購入価格 ¥0 帰りの佐藤水産で食べるお昼代を除く
昔の映画「喜びも悲しみも幾歳月」の舞台にもなった灯台です。明治25年1月1日設置・点灯。NHK BS「にっぽん縦断 こころ旅」の2014年春の旅でも「こころの風景」として紹介されました。
灯台は石狩川が日本海・石狩湾にそそぐ河口部にあります。これは札幌市内にあるJR手稲駅から石狩湾新港を通るルート。
石狩湾新港を抜け「親船町」辺りから灯台手前のカフェまでの6km程度の間、建物は何もなく、もちろん信号もあるわけもなく、ひたすら草原を駆け抜けて行くことができます。視界360度に建物がない、みたいな感じ。ただし草ばかりで風景も見えないのですが。道路はきれいに舗装されているので、ロードバイクでも問題ないですが、灯台に近づくと砂が多いのでちょっとだけ注意です。
これが灯台。映画の撮影時にこの周囲一帯が、はまなすの丘公園という形になっています。この公園の海浜植物の保護のため、遊歩道が設置されており、そこを歩くようになっています。灯台の前には映画の歌碑もあります。

赤白の縞模様は、映画撮影に際して塗り替えられたという逸話があります。
北海道の海浜植物としてどこにでもあるハマナスが、夏になるとここでもいっぱい咲くのですが、写真を撮った時期は初冬(翌週には雪どっさり降りました)なので、ハマナスはなし。あまり知られていないのですが北海道の花はスズランじゃなくてハマナスです。
実は灯台付近からは海が見えません。灯台から数百メートル外れたところ(上記ルートでいうと、灯台の少し手前)から海が見えます。もちろん日本海です。

この風景を望めるところにカフェがあります。
帰りは石狩湾新港を通り、札幌市手稲区にある前田森林公園をゴールにしてみました。
国道231号はそこそこの交通量です。道道225号と交差するところに鮭および鮭加工品で有名な佐藤水産のサーモンファクトリーがあります。実際、工場と冷蔵がここにあるのですが、売店とレストランがあって、観光バスが来ることもある有名なところです。佐藤水産の千歳空港の売店より安く買え、地方配送もしてくれるので、手ぶらで大丈夫です。ここは地元も車で来て魚を買いに来ます。
新鮭の時期である9月後半の週末には鮭祭りがあって、生鮭や生いくらがお安く買えます。レストランで海鮮丼をはじめとする海の幸を堪能しても良し、売店で塩ソフトとおにぎりを買って食べても良し。ただし、自転車で行く人はいないとみえ、駐輪場はありませんが私はお店の人にお断りして建物そばに停めています。
途中の石狩放水路から石狩川方向に風力発電の風車があります。ここは風力発電所もあるのです。写真ではわかりにくいけども、1基や2基ではありません。反対側の海側にもあります。

ゴールの前田森林公園はとてつもなく巨大な公園です。公園内にある全長600mのカナルの先に望む手稲山が美しいです。写真撮ったことないので掲載できませんが、ググるとすぐに探せます。
公園手前の国道337号は産業道路で大型トラックも多いのですが、道が狭く上記ルートの進行方向の路側帯はかなり狭いです。反対車線側に歩道があるので、その歩道を逆走したほうが安全です。歩道といっても建物もなく人が歩いているところをまず見ませんので、歩道逆走でも無問題です。
サイクリングコースとして投稿するかどうか迷いましたが、上記ルートの標高グラフを見てわかるように起伏というものがありません。ということで多くの方にとっては走る面白味に欠けるかなと思うので、灯台のご紹介という形で。私のレベルでも「ちょっとお散歩」として走るところなので、お散歩コースとしてとらえていただければ。
ただし、起伏はありませんが、風は強烈です。防風林もない風力発電所の中を走っているようなものですので。風で煽られ進めなかったことも一度や二度ではありません。季節と時間帯にもよりますが、夏の昼であれば、灯台に向かう方向は向かい風、帰りは追い風のパターン。
石狩湾新港の道路は広く(路側帯だけでも車が平気で走れる広さ)、信号も少なく、かといってキャットアイもなく、土日の昼であれば人も車も何もなく、自分だけが走っているということがよくあります。石狩湾新港そのものはテロ警戒のため、進入禁止の場所が多いのですが、倉庫・工場街を通るルートは大丈夫です。
お散歩コースというだけでなく、練習にも良いかもしれません。実際、車と並走して練習しているロードバイクを見ることがあります。帰りのルートの道道225号沿いには工場(食品加工工場が多い)・倉庫街の人達を相手のコンビニが数件あります。
評 価→★★★★☆(風に負けず思いっきりかっとばしたいときに。で、海見て気分すっきり)