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『市川橋の近くにある江戸川CR左岸の隠れ名所。美しい花と歴史遺産を楽しめる。高台から見下ろす江戸川が絶景』
■ 江戸川沿いに存在した国府台城跡地にある里見公園
江戸川サイクリングロードの左岸、市川橋を北上してすぐのところに公園があるのをご存知だろうか。国府台の高台にあるこの場所は”里見公園”という。ここはかつて国府台城があった場所で、室町時代には北条氏と里見氏の二度に渡る合戦の舞台になったとか。現在、この由緒ある古戦場は地域の人々の憩いの場として親しまれている。
写真: 里見公園の入り口
■ 市川橋からたった1.6km
市川橋を通過するサイクリストの多くが道幅の広い右岸側を走ることもあり、里見公園はあまり知られていないようだ。左岸を走る際も里見公園の存在に気付かずに通り過ぎてしまいがちだ。
だが、よく見ると江戸川の左岸には、里見公園までの距離を記した標識が立てられている。この標識によると、里見公園は市川橋からたった1.6kmしかない。この標識からさらにまっすぐ進み、高台のふもとの細い道を抜けるとT字路がある。このT字路を右折し、坂を登るとすぐに里見公園の入り口が見える。
千葉街道(国道14号線)から行く場合は、松戸街道(国道1号線)を北上して坂を登り、国府台病院の手前にある薬局が立ち並ぶ交差点を左折すれば着く。こちらのルートも特に難しい点はない。
写真(左) : 市川橋から600mの場所にある標識。奥の高台に里見公園がある。この高台は江戸川CRの右岸からも確認できる
写真(中央): このT字路をまっすぐ進むと野菊の蔵や矢切の私がある
写真(右) : T字路を右折して坂を登るとすぐに里見公園だ
■ 花の名所。特にバラ園がきれい
里見公園は花の名所になっている。春には桜が咲き乱れてお花見に最適。秋には紅葉を楽しめるし、冬になってもバラが元気に花を咲かせる。中でもおすすめはバラ園だ。バラのゲートを抜けると、噴水の周りにはさらに多種多様なバラの数々。噴水の前のベンチに座れば、優雅かで癒しのひとときを過ごせる。
写真: バラ園と紅葉の取り合わせが素晴らしい
写真: 秋になるとイチョウやカエデによる紅葉も楽しめる
写真: よく手入れされているきれいな公園。どの場所いても自然を感じられる
■ 随所に歴史を感じさせる
国府台城があった場所であることから、里見公園には歴史を感じさせる様々なものがある。公園の中央部には国府台城跡の石碑、公園の北部には多数の石垣、他にも里見氏が飲料水として使ったと言われる”羅漢の井”、古墳や慰霊碑、夜になると悲しい声が聞こえると伝わる”夜泣き石”など歴史的な見どころがとても多い。前述の西洋風のバラ園とは対照的な感じが里見公園の印象をより強くしている。
写真(左) : 国府台城跡の石碑
写真(中央): 弘法大師が発見したとも伝えられる”羅漢の井”。江戸川CRのT字路を曲がってすぐのところにある ※飲用不可
写真(右) : 北原白秋が1年間住んだ””紫烟草舎(しえんそうじゃ)”。小岩にあったものを復元したらしい
■ 高台から江戸川を見下ろせるスポット
里見公園を北側に進むと、江戸川を見下ろせるスポットがある。慣れ親しんだ江戸川サイクリングロードを一気に見渡せるのは実に気持ちがいい。江戸川サイクリングロードが好きな人ならたまらないはずだ。おすすめは晴れた日の夕方。江戸川が一望できるだけでなく、真っ赤に燃える太陽がスカイツリーの真横を通るのが感動的だ。私は江戸川サイクリングロードを走ったときに、夕日が見られそうなら里見公園に行くことが多い。江戸川を見渡せる場所は、羅漢の井の階段を上って行くこともできる。
写真: 高台から江戸川を気持ちよく見渡せる。特に夕方は感動的
■ バーベキュー場の駐車場付近も良い場所
里見公園にはバーベキュー場があるが、このバーベキュー場の駐車場付近もまた良い場所だ。私はこの辺りで休憩することが多い。江戸川サイクリングロード左岸を通って市川橋に向かうと、自ずとこの場所を通ることになる。春を過ぎて住宅街からウグイスの鳴き声が聞こえなくなった頃でも、この辺りではウグイスの鳴き声を聞くことができる。駐輪場の奥にあるベンチに座り、のんびりしながらウグイスの声を聞くととても癒される。
この駐輪場近くの川岸から見る夕日もまた感動的。まるで映画のワンシーンを切り取ったかのような美しい光景だ。江戸川サイクリングロードは土手の上を走ることが多いが、ここは川岸から近く、水面に映る夕日の光がキラキラしてとてもきれいだ。高台から見る夕日も川岸から見る夕日も同じくらい美しい。ここは江戸川サイクリングロードの中ではかなり好きな場所だ。
写真: 市川橋に向かう時に、ちょっとこの辺で休憩するのもおすすめ
■ 江戸川CR左岸の隠れ名所
里見公園は江戸川CRの隠れ名所とでもいうべき存在だと思う。季節の花や歴史遺産をじっくり楽しむのも良いし、高台に登って江戸川ときれいな夕日をちょっと見るだけでも楽しめる。駐車場付近でのんびりするのも良い過ごし方。里見公園だけで色々な感動と癒しを得られる。江戸川の左岸を走る際に里見公園のことを思い出したら、わずかな時間でいいから寄ってみてほしい。きっと気に入ってもらえるはずだ。尚、里見公園内は自転車の乗り入れは禁止だが、自転車の押し歩きはOK。これは事務所に確認済みなので、安心して里見公園を楽しんでほしい。
価格評価→★★★★★ (お金では得られない感動がある。季節や時間でも得られる感動が違ってくる)
評 価→★★★★★ (きれいな花々と歴史遺産の深さ。江戸川CRを見下ろせるのがサイクリストに嬉しいところ)
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年 式→ ー
カタログ重量→ ー
