購入価格 10g/¥800
ドモ○ルンリンクル?
デュポン社のテフロン系グリス、オイルもある。(一般では)少量で取引されかつ末端価格は極めて高価。白くて無臭、べとつかない。
代理店の説明によれば「MIL規格適合品。 高温、過酷な使用条件で長期にわたり、潤滑性を維持します。また、不燃のため、非常に安全な潤滑材です。欧米の多くの航空機メーカーの使用実績があります」とのこと。
今から7年くらい前か、自転車にセラミックベアリングを使用することが流行りはじめた頃、そのセラミックベアリングに相性の良い高性能グリスとのことだった。多くの大手自転車用高性能潤滑油類にもブレンドされていることもあり、生一本ではどんだけすごいだろうということで、買い込んでみた。確か小さな白いチューブで1本800円くらいだったような。(今も大量に在庫あるんすよねw)
EnduroのG3シールドベアリングに元から入っているグリス(これがまたKrytoxそっくり)をわざわざ洗浄し、Krytoxを充填して使用してみた。確かに良く回る。なんの問題もないと思えた。
しかし、1年ほどたってハブを分解してベアリングをチェックしたところ、シールしてあるのに結構な量流れ出ていた上、粘度が無くなりボソボソの紙粘土みたいになっていた。ベアリングのシールを外すと、ほとんどスカスカで全く機能していなかった。要するにノーグリス状態で走っていたことになる(カンパのCult?)
さすがに錆びてはいなかったが、これでは防錆効果も期待できないだろう。
過酷な環境での使用が前提の宇宙開発にも用いられる高性能グリスらしいが、大気圏内でかつ常温下のチャリンコのハブに用いるのは全くのミスマッチなのだと思う。例えるなら幼稚園の学芸会の立木Aにヒュー・ジャックマンを配役するようなものだと思う。
価格評価☆☆☆☆☆(グリスに罪は無いが高い)
評 価☆☆☆☆☆(大気圏下の自転車に使ってごめんなさい)
ただ、化学的に不活性なところは活用できるため、プラスチック製品が絡む潤滑箇所には重宝している。(たまにね)