購入価格 ¥4,900
あのキャットアイも認めた、社外製コンピュータ台座の定番とも呼べる製品です。
それの Wahoo ELEMNT BOLT対応品を買いました。
○購入経緯
以前レビューを書いたWahoo Fitnessのサイクルコンピュータ、ELEMNT BOLT1台を2台のロードバイクで共用しているのですが、
純正のアウトフロントマウントは1つしかなく、取り寄せようとすると時間がかかります。
仕方なく タイラップで固定する台座を使用していました。
こうなります。
この状態に何か不満でもあるのか、と言われると 普段乗っている範囲では何もないのですが
僕は 長時間の登り坂では ステムのすぐ脇のところを持つ癖があり、BOLTが邪魔なのです(VOLT800程度の横幅なら我慢できます)。
↓
また、この手の台座は ボタンを強く押すと固定がずれてしまうのも難点です。
これに関しては 滑り止めのテープで改善する可能性もありますが、
レックマウントの導入で丸ごと解決する事にしました。
○仕様
という事で買ってきた これの品番は「WAH-Narrow19」と言います。
Type19は元々ガーミンEDGE用に作られたもので、ソケットをELEMNTシリーズ対応品にすげ替えた派生モデルとなります。
「Wahoo」とパッケージに書いてはあるものの、旧モデルである
RFLKTなどは非対応なので要注意です(メーカー公式サイトより)。
現状、レックマウントのソケットの交換で対応可能なコンピュータは、ガーミン以外に
ポラール、Wahoo、LEZYNE、bryton、GIANT、シグマ、xplova、ATLASなどで、
パイオニアやキャットアイの場合は特殊な取り付け方法のようです。
Wahoo用のソケットは青、シグマ用は赤、という風に色分けがされているので 形が似ていても間違う事がなく、
LEZYNEの場合は極めて特徴的な十字型ソケットなので 間違えようがありません。
○重量
袋から出しました。
最近出たType19の改良版では、充電しながらの使用に対応するべく
ケーブルと干渉する ソケットの手前の箇所をコの字型に削ってありますが、
WahooのUSBポートは手前の面にあるので あまり関係ありません。
↑タイラップ式の台座です。
これをステム上に取り付ける事も考えましたが、それをすると今度はVOLTとBOLTが干渉するという事が発覚しました。
↑下部アダプターを含まないレックマウントType19
↑BOLT
台座だけで コンピュータ本体と同じ重量になりますが致し方ありません。
54gの重量増になりました。
VOLT800を逆さ吊りにする台座類一式を含めると こんなものでは済みません。
逆に、ヒルクライムレースなど ライトを使わない事が確定している状況では
ライトを台座ごと取り外して ステム上に純正台座をタイラップ締めにするのが良いかもしれません。
重量物がステアリングの中央に位置するので ハンドルの振りも軽くなるでしょう。
○取り付け
このようになりました。
VOLT800がハンドル上に居ますが、ふざけているわけではありません。
この状態から、BOLTを外してレックマウントを手で持って バイク全体を持ち上げても固定はズレません。
強度・剛性ともに非常に優秀です。
ぐちゃぐちゃとワイヤーが入り乱れるハンドル前にレックマウントを取り付けるのは なかなかにセンスが問われます。
最近は珍妙な位置にアウター受けを設けるロードフレームが多いので(これも そう)、ほんとうに苦労します。
台座位置が高くなる事を覚悟の上で 上下反転させて取り付けた方が良かったかもしれません。
また後日 考えます。
ちなみに最初は、この位置に取り付けていました。
が、ワイヤーとの干渉などを考慮して 少し下げています。
なぜライトをハンドルバー上に乗せたままなのか(下部アダプターを使わないのか)、ですが これには理由が4つあります。
まず1つに、今回の目的は コンピュータの取り付けスペースの節約でした。
VOLT800は 同じ明るさのライト全般で見ると かなりスリムで、実際に使っていても 邪魔に感じたことはありません。
つまり、ライトの取り付けスペースを削る事は目的ではなかった、という事。
2つ目、これは僕の好みの問題ですが
フロントライトのスイッチが下を向いているのが気に食わないのです。
走行中に それなりの頻度で明るさを切り替えている身としては、
ハンドルバーから手を離さずにスイッチを押せないのは ちょっと受け入れがたいという事。
3つ目。これは先ほども書きましたが、
下部アダプター一式を揃えると パーツ点数が増えます。
金額はともかく 重量が一気に嵩むので、ハンドリングが重たくなるのではないか、という懸念。
BOLTより ずっと重たいVOLTの取り付け位置が ハンドルの回転軸から遠ざかるのも問題です。
4つ目は、これを買った店に そもそもキャットアイ用アダプターの在庫が無かったという事です。とても悲しい。
○注意点
レックマウント製ソケットとELEMNTとの噛み合い、純正台座のそれと比べると やや硬めです。
カチッ!という音こそ控えめですが、手ごたえは明らかにレックマウントの方が強いのが分かります。
ELEMNT BOLT純正台座の場合、抜け落ち止めの方法が「ネジで締める」なので
それが出来ない社外品では そういう対処になるのも いちおう納得はできます。
○まとめ
今回はコンピュータのみの取り付けで終わらせましたが、なるほど これは沼にはまる人の気持ちも理解できます。
視認性もよく、取り付けできないコンピュータの方が稀。
エアロハンドルバーの普及にともなって、レックマウントが無いとコンピュータの取り付けが実質不可能なバイクも出てきているらしいですし。
ただ、軽いハンドル至上主義の僕としては これ以上の投資は避けたいですね(笑)。
価格評価→★★★☆☆
評 価→★★★★☆(←もう少し軽ければ+1)