HILL CLIMB GIRL
HILL CLIMB GIRL
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「日本アニメ(ーター)見本市」において発表された3Dアニメ作品。 監督は谷東。アニメーション制作はスタジオカラーデジタル部。アニメ本編はおよそ6分程度。 ヒルクライムといっても自転車で山を登る本格的なものでなく、 あくまで、日常でのヒルクライムをイメージしてつけられたタイトルじゃないかと個人的に感じます。
上の方々が、サイトをすでにご紹介しているので、簡単な補足と後半に個人的な感想を。
「エヴァンゲリオン新劇場版」のスタジオカラーとドワンゴがタッグを組んで、 自由な創作の場として開かれたのがこの「日本アニメ(ーター)見本市」。 「ジャンルを問わず愛と勢いで創りきる数々の短編オムニバスアニメーション」を発表するシリーズとのことです。(公式サイトから引用) 主演声優は、山寺宏一さんと林原めぐみさんのお二方。 多様なキャラが登場するアニメにおいて、二人で挑まれるのはとても大変ではないかと思います。
さて、感想です。(内容に触れているので気になる方はブラウザバックで)
まず、驚いたのが3Dでの描写。 ここまでぬるぬるに動くとは正直思ってなかったです。それに比して製作期間も長期に渡るものだったんだなと推測。 アニメは手書きこそが至高なんて言ってられないです。3Dも表現として地位を確立しつつあるんですね。 声に関しても二人しかいないのに表現がとても豊か! 声優さんってやっぱりすごい。場面に応じた声の出し方も正しくプロそのもの。 何も考えず息切らして子供みたいにじゃれあって競い合っている2人の姿が、 ヒルクライムしている姿とシンクロしていて思わず見入りました。 ヒルクライムしている時って、1人と2人では違ってくるんですよね。 ゴールに向かうのが、自分だけか競う相手がいるかで。 1人だと己の戦いと自分勝手に銘打ったり、2人だといかに相手を抜くか考える駆け引きとかね。 たとえ、向かう先が同じだったとしても。 「超級山岳コース図」とか「チョーク感満載の路上応援メッセージ」を見てると、 作者心底自転車大好きなんだなー!ってのがすっごく滲み出てますよ。 競い合ってるけど、ペースを指摘していつも気にかけて見守っている高野とかいい奴だよなぁとか、 「もー!こどもかー!」とスカート押さえて言いつつも2人の争いがちょっぴり気になるみきとか、 その姿を見守るのが日課の先生とか。 内面まで見るとたとえ6分の短いアニメだったとしても、私的な想像が出来てしまうあたり深くのめり込んでいる様が見え見えですね。 通学路を自転車で通うことはそれこそ日常生活の中でごくごくありふれた風景の一部なんですが、 その一部を切り取りアニメで「色をつけて」表現することは難しいのではないかと。 日常ではそこまで気にしないけど、今にしてみれば焼き付いて記憶したかった思い出とかもありますよね。
キャラ設定のラフスケッチもサイトで紹介されていたりします。 アニメが、ラフ起こしから清書までこんな感じで進んでいるんだよと過程を踏んで掲載されているがとてもグッド。 ウィギンスのラバーストラップやパイスラなどとちゃっかり補足メモが書かれているあたり、 造形に関してかなりの細部まで練り込まれてあるのではなのでしょうか。 そのあたりなどを注目して見るとより一層楽しめるはず。
レビューですが気付けば私的な感想をつらつらと・・・。 それでも書かずにはいられませんでした。
最後に、ひなこちゃん可愛いっす。
価格評価→★★★★★ (3Dアニメがタダで見れるってとっても贅沢) 評 価→★★★★★ (すごく楽しめたので)
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