購入価格 ¥1300(当日・昨年比で100円値上がり)
今年も行ってまいりました。サイクルモード。
去年は3連休での開催でしたが、今年は3連休の翌週、どちらかといえば例年通りと言える金曜日、土曜日、日曜日での開催でした。
ここ数年入場者数は減少傾向にあったようです。
今年は、初日こそ昨年比で減少したようですが(今年は初日平日ですしね)、土日と盛り返し結果として増加したとのこと。
入場してすぐの景色は毎年そんなに変わらない印象です。
見渡してみると、昨年に比べ女性の数が増えていた気がします。
しかし、出展社に目を向けてみると、ついに国内の自転車業界の雄と言ってもいい「ブリジストン(アンカー含む)」の撤退が私の中では大きなインパクトでした。
Cannondale
Colnago
Cinelli
Trek
Felt
Fuji
Bianchi
Gios
Stork
Orbea
Giant
Merida
等等、スポーツ自転車界を牽引している名だたるフレームメーカーがもう出していません。
昨年気になっていたKohdaabloomも既にでなくなってしまっていました。
そんななか入り口で迎えてくれたのは、RIDLEYとPINARELLO、Derosaでした。
レトロな胴抜きの、トニーギャロバンカラーのヘリウムSL。
いいですよね。これ。
RIDLEY、今年は大人気のようですね。
特に弱虫ペダル効果が大きかったとも聞きますが、既に年々人気があがってきていたようにも思いますし、
2012年のときから気になっているFENIX等の魅力あるモデル、そしてデザイン的にも素敵ですし、それに頼らずとも十分に人気でしょう。
なにげに気になったのは、FENIXのアルミモデルでした。
乗り心地重視なモデルのFENIXのアルミ版。
パイプも複雑な形状をしていて、その乗り心地が気になります。
マスプロメーカーの中でも、一際独自の世界観でトップをひた走っているイメージのあるPinarello。
やっぱり今年の一番注目は、2015からデビューのトップモデル、Dogma F8じゃないかと思います。
今までのPinarelloの象徴とも言えるONDAフォークを、全く別の形状に作り上げて来ていています。
過去にCannondaleが、CAAD9からCAAD10にした際に捨てたアワーグラスシートステーをなんだか思い出してしまいました。
やっぱり存在感のあるDe Rosa。
物凄いマッシブなダウンチューブを持つProtosも良いですが
個人的には2014で復活を果たしたIdolも好きです。
Willierでは、Pantaniのバイクが展示されていました。
溶接が綺麗のなんのって。
BHは日本法人が出来たようですね。
お城っぽいブースでお出迎えしていました。
今回初めて知ったKEMO。
ブルターニュ・セシェが乗っているバイクなんですね。
そして、デザインが好きなArgon18。
それほど大きくないブースでしたが、新型のNitrogenを展示していました。
個人的には、Argon18ってもう少し話題に登ってもいいメーカーだと思うんですけど。
と、色々フレームメーカーを見ては来たのですが、今回どんなフレームより欲しくなったのはこれ。
美しすぎて鼻血がでそうでした。
Passoni。
床の間に飾ってるだけで、お酒が進んでしまうレベルです。
他にもCerveloや、昨年さっそうと自転車界に乗り込んだYonex、根強い人気のイメージのパナ、過去良く出展してるイメージのGeruciottiなんかが出てきてはいました。
大手フレームメーカーが引いた中、開いたスペースを埋めるように、国内ではまだ比較的マイナーなメーカー、小物類の出品、そして中国や台湾からの出展社が増えていたように思います。
女性受けの良さそうな147Design。
台湾のブランドのようですね。
しかし、おいちゃんの私にとっては、どんなバイクにつければ可愛くなるのか想像がつきませんでした。
想像力の枯渇ですね。
個人的に気になっているホイールメーカーのedocoは、先に紹介のargon18と一緒に出ていました。
乗ってみたいとは思うのですが、なかなかそんな機会もないですよね。
根強い人気を誇るenveは、リム単品が手で持ち上げられるようになっていました。
恐ろしく軽い・・・!
GiroやSIDIはシューズの試履のコーナーを設けていました。
試履きできるサイズは1サイズのみでしたが、複数の方向から足を締めることで「どんな足でもフィットするシューズ」、Lintamanもありました。
ちょうど良いサイズだったので試履してみましたが、かっちり締めると微妙に痛く、ゆるく締めるとフィット感に欠けた印象でした。
軽めに抑えるような感じだと良いのかもしれません。
とすると、シリアスレーサーよりも、ライトユーザー向けといったところでしょうか。
「まず選ぶ靴」がこういった「どんな足でもフィットする」シューズってのも、便利かもしれませんね。
先のGIROや、定番のOGK、そしてkaskやbellなどがヘルメットの展示を行っていました。
シューズやヘルメットの展示って、一般ユーザには非常に嬉しいですね。
というか私は嬉しいです。
ショップだと在庫も限られてしまい、なかなか「欲しいモデルでフィッティング」って難しいんですよね。
通販メインな人的の場合だと、なおさらフィッティングできるのは嬉しいんじゃないでしょうか。
ノーパンクタイヤの雄、Tannusも。
過去サイクルモードで見た記憶がなく、初めて見た気がします。
ずっと「どんな乗り心地なんだろう」と気になっていたのですが、嬉しい事に試乗することができました。
物凄くリムに嵌めづらいという噂も耳にするので「実際に嵌めてみよう」みたいな企画もあると尚嬉しいです。
sportecなんかではちょこちょこ目にしていたスピンバイクによるフィットネスの紹介のブースなんかも。
この手のものですね。
地味にキツそうですが、楽しそうですよね。
インターバルトレーニングの要素もあるので、キツさを乗り越えてしまえば、ハイになれちゃったりしますね。
ダイエット目的で注目がされていたりはしますが、トレーニングとして取り込んでみるとどうなんでしょうね。
一度体験してみたいなとは思います。
おなじみCyclingExpressもブースを出していました。
こちらはflareさんがレビューされている
ローラー台の展示が人気だったようです。
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色々紹介してきましたが、こんな中3つほどかなりの「気になりアイテム」がありました。
一つ目は
b-Cooper。
かなり小さなベルなんですが、ケーブルやこのように薄いもの(ブラケットフード)にクリップのように止めることができます。
デザイン的にも、ロードバイクの邪魔にもならず、またつける場所の自由度の高さからかなりの気になりアイテムです。
気になりアイテム、というか
買っちゃいました。
二つ目は工具ブランドRunwellのFun Key。
個人的にビール好きな関係上、栓抜きを日常的に使っています。
一見何の変哲もないアーレンキーですが、アーレンキーではありません。
栓抜きです。
いいなじゃいですか。Maredsousにアーレンキー。
なんというか、好きなモノが2つ合わさったようで私としてはもうたまりません。
気になって仕方がありません、というか
買っちゃいました。
よし、これを栓抜きとして使い
これをスツールとしてカウンターバーを作って自転車乗りを呼びこむんだッ!!
同Runwellでは、Titanexなる携帯工具も出していました。
デザイン的にも好きですし、地味に使いやすそうなので気になっています。
最後は「バイクサンド」
2枚のダンボールを、4本の支柱でつなげるだけのシンプルな構造です。
既存のダンボール系ハードケースでは、自転車が箱の中で動くことを防ぐのが困難でした。
どちらかといえば、
過去にレビューした、Alan BikeBoxのように箱の側面に固定するような構造のようです。
片面にフレーム、片面にホイールをゴムバンドで固定し、支柱を嵌め、最終的にゴムバンドでサンドし、ナイロン製のケースに入れるようです。
安全度はかなり高いですし、これかなり良いんじゃないでしょうか。
重量を伺ったところ、7kg程度とのこと。
多くのダンボール製ハードケース品と同等ですね。
ここまで出来が良いと、可能であればキャスターのオプションがあると嬉しいなとは思いました。
うまく支柱に取り付けるような形でキャスターをつけるなり、といったことはできないんですかね。
しかし気になって仕方がありません、というか
買っちゃいま...
さすがに、ハードケースとセミハードケースが既にあるので買いませんでした・・・。
が、何らしか機会があれば挑戦したい一品になりました(どんな機会だ)。
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大手の参戦はもう数えるほどになってはしまったものの、個人的にはやはりそれなりに楽しめるイベントでした。
半ば惰性感も無くはないのですが、それでもそれなりに楽しみですし、実際に楽しんでいます。
ここ数年減少傾向にあった入場者が盛り返した要因の一つが弱虫ペダルのヒットだったのかと思います。
(つい気になる人を中心に撮ってしましました)
「自転車始めてみたいな」とか「自転車に少し興味があるな」とか「自転車は興味が無いけど弱虫ペダルに関係した何かが見れるかも知れないな」と思って来た来場者にとって、魅力あるまたは自転車の魅力を伝えられるイベントだったのかというと少し疑問符が湧いてきます。
こういった層のほとんどは、このブームが去ればスポーツ自転車のことは忘れてしまう層なのかもしれません。
でも、その中には、自転車に魅了され、それを趣味として続ける人が出てくることも確かなことと思います。
こういう人に対して、自転車の魅力を発信してほしいです。
企業として費用対効果は見逃せないことでしょう。
自社で十分に情報発信ができていれば、あまり魅力がないイベントなのかもしれません。
しかし、1消費者として、色々なブランドの自転車や商品を一度に見れる数少ない機会です。
「さすがにもう少しどうにかならんもんかな」と思う2014年サイクルモードとなりました。
食事ブースを広げてる場合じゃないよ!
価格評価→★★★☆☆
評 価→★★☆☆☆(星3つは無いなー)