購入価格 ¥2000
Portland Design Worksの15mmボックスレンチとタイヤレバーを合体させた工具。PDWらしい商品だが、Bromptonに最適そうだったので購入。
私が買ったのはCoatedの方で、グラスファイバーを混ぜたナイロンでスチールの本体をコーティングしてある。他にスチールそのままのRawもあるが、タイヤレバーとして使う際にリムに傷が入る可能性が高いので、別段こだわりが無ければCoatedを買った方が良い。
写真で見ると結構小ぶりに思えるが、実際は想像以上に大きくて重い。HPによると全長114mm、重さ95gとの事で、持つとずっしりくるレベル。買う前に「このサイズでナットをしっかり締められるのだろうか?」と思っていたのだが、実物を見ると杞憂だった事が分かった。
タイヤレバーが一緒になっているおかげで持ち手がフラットになっており、力は掛けやすい。180mmのラチェットレンチでそれなりにしっかり締めてあったナットを緩める事ができたので、実用上トルクが不足する事は無いだろう。ただ、全体の剛性はしっかりあるものの、ボックスレンチの精度が今一つで安物のメガネレンチ以上にガタが出るため、角の丸まったナットやアルミナットを扱うのは怖い。あくまで出先で使うだけに留めておきたい。
タイヤレバー部分は形や厚みが丁度良く出来ており、使い易い方だと思うが、これ1本だけだとタイヤによっては苦労するかもしれない。ベストなのはやはりもう1本引っかけられる普通のタイヤレバーを持ち歩く事だが、折角1本スマートに持ち運べるのに、別でもう1本持つのはあまり気持ちよくない。できればプラのレバーをもう1本固定できるようにして欲しい所だ。なお、1本で外す場合は確実にリムの端を擦るので、Coatedにしておかないとリムがボロボロになる。
・まとめ
どちらかというとアイディア工具に近く、当たり外れが激しいジャンルだと思うが、全体的にバランスよく仕上がっているように感じた。ヘッドは小さくはないがBromptonのどのナットでも使用できる(左前がちょっとステーと干渉するあるが)し、オフセットされているお蔭でフォークなどにも干渉しにくくなっている。ナット留めエンドだとメガネレンチやスパナを持ち歩く必要があるが、これ1本あればとりあえず何とかなるという意味では非常に有用な工具だ。刻印がずれていたり、ソケットの精度が今一つではあるが、ナット留めのバイクを所有しているなら持っていて損はないと思う。
価格評価→★★★☆☆(妥当)
評 価→★★★★☆(精度や仕上げはもう少し頑張って欲しい)