購入価格 ¥12000 税抜
300と1200の間をとった新製品、VOLT700を新発売で即買いしちゃったので。3週間程、ほぼ毎日使ったところでレビューを。
デコトラと言われようと派手と言われようと、夜間に車から見て目立ちたいので、HL-EL625RC Nano Shot+(レビュー投稿済)を使っていたのだけど、レビューに書いた通りNano Shot+は明るいんだけどさ、電池持続時間が短く、かつそのわりにはえらいゴツくて重い。私のドロップハンドルはこれのおかげで隙間なしになるので、VOLT300が出たときかなり魅かれた。予備電池カートリッジを持ち歩けるのも琴線に触れた。でもねぇ、暗いなあ、と。VOLT1200は、皆様のレビューを見る限り、明るさとしては最強で電池持ちもNano Shot+よりずっとよさそうだけど、サイズの問題が解決しない。それにお値段も最強で、ちょいと引く。
すると、CATEYEさん、間をとった700をリリース。こういうポジショニングの製品ってどっちつかずになったりすることもあるけど、はたしてこれはどうか。
車と”たまに”自転車しか通らない、信号のない田舎の抜け道11km(片道)を、毎晩走る必要に迫られ、1灯だけでは心許ない気がして、2灯にしたいと思ったこともあり、ポチっ。
まずは点灯状態の比較写真。マニュアルですべて同じ条件(フラッシュなし、露光時間 1/8、F値 f/2、ISO 800)で撮影したら、ちょっと暗めになっちゃった。実際はもう少し明るいことに留意してくださいまし。
最初に無灯状態。撮影場所は車が侵入できない道の入り口で、この20m程のところだけ街灯がない。かすかに見える車止めの柵は私がカメラを持って立っているところから約8~9m程度のところにある。(目測)
一番明るい「ダイナミック」。柵がはっきり見えるどころか、その先も照らしているのがよくわかる。
カタログスペックでは、700ルーメンで電池持続は2時間。カタログ上も実際に見た印象もNano Shot+の「ハイ」に近い。(Nano Shot+は、600ルーメン)ただし、こちらはLED 1灯のため照射範囲の広がりがなく、そのためか実はLED 2灯Nano Shot+の「ハイ」の方が明るく感じる。とはいえ、実際の見た印象はこの写真よりはもうちっと明るい範囲が広い感じ。
「ノーマル」、カタログスペックでは300ルーメンで電池持続は3.5時間。Nano Shot+の「ロー」に近い。なんとか柵の辺りまでは照射されているのがわかる。
「オールナイト」、カタログスペックでは100ルーメンで電池持続は10時間。写真上、無灯とほぼ区別が付かない。柵自体は照らされているのは判るけども、路面はほんのりというか、気持ち照らされている感じ。実際、市街地の明るいところを走った場合、このモードは路面を照らしている感覚はほとんどない。路面を照らすためというよりも対向車から自分を見つけてもらうために付ける感じ。
◆ここがいい!
明るい!一番明るい「ダイナミック」モードでは、LED 1つとは思えない明るさ、結構広範囲に照らす。
電池持ちはメーカー公称値で比べる限りでは、Nano Shot+とたいして変わらない。ただし、これは予備のバッテリーカートリッジを持ち歩けるので、ライドの途中で電池切れになるリスクは回避できる。バッテリーヘタってもメーカー修理じゃなくてバッテリ交換すればいいだけなのもポイント高い。しかも、VOLT300のカートリッジも使用できるとは。
サイズ31.2 x 116 x 43.2mm。縦長だけど、横には長くないので、ハンドルにインストールしてもすっきり。重さは140gなので、Nano Shot+よりは軽い。オプションでヘルメットマウントもできるようだけど、それは首に堪えるような。下記はNano Shot+との比較。
やっと充電のUSB端子がMicroに。
◆ここがちょっと....
Nano Shot+のLED 2つによる広がりのある明るさとはとは違う。メーカー公表値によるとVOLT700の方が明るいのだけど、実際にはNano Shot+の方が明るい印象を受ける。
Nano Shot+同様、満充電には時間がかかるので、高速充電のUSBを持っていると吉。それでも5時間くらいかかった。
VOLTシリーズは皆そうじゃないかと思うのだけど、この新しい取付け部品は、マウントに取付けにくくない?コツなのかもしれないけど、かなり力を入れないとカチッとはまらない。(外すのは逆に以前のものより外しやすいのだけどね)
下記は裏から。マウントポイントがちょっと狭くなったよね。
お値段高い。このレビュー投稿時点でリリースされたばかりだけどさ....
◆まとめ
300は暗い、けど1200もいらないって人にピッタリ。ちょうど間のいいところ取りともいえる。
一番明るいダイナミックモードはやっぱり電池持ちはよくないので、市街地はノーマルやオールナイトなど、使い分けるとよいかも。ただし、オールナイトは照らすためというより車に見つけてもらうためと割り切り必要。
私はNano Shot+との2灯体制で運用しているけど、どちらも「ノーマル」(VOLT700)「ロー」(Nano Shot+)にしている。街灯があるところではこれで十分の模様。これで信号のない見通しの悪い暗い十字路で、光が先に車の前に届くようで、大抵のドライバーが気づいてくれてちゃんと一時停止してくれる。たぶん1灯でも「ダイナミック」なら同じように光がとどくとは思うのだけど、電池の持ちがねぇ。*1
価格評価→★★☆☆☆(高い)
評 価→★★★★★(文句なし、しいていえば「オールナイト」ってw もうちっといい言葉なかったのか)
<オプション>
年 式→2014
カタログ重量→140g(実測重量 g)
*1 えっと、車側に一時停止がある場合に停まるのは当たり前じゃないかと本州の善良なドライバーの皆様は思うかもしれませんが、北海道では交通量が少ない道では一時停止などせずに突っ込むドライバーが多いので、こちらが優先だとしても全く油断できません。ウィンカーなしで曲がるとか、道路の真ん中でいきなり右折(お店に入るため)とかよくある話で、車を信用して車道を自転車で走ると死んでしまいます。