購入価格: ¥ 2,592 (税込) ※Tokyo Wheels 東日本橋店で購入
標準価格: ¥ 2,592 (税込)
『バックポケットにすっぽり入るスマホを収容できる財布。ただし、スマホは操作しにくく、真夏はバックポケット内で蒸れる』
■ スマートフォンを収納可能な財布
LEZYNE PHONE WALLTEは、スマートフォンを収容可能な二つ折りの財布だ。ジャージのバックポケットにぴったりなサイズで、スマートフォンを操作できる透明なパネルを備えている。この夏、VALETTEのポケTというバックポケット付きのTシャツを手に入れた。この財布はポケTに合わせて手に入れたものだ。
写真: LEZYNE PHONE WALLTE ブラック。ブラックの他にグレーも選べる
■ バックポケットに入りやすい大きさ
サイズは145×100×25mm。スマートフォンを入れる分、一般的な二つ折りの財布よりもだいぶ厚みがある。その代わり、バックポケットに入れるのにちょうど良い大きさで、走行中にバックポケットの中で動きにくく安定感がある。LEZYNE PHONE WALLTEは、他のブランドの同じような財布や防水ポーチよりも一回り大きめだが、これはバックポケットへの収まりの良さを重視してのことだと思う。
写真(左) : iPhoneとの大きさの比較 ※iPhone 4S
写真(中央): VALETTEのポケTのバックポケットに収納。横向きに入れることも可能
写真(右) : Rapha Classic Softshell Jacketは左右のバックポケットに収納できる
■ バックポケットの中で邪魔になりにくい重さ
重さは約100g。スマートフォンや小銭を入れても280g程度に収まる。この程度の重さなら、バックポケットに入れても生地の垂れ下がりや突っ張りによる不快感は少ない。それでいて、走行中でもバックポケットにしっかり入っていると確認できるくらいの絶妙な重さ。適度な重さやサイズの方が存在感があって、貴重品の持ち運びには安心だ。
写真: この程度の重さなら、バックポケットに入れても邪魔にならない。※スマホ、カード、小銭、お札を入れた重さ
■ 真夏の昼間は蒸れて不快
この財布をバックポケットに入れると、背中に蒸れを感じることがある。真夏の昼間、特に30℃を超えるような日は不快。この財布の大きさでは、バックポケット内の生地をほとんど覆ってしまうからだ。財布に厚みがあって、生地と財布の間に隙間が少なくなるのも蒸れの原因。多分、小さくて薄い作りの防水ポーチの方が蒸れにくいはずだ。尚、30℃を下回ると不快感は少なくなる。
写真: 大きくて厚みがあるので、真夏は蒸れやすい。特に横向きに入れると密着して蒸れが酷い
■ 防水性の生地と止水ジッパー
この財布には、防水性の生地と止水ジッパーが用いられている。ただし、表に縫い目が出ているので、突然の雨からスマートフォンを守ることはできても、雨天の中を最初から最後まで走るのは難しいかもしれない。あくまで簡易防水と捉えておいた方が良さそうだ。雨天でこの財布を試してはいないが、同じような作りのバッグで雨天走行してもほとんど浸水はしなかった。この財布は簡易防水の自転車用のバッグと同等の防水性が期待できそうだ。
写真(左) : GIANTのメッセンジャーバッグと同じような防水性の生地
写真(中央): 止水ジッパー。圧着ではなく、糸で縫い付けてある
写真(右) : グローブを付けたまま開閉可能なジッパータブ
■ 中でスマホが動いて操作しにくい
この財布は、スマートフォンを入れるのに十分な大きさをしており、Bumper(ケース)を取り付けたiPhoneにも対応する。おそらく、液晶画面が大きいAndroidのスマートフォンにも対応するはずだ。
ちょっと残念なのは、中でiPhoneが動いて斜めになり、タッチパネルが操作しにくいことだ。これは様々な大きさの機種に対応する代わりに、ジャストフィットしないのが原因だ。タッチパネルの操作の際は、ベルクロ付近を軽く押さえれば、一応、iPhoneは動かなくなる。これでもインターネットや地図で調べものをしたり、電話をするくらいなら、それほどストレスを感じずに使える。
ただ、走行の途中で頻繁にTwitterで呟くような場合は別。iPhoneを保持している手でフリック入力できないことや、中でiPhoneがカタカタ動くことが煩わしく感じるだろう。これならスマホを出した方が使いやすい。操作の快適さを重視するなら、防水ポーチや機種に対応したケースの方が良いと思う。
写真(左): 様々な大きさのスマホに対応するが、スマホが中で動いて斜めになりやすい
写真(右): この部分を軽く握れば、スマホが動きにくい
■ サイクリングに十分なお金とカードが入る
小銭入れは外側に取り付けられている。片側にマチがあるので、意外に多くの小銭が入り、取り出すのも容易だ。一般的な小銭入れほどの収容力はないが、サイクリングに持っていくにはこれでも十分だ。内側のカードホルダーには3枚のカードが収容可能。これもサイクリングには十分だ。
ただ、この財布にはお札入れが付いていない。小銭入れ、カードホルダー、スマートフォン入れのいずれかに、お札を折りたたんで入れることになる。サイクリングに何枚もお札を入れることはないし、これでも実用上は全く問題ない。
写真(左) : 小銭入れ。片側にマチが付いている
写真(中央): カードホルダーには3枚のカードが入る
写真(右) : お札入れは付いていないので、他の場所に収納することになる
■ スマホの操作性は悪いが、荷物をひとつにまとめられる
LEZYNE PHONE WALLTEは、他のLEZYNE製品同様、美しさと実用性を兼ね備えたデザインだ。スマートフォンへのフィット感、操作性などを考えた場合、コストパフォーマンスが高いとまでは言えないが、値段の割には高品質で高級感があると感じた。使いにくい点や気になる点はあるが、財布自体の出来は良いと思う。
バックポケットやバッグの中で、スマートフォンと小銭入れをすっきりとひとつにまとめたい人にはおすすめ。ただし、スマートフォンを頻繁に操作するなら、他の防水ポーチや専用ケースなどの方が向いているだろう。
写真: バッグインバッグとしても使える
図 : LEZYNE PHONE WALLTEの良い点、悪い点
価格評価→★★★★☆ (値段の割には高品質。高級感もある)
評 価→★★★★☆ (スマホと財布がひとつにまとまる。出来も良い。スマホへのフィット感、操作性の悪さでマイナス)
<オプション>
年 式→不明
カタログ重量→100g (実測で106g)