購入価格: ¥1,210 (税込) ※ヨドバシ・ドット・コム
標準価格: 不明
『鍵の管理が不要なので、複数人で自転車を使うときに便利。ただし、暗証番号は変更できず、クリアーボタンは押し忘れやすい』
■ 暗証番号を入力して開錠するリング錠
GORIN GR-520 ボタン式リング錠は、暗証番号を入力して開錠する大型のボタン式リング錠だ。主に軽快車やCTB対応し、フレームの大きさに合わせて選べる取り付けバンドが3つ付いている。
Vブレーキ台座に取り付けるブラケットが付属したGR-523というものもあるが、GR-520とは取り付け方法が異なるだけで、リング錠本体は全く同じものだ。
軽快車に付属していたリング錠にガタが出てロックしにくくなり、3つあった鍵を2つなくしてしまったので、このリング錠に買い換えた。ボタン式にしたのは、鍵を紛失せずに済むからだ。
写真: GORIN GR-520 ボタン式リング錠 SL(シルバー)
■ 1台の自転車を複数人で使う場合に便利
軽快車1台を家族で共有する場合、鍵の管理が面倒になる。鍵を置く場所を予め決めておいても、鍵が誰かのカバンの中に入れっぱなしだったり、自分の部屋に置きっぱなしだったりすることがある。こうなると、自転車に乗る前に大幅に時間をロスしてしまう。また、数年使うと鍵を紛失することもある。
その点、このリング錠は鍵を持ち運ぶ必要がないのでとても楽。鍵の置き場所も作らなくていいし、鍵の受け渡しの必要もない。家族には暗証番号を伝えておくだけでいい。何より鍵をなくす心配がない。駐輪場でバッグから鍵を出し入れしなくていいのも便利だ。
■ 暗証番号は変更不可。クリアーボタンの押し忘れに注意
このリング錠の残念な点は、暗証番号を変更できないことだ。だから、頻繁に行く場所で施錠と開錠する際には、暗証番号を他人に見られないように気をつける必要がある。
また、このリング錠では、クリアーボタンで暗証番号のボタンを全て押し上げる動作を忘れがちになる。というのは、4桁の暗証番号のボタンが押し下げられた状態でもリング錠をカチッとロックできてしまい、クリアーボタンを押していないのに施錠した気になってしまうからだ。
幸いなことに駐輪場ではこのミスを犯したことはないが、家の駐輪場では気が緩んでクリアーボタンを押し忘れることがあった。このリング錠を使うなら、クリアーボタンを押す動作を強く意識する必要がある。
写真(左): 入力した暗証番号のボタンを押し上げるクリアーボタン
写真(右): クリアーボタンを押さずに施錠を終えると、開錠ボタンを押すだけですぐに自転車を持って行かれる ※番号は仮のもの
■ 個人で使うとメリットが少ない
暗証番号を変えられず、クリアーボタンを押し忘れやすいことを考えると、私のクロスバイクにVブレーキ対応のGR-523を取り付ける気にはならない。また、個人で使う場合には鍵の管理を自分自身で行えば良いので、このリング錠を使うメリットは少ない。
このリング錠が便利なのは、軽快車1台を複数人で使う場合。鍵の紛失の心配がなく、受け渡しの必要もない。鍵の管理に関するトラブルが一切ないのが、GR-520 ボタン式リング錠の最大のメリットと言える。だが、軽快車でも二重ロックした方が盗難のリスクが減るはず。長時間駐輪するときのために、ワイヤーロックを用意しようと思う。
写真: オイルで防錆と潤滑すれば、良い状態が長く続く
図 : GORIN GR-520 ボタン式リング錠の良い点と悪い点
価格評価→★★★★★ (ネット通販などで安く購入できる)
評 価→★★★☆☆ (1台の自転車を複数人で使うなら便利。鍵の管理の必要がなくて楽)
<オプション>
年 式→不明
カタログ重量→不明