購入価格 ¥4160(サイクリングエクスプレス)
【購入動機】
サイクリングエクスプレス社で頻繁にセール品として安売りされているMoon社のフロントライトです。
定価から50%以上の割引率だったため、衝動的に購入しました。
(標準売価は¥14000ほどの模様)
オーバーナイトを含むロングライド、ブルべ用途です。
【パッケージ解説】
モデルはX-Power600、同社ラインナップ中、バッテリー一体型モデルとしてはセカンドグレードにあたるようです。
(上位機種にMoon X-Power780という、より光量の大きいモデルがあります)
製品パッケージは、
・本体(バッテリーセット済み)
・ハンドルバー取り付けブラケット
・ヘルメット取り付けベルクロブラケット
・充電用マイクロUSBケーブル
・レンズクリーナー(いわゆる眼鏡拭き)
・ブランドのロゴシール
・説明書
でした。
バッテリーは取り外し可能。
本体後ろ側から挿入し、時計回りに回してロックします。
表記では電池容量3300mAHとなっています。
予備バッテリーを手に入れることができれば、連続しての使用も可能でしょう。
本体裏側にマイクロUSBの充電口があります。
ゴムのカバーがついており、製品も生活防水を謳っていますが、
簡単な構造なので過信は禁物でしょう。
あとリチウム電池は取り扱い注意なためお勧めはできませんが、充電しながらの点灯使用も可能なようです。
【サイズ・重量】
本体は、CATEYEのHL-EL540を一回り小さくしたぐらいの大きさです。
実測重量は、バッテリーとブラケット込みで225g。
外装がアルミ製ヒートシンクを兼ねているためか、持つとずっしりとした重さがあります。
【取り付けブラケット】
ブラケットは大型のねじ込みパーツがついており、締め付けは行いやすいです。
ハンドルバーとの間に咬ませるゴムは、ブラケットからずれないように取り付けられています。
前側からスライドさせてライト本体を固定させます。
ノッチ調整機構が入っており、取り付けた後、360度回転させることも可能です。
ブラケットに関しては少し重いですが、専用品だけあって非常に使いやすい印象です。
【明るさ】
4段階の明るさがあり、それぞれのスペックは、
600ルーメン、2時間
420ルーメン、3時間30分
280ルーメン、4時間20分
150ルーメン、9時間30分
となっています。
600ルーメン
420ルーメン
280ルーメン
150ルーメン
比較用のHL-EL540 HIモード(4000カンデラ)
配光は広域型で、長距離よりも中近距離への拡散に向いています。
特に横方向への広がりが大きく感じました。この辺りは専用品らしい配光設計なのでしょうか。
よく出回っている、リチウム電池を使用したライトとほぼ同様の使用感とみて問題ないでしょう。
深夜の峠以外であれば、150ルーメンで点灯させた本製品一本で十分だと思います。
点灯時間がギリギリなので、一晩越すことができるかは微妙な線ですが。
もっとも、テストした際は、一晩中雨に振られた状態での峠越えを余儀なくされたので、これ一本では役不足でした。
深夜の峠を走る人にとって、複数ライトは当然だと思いますので、
そういった人は「複数あるメインライトのうちの一つ」として運用するのがいいでしょう。
【ランタイム】
先日参加したブルべの際に、電池量を実測してみました。
19時から点灯を開始し、途中一時的に光量を上げて運用していた時間はあるものの、大部分は150ルーメンで運用してみたところ、
21:30頃(点灯開始から約2時間30分)に電池残量ランプが緑に、
23:10頃(点灯開始から約4時間10分)に電池残量ランプが赤に、切り替わりました。
ほぼスペック通りかつ電池容量表記通りの点灯時間と言えるでしょう。
(メインスイッチが電池残量計を兼ねており、青:100~70%、緑:70~50%、赤点灯:50~20%、赤点滅:20~0%、となります)
【本体操作】
本体上部のスイッチを短くクリックすることで最大光量で点灯します。
短くクリックするごとの明るさが切り替わり、
長押しで消灯します。
点灯する際は毎回最大光量で、メモリー機能はありません。
また点灯中にスイッチを短くダブルクリックすると、いくつかの種類のストロボ点灯に切り替わります。
再度、短くダブルクリックすることで通常の点灯に戻ります。
短いクリック一回ですぐに点灯できる点は使いやすいです。
しかし、ダブルクリックするとストロボモードに切り替わってしまう点はマイナスポイントです。
起動した際に毎回最大光量で点灯する都合、光量を下げるためには複数回クリックしていく必要がありますが、
操作が早過ぎるとダブルクリックとして認識されてしまい、ストロボモードが起動してしまいます。
光量・範囲も大きく、ストロボさせると対向車への幻惑は必至のため、とても使えるものではありません。
誤操作で切り替わってしまわないような操作方法にしてほしいと思います。
【まとめ】
総じて、自分の用途にあった性能をもっており、十分に満足できる製品でした。
ブラケットの使い勝手がよく、取り付けやすいため、オーバーナイト時の冗長性の一つとして携帯したいと思います。
ただ、見た目以上に重量があったため、
軽量コンパクトなライトを求めている人には向かないでしょう。
【その他】
サイクリングエクスプレス社では、MOON社製ライトが何種類か取り扱われており、
時期によって、セール対象として定価の半額近くで販売されているモデルがあるようです。
製品スペックを比べて、自分の用途に合ったものが安売りされているときに購入することをオススメします。
価格評価→★★★★★(投げ売り価格で買えた。定価なら★3つ)
評 価→★★★★☆(ストロボ起動以外は満足)
<オプション>
年 式→2014
実測重量225g(ブラケット、バッテリー込)