購入価格 ¥4,380(梅パ)
2年弱使って追加レビュー。
結論から書くと、クロモリバイクに搭載していた個体がトラブったため交換しました。
【変速・駆動系パーツ】
運用中に一部変わった所もあったのでおさらい。
・クランク ROTOR 3D
・チェーンリング Shimano Ultegra SL FC6601
・カセットスプロケット1 Shimano Ultegra CS-6800(11速)
・カセットスプロケット2 Shimano Ultegra CS-6700(10速)
※RDの可動範囲を変えて同じチェーンで運用。
・FD Shimano FD-5800
・RD Shimano RD-7800
・シフター(右) SUNTOUR AccuShift(フリクションWレバー)
・シフター(左) ダイアコンペ ENE CICLO W-Shift Lever
【トラブルの状況】
チェーンを交換してしばらくは、1度の注油で300~400km位連続で何の問題も無く快適に走れていました。しかし、1年程経った頃から、ライドの後半に入ると軋み音が断続的に鳴るようになり、鳴り始める距離もだんだん短くなってきました。最後は60km程でも鳴るようになり、おかしいと思って確認したら、3カ所のリンク&ローラの動きが悪くなっていました。メンテをすると一旦は鳴らなくなりますが、走り始めると急速に動きが悪くなります。よーく見ると錆がうっすら出ており、ローラに何かが詰まっているような状態でした。
なお、CN-9000をもう1個体別のマシンで運用していますが、乗る頻度が少ないためかまだトラブルは出ていません。
【普段のメンテ内容】
メンテの内容は、
①チェーンをパーツクリーナで洗浄。
②チェーンオイルを吹く。
③しばらくクランクを回してオイルを馴染ませる。
④染み出たオイルと汚れをウエスで拭き取る。
⑤必要があれば、②~④をもう一度。
オイルはエーゼットの 極圧・水置換スプレー 420ml 浸透防錆潤滑です。
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=12335&forum=83&post_id=24246#forumpost24246なお、全く同じメンテ内容、全く同じメンテ頻度、全く同じ道を走る嫁さんのバイクに搭載されているCN-7901(私が昔使ってたものを嫁さんにあげました。)
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=9863&forum=38には、この現象は発生していません。このCN-7901は二人合わせて連続4年使用中ですが、まだまだ使える。
【推測】
思い当たる原因は以下の通り。
①ローラー台を回している時に汗が偶然直撃。
②塩化カルシウム(融氷雪剤)の影響。
③SIL-TECが剥がれて錆が出て、テフロンの粉がローラに詰まった。
①と②については、嫁さんのチェーンも同じ条件で使われており、同じ頻度で同じ内容のメンテをしているため原因である可能性は低い。③については、ブラシで強くこする等テフロンコーティングを剥がす様な事はしていないものの、普通に摩耗して剥げた可能性は高い。
思い当たるのはこれ位です。
【推測の詳細】
SIL-TECとはテフロンコートのことだ。全く同じではないが、大きな括りで捉えれば鍋やフライパンのアレと一緒と考えていいだろう。つまりCN-9000の表面に居るのはフッ素樹脂。対してCN-7901はニッケルメッキ。フッ素樹脂コーティングした金属同士を擦り合わせるのと、ニッケルメッキした金属同士を擦り合わせるのを比べれば、普通に考えればフッ素樹脂の方が耐久性は弱い。しかも自転車の場合、砂や埃といった研磨剤の様な役目をする物質が常にチェーンの中に入り込んでくる過酷な状況だ。研磨剤の役目をする異物が混ざった油で潤滑されながら2年弱持つテフロンコートというのも中々凄いが、前作より寿命は短かったと言う他ない。
【総評】
初期インプレッションは非常に良かったものの、思ったより早くダメになってしまい残念。同じ物を買おうにもCN-9000は既に廃番となり、CN-HG900-11に切り替わっている。ネット上の情報を集めると、SIL-TECのコーティング方法もどんどん進化しているらしい。という訳で、先日私もCN-HG900-11に切り替えている。
進化したSIL-TECに期待したいと思います。
価格評価→★★★☆☆(交換頻度を考えると評価を下げざるを得ない。)
評 価→★★★★☆(耐久性がイマイチでしたが初期性能は高いです。)