購入価格: ¥108 (税込)
標準価格: ¥108 (税込)
『使用感はAZのBlc-007 BANKとほぼ同じ。精密オイル差しとしても高い実力を持つスポイト』
■ ダイソーで見つけた凄そうなスポイト
ダイソーで買い物をしているときに、自転車のメンテナンスに使えそうな化粧品用スポイトのことを思い出した。化粧品関連のコーナーには注射器のようなスポイトもあったが、その隣にあるスポイトセットが凄いものだった。
このスポイトセットにはヘラ、ジョウゴ、そしてスポイトが入っている。このセットに入っているスポイトは、ポリエチレンのスポイト容器に極細のステンレス製の針を取り付けたものだ。これならチェーンの可動部に精密な注油ができると考えて購入した。
写真: ダイソー スポイトセット。パッケージには日本製と書いてある
■ オイルの詰め替えには他のスポイトを使用
このスポイトをチェーンの注油に使うには、まずチェーンオイルのボトル容器からこのスポイトにオイルを入れる必要がある。だが、針をつけたままではオイルを吸い取りにくいし、針を外したスポイト容器でも先端がボトル容器の奥まで届かない。
このスポイト容器にスムーズにオイルを入れるには、同じくダイソーの化粧品用スポイトが便利だ。長い針がボトルの奥まで届くし、ブランジャー(押し子)を引けば確実にオイルを吸い取れる。
写真(左): 針を外してから化粧品用スポイトでオイルを入れた
写真(右): チェーンオイルをボトルから移し替えるのに便利な”ダイソー 化粧品用スポイド”
■ 精密な注油が素早く行える
このスポイトの使い勝手の良さは想像通り。実に繊細にピンポイントの注油ができる。このスポイトは針が極細なので、ある程度強くスポイト容器を押してもオイルが出過ぎないのがメリット。チェーンや可動部の潤滑に必要なわずかな量のオイルを素早く注油することができる。
針が太めのスポイトでも少量のオイルの注油は可能だが、絞り出すオイルの量の微調整に気を使って時間を取られてしまい、結果的に作業時間ちょっとが長くなってしまう。また、量の調整に失敗することもある。このスポイトならちょうど良い量が出る上、量の微調整もしやすくてストレスフリー。注油においては、化粧品用スポイトや小型のオイル差しの使い勝手をはるかに上回る。
オイルの種類にもよるかもしれないが、パーツの潤滑にはこれでも十分な量だ。可動部から余分なオイルがはみ出しにくいので、汚れや砂埃を寄せ付けにくいのが良い。防錆などのためにチェーン表面にもオイルを塗布したい場合は、このスポイトで可動部に注油した後に、オイルを染み込ませた布でチェーン表面に塗り付ければいいと思う。
写真: 極細の針のおかげで、精密な注油が素早く行える。ちょっとだけオイルを足したいときには特に便利
■ 約3mlのオイルが入る
このスポイトには3mlほどのオイルが入る。この量でもチェーン全体に数回の注油が可能。私は使い終わったら、残ったオイルをチェーンオイルのボトル容器に戻しているが、ステンレス製の針とポリエチレン製の容器ならオイルを入れたまま保管しても大丈夫そうだ。ただ、成分が沈殿するオイルは沈殿物が針に詰まりそうだし、樹脂への攻撃性の強い液体は保管に向いていないかもしれない。
写真(左): スポイト容器のこの線まで入れると3ml
写真(右): チェーンへの注油に使った量 ※チェーンを拭き取り後に継ぎ足し
■ AZのBlc-007 BANKの容器と同様の使用感
このスポイトの使い勝手は、AZのBlc-007 BANKというチェーンオイルの極細ノズル付きの容器とほぼ同じだ。BANKの方がわずかに針(ノズル)が太いが、使用感に大差はない。BANKの容器の使いやすさを体験してから、AZのロードレースSPを詰め替えて精密に注油できるオイル差しを探していたが、これは大当たりだった。
こんなに使いやすいのに他の極細ノズルの数分の一の価格。今まで使ったダイソー製品の中で最もコストパフォーマンスが高い。このスポイトは”精密オイル差し”としてかなり高い実力を持っているのでおすすめだ。ただ、針が細いので取り扱いと保管には注意が必要。もしもの破損に備えて、数個まとめ買いするのもいいかもしれない。
写真: このスポイトセットの購入のヒントになったAZ Blc-007 BANK 15ml
図 : ダイソー スポイトセットの良い点と悪い点
価格評価→★★★★★ (信じられない価格。数倍の価格でもおかしくない)
評 価→★★★★★ (AZのBlc-007 BANKの容器と同様に精密な注油が可能)
<オプション>
年 式→不明
重 量→3g (スポイトのみの重量)