となりました。そういうことも含めてすべて受け容れてこそ、サイクリング。雨の中を走るなんていやだなあ、という気がしなくもないですが、そんな言葉は口にしたくないですね。走りきってしまえば、ああ、よかった・・・。サイクリングとは結局、そういうもの。私はどうやらそんな風に思っているようです。
今年は結構キツかった。暑かったからなのか?と思いながらスタート地点に帰還し、サイコンを見て唖然。実走平均速度は昨年よりもわずかに速かった。えー信じられない。私の感覚なんて、そんな程度のようで。
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県境の栄村。
やや荒れ気味の舗装路をしっかり上って、しっかり曲がり、しっかり下る実に味わい深いルート。運営は手作り感に溢れ、私設エイドの方々のそれこそ本当の、おもてなしがうれしい。水はしっかり補給できるので、ボトルは一本で十分。バナナ、キュウリ、トマト、スイカなどなど全く、美味いものばかりで、じわっと身体とこころに染み渡ります。
それにしてもこの県境。
全く素晴らしい、サイクリングを堪能できる道、です。「イベント」といいういささか手垢のついた感のある言葉を使いたくない、そんな栄村のサイクリングの一日。今年もまた、何ともいえぬ充実感を味わうことが出来たのでした。
1990年代、新党さきがけの武村正義氏が唱えた
「小さくてもキラリと光る国」。
面積が広大な栄村ではありますが、転じて、「小さくてもキラリと光る栄村」とでも言いたくなるような、平成の大合併の嵐などとは無縁の地で、実にしあわせな「サイクリング」の一日でした。
獲得標高2400~2500m、距離116kmほど。
価格評価→★★★★★
評 価→★★★★★
年 式→2014
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朝6時過ぎ。好天のなか、自転車乗りたちが集まってきます。
8時45分、最低標高地点の千曲川から700mほど標高を上げたところで、焼肉エイドステーションが登場。串焼きの肉をタレで食すというまさかのエイドステーションは2年目。さすが豚肉で有名な津南町。う、美味い。
下り基調の中、オーバーハング気味(?)の布岩の下を通過。
坂好きな皆さんと談笑しながらの登坂。楽しいです!
中央の若者はDAHONの内外装変速小径車に乗っています。一昨年お目にかかったときから明らかにパワーアップしていました。
私設エイド。ここできゅうりの漬物など、塩気の効いた美味の数々をいただきます。汗ダラダラ故、非常に助かります。
貴重な平坦路。少々荒れ気味の路面から伝わる細かい振動が心地よい。
上り下りで疲れ果てた我が小径車氏もゴール後、倒れ込むの図。