平松伸二 ブラック・エンジェルズ
1981-85年『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて連載
※当レビューはネタバレを含みますので注意
(当初は)自転車で日本一周する主人公(雪藤)が行く先々で悪人(外道)を見つけ必殺仕事人をするという漫画(だったw)。 武器は主に自転車のスポークを手持ちでぶっ刺したり投擲する。 皆さんご存知の通り自転車のスポークの片方はネジが切ってあるんですが、 雪籐の自転車のスポークは先端が尖っており、しかもメチャクチャ太い。直径5mmぐらいありそうだ。 コマによってはもっと太く描かれてたり、ハブ側に入れる曲がりの部分も3cmぐらい飛び出てて?もはやペグにしか見えなかったりする事もあるのはご愛嬌w しかも、仕事前の儀式のようなシーンで回転中のホイールからスポークを抜き取るという離れ業を何度も行っており、 一度は乗車中の自転車から飛び降りざまにホイールからスポークを1本抜いているw
他に、 ■シートポストに仕込んだ吹き矢(自転車のパーツで攻撃してないぞw) ■リム外周を鋭利に研いだホイールをタイヤをはずして投げつける(なんで普段乗っててパンクしないんだwゲル入ってるのかな、当時あったのか?) ■バーエンドに仕込んだワイヤーで首を絞める ■自転車によるストンピング(車のフロントガラス破壊wタイヤどんな強度だw) などがあり自転車乗りにとっては草不可避である。 ギャグ漫画としておすすめしたい。この自転車で90km/hは無理だろw
当時自転車乗りだった人ならスポークを手に持って「外道~!!」「地獄へ落ちろ!!」という雪籐の決めセリフをマネしたんだろうなぁと。 私が小学生の頃は「北斗の拳ごっこ」はあった気がするが 「ブラックエンジェルズごっこ」は見た記憶が無いので、 もうちょっと上の年代では行われていたのかもしれない。
仕事人だけではすぐネタ切れになったのかどんどん作品の方向性が明後日の方向にw 同誌連載中だった「北斗の拳(1983-88)」」が混じったような崩壊後の世界で神とか超能力とかわけのわからない展開になっているw
※厳密にはもっと古い漫画の影響でこうなったようだ
続編シリーズの一つである「マーダーライセンス牙&ブラックエンジェルズ」では雪籐の相棒である松田(ブラックエンジェルズの後半で頭を撃ち抜かれて死亡しているのに復活w) がジャンボジェットを素手で受け止めるシーンが有名である。 ちなみにこの松田の口癖である「いんだよ、細けえ事は」というのが 2009年辺りに流行った「細けえ事はいいんだよ!」の元ネタだと言われている。
実写版映画も3作出てるのをwiki見て今知った。見るのか・・・w
価格評価→★★★☆☆ 評 価→★★★☆☆
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