購入価格: ¥2,980 (税込) ※島忠ホームズ
標準価格: ¥3,000前後
『洗車後の水分の吹き飛ばしに便利。強力な風圧であっという間に水が切れる。ノズルの臭いとコードの短さが残念』
■ 洗車後の水切りと庭の掃除のために購入
秋は庭に落ちた枯れ葉やキンモクセイの花の掃除が大変だ。これらをほうきで掃くと、地面の凹凸に引っかかってうまく掃くことができない。しかも、溝や角のキンモクセイの花を取り去るのは大変だ。だから、効率よく庭を掃除するためにブロワーを導入することにした。
…というのは建前で、真の目的は自転車の洗車に用いることにある。自転車を洗車したら、素早く水を切らないと、フレームに水垢の跡が付いたり、パーツが錆びたりすることがある。いろいろな吸水クロスを試して、効率よく水分を拭き取れるようになったが、ブロワーの強力な風圧なら、もっと簡単かつ短時間で作業できるはずだと考えた。
私が選んだのは、E-Value ハンディーブロワー EBL-500Vというものだ。島忠ホームズで購入した。
写真(左) : E-Value ハンディーブロワー EBL-500V
写真(中央): 手で持つとこんな感じ
写真(右) : ブロワーの用途。主な目的は自転車の洗車後の水滴の吹き飛ばしだ
■ 低価格なのに風圧が強いと評判のブロワー
E-Value ハンディーブロワー EBL-500Vは、低価格なのに風圧が強いと評判のブロワーだ。リョービやマキタの低価格モデルの約半分の値段。頻繁に使うものではないが、この価格なら試してみたくなる魅力がある。
しかも、低価格の製品にも関わらず、風量調節ダイヤルが付いている。あまりに風圧が強くて自転車が倒れたり、音が大きすぎて近所迷惑になるのも困るが、風量が調整すれば、自転車の洗車に最適な風圧と騒音をコントロールして使えそうだと思った。
写真: 本体と付属品。ボディーのプラスチックにチープ感が漂う
■ 洗車後の水滴を強力に吹き飛ばす
早速、自転車の洗車で使ってみた。このブロワーの風圧はとても強力。フレームやパーツに付いた水滴をあっという間に吹き飛ばす。吸水クロスでは拭き取るのが面倒なスポークやハブに付いた水分、吸水クロスが届かないパーツの隙間の水分まで簡単に吹き飛ばせる。吸水クロスよりもはるかに短い時間で、自転車の水気を切ることができた。
効率よく作業を行うコツは、飛ばした水分が自転車の他の部分に当たらないようにすることだ。自転車の上から下に向けて風を当てたり、外側に向かってノズルを向けたりすると良い。
ただ、フレームに風を当てると、フレームの反対側に水滴が回り込んで吹き飛ばしきれないことがある。この場合は残った水分を吸水クロスで仕上げることになる。とはいっても、拭き取る水滴はほんのわずか。自転車のほとんどの水分を吹き飛ばすことが可能だ。
写真(左) : ブロワーによる水滴の吹き飛ばし ※動きのある写真が撮れなかったが、実際はもっと凄い
写真(中央): ほぼブロワーだけで水気を切ることができる
写真(右) : 凹凸のある部品に入り込んだ水分も飛ばせる
■ チェーンの水切りもあっという間
チェーンを洗った後は、なるべく早く水を切らないと錆びることがある。こんなときにもこのブロワーは便利。強力な風圧が、チェーンの可動部の水分まで吹き飛ばしてくれる。布やペーパータオルでは、こんなに短時間でしっかりと水を切ることはできなかった。チェーン洗浄でもブロワーの便利さを実感。アイデア次第で、他にも自転車の洗車やメンテナンスに使えるかもしれない。
写真: 水分を吹き飛ばしたチェーンはほとんど乾燥していて、すぐに注油の作業に入れる
■ 最大風速76m/s!! 自転車なら中〜大の風量で
このブロワーの最大風速はなんと76m/s。陸上競技短距離走なら追い風2m/s、混成競技なら追い風4m/sで参考記録になることから、このブロワーの風圧の強さが伺える。分かりやすくいえば、落ち葉やビニール袋があっという間に数m吹っ飛ぶとほど強力だ。
ちなみにダイヤルで最大風量にしても、自転車が横に倒してしまう心配ない。また、ダイヤルの大が最も効率よく水滴を吹き飛ばせるが、ダイヤルの中でも水気をのに十分な強さだ。ちなみに、ダイヤルには大・中・小の3段階に調整できる。ダイヤルにクリック感はないが、無段階調節というほど微調整はできない。
写真: ダイヤルの中でも十分強力。ハンドルのそばにあるボタンでロックすれば、ボタンを押しっぱなしにする必要はない
■ 音の大きさはダイソンの掃除機と同等かそれ以上
購入前に心配だったのが、このブロワーの音の大きさだった。実際に使ってみると、かなり音は大きいが思ったほどではなかった。ダイヤルの大ならダイソンの掃除機よりもうるさいが、中ならダイソンの掃除機と同レベル。掃除機同様に夜間はNGだが、昼間ならご近所の迷惑になることも少ないだろう。それに自転車程度の大きさなら、作業時間も短くて済むので、ずっとうるさいわけではない。ちなみに小の音の大きさは、美容院の業務量のドライヤーと同じくらいだ。
■ 欠点はノズルの臭いとコードの短さ
このブロワーの最大の欠点がゴム製のノズルの臭いだ。箱を開けた瞬間から酢酸のようなきつい臭いがする。ノズルを箱にしまうときは、ビニール袋で二重に包み、臭いが部屋に充満しないようにする必要がある。
また、コードの長さが2mと短いのも残念。この長さでは作業する場所までブロワーが届かないし、庭で動き回りながら掃除をすることもできない。だから、私は7mの延長コードを後で買ってきた。購入の際には、このブロワーのコードが短いことを覚えておいてほしい。
写真(左): 写真を撮るのもためらうノズルの臭さ。ダストバッグやコードも同じ臭いだ
写真(右): 別途、延長コードが必要
■ 洗車が好きな人におすすめ
E-Value ハンディーブロワー EBL-500Vは風圧が強く、自転車の洗車の水滴を吹き飛ばすのにとても便利だった。私は割と頻繁に洗車するので、このブロワーのありがたさが身に染みる。自転車を軽く水洗いしたり、ホイールだけを洗うようなときも便利で、洗車をますます手軽にしてくれる。吸水クロスも便利だが、自転車の洗車が好きな人にはブロワーがおすすめ。ノズルの臭いとコードの短かさは残念だが、コストパフォーマンスの高いブロワーだといえる。
図: E-Value ハンディーブロワー EBL-500Vの良い点と悪い点
価格評価→★★★★★ (コストパフォーマンスに優れる)
評 価→★★★★☆ (洗車後のフレームやパーツの水分をあっという間に吹き飛ばす。ノズルの臭さとコードの短さでマイナス)
<オプション>
年 式→不明
カタログ重量→約1.7kg